一番上手い騎手・下手な騎手

▼本日は、儲かる騎手について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・騎手の騎乗技術を数値化するのは難しい。そこで本記事では、回収率が高い騎手を上手い騎手と定義する

・回収率という面で上手い騎手は、川田騎手・松山騎手・横山武史騎手・吉田隼人騎手あたり。近年で一番上手い騎手は、川田騎手か

・逆に、回収率の面で下手な騎手は、ルメール騎手・武豊騎手・三浦皇成騎手・和田竜二騎手あたり

・ただし、回収率と騎乗技術は全く違う。技術が高くても回収率が低い騎手は多い。ここでは馬券的に儲かる騎手かどうかを判断基準にしている

・単純な騎乗技術だけで上手い騎手は、ルメール騎手・川田騎手・戸崎騎手・Mデムーロ騎手・岩田康誠騎手・横山典弘騎手あたり



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼競馬の騎手には、それぞれ上手い・下手があります。

人間なので、そこには当然技術の差があるわけですね。

では、一番上手い騎手は誰なのか?下手な騎手は誰なのか?

本日は、回収率という観点から詳しく考察してみたいと思います。



▼まず、上手い騎手と一言で言っても、そこには様々なファクターが絡んできます。

「騎乗技術が高い騎手」
「馬の能力を引き出すのがうまい騎手」
「力の足りない馬を持ってくる騎手」
「人気以上に良い着順になることが多い騎手」

などですね。



騎手にはそれぞれ個性があり、長所も短所もあるので、一言で上手いとか下手とか、判断できないのが実情です。

「追い込みは下手だけど、逃げるのは上手い騎手」などもいます。

「強い馬では上手いけど、弱い馬では下手な騎手」もいます。

なので、一概に上手いとか下手と判断するのは非常に難しい。



▼単純に、騎乗技術だけで言えば、岩田康誠騎手はかなり上手いです。

抜群の技術と、レース感覚があります。天才的ですね。

それに対して、福永騎手は騎乗技術はそれほど高くない。下手な部類に入るかもしれません。

しかし福永騎手は、馬に競馬を教えるのが非常に上手いし、技術はそれほどではなくても、戦略家なので知力でレースに勝つことが多々あります。

なので、福永騎手が上手いのか下手なのかを判断するのも、とても難しいわけです。



▼そこで、この記事では、騎乗技術を数値化する基準として、「回収率」を目安にしたいと思います。

回収率が高い騎手が、上手い騎手。

回収率が低い騎手は、下手な騎手。

騎乗技術で騎手の腕を判断すると、客観的な視点を失ってしまうので、あくまでも回収率ベースで判断してみたいと思います。

儲かる騎手が上手い騎手、というアプローチ手法ですね。

記事後半では、具体的に儲かる騎手について、考えていきたいと思います。


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▼ということで、一番上手い騎手について、次の解説をしていきましょう。

上述したように、騎手の腕を数値化するのは非常に困難なので、ここでは回収率を目安として、騎手の実力を判断していきたいと思います。

具体的なデータを見てみましょう。


騎手データ。単勝回収率。全レース対象】2020~2023年

川田騎手→単勝回収率87%
松山騎手→単勝回収率86%
横山武史騎手→単勝回収率92%
吉田隼人騎手→単勝回収率93%
鮫島克駿騎手→単勝回収率90%
横山和生騎手→単勝回収率96%
西村淳也騎手→単勝回収率86%



はい。
近年の騎手で、全レース対象の単勝回収率が高い騎手は、上記のようになります。



▼このデータを見て、どう感じたでしょうか?

「なんか地味な騎手が多いなー」と思いますよね。

ルメール騎手もいないし、武豊騎手もいません。

それはなぜかと言うと、回収率ベースで考えているからです。



▼騎手の回収率というのは、オッズに大きく左右されます。

どんなに騎乗技術が高い騎手であっても、オッズが低ければ、回収率も低くなるわけです。

なので、超有名な騎手というのは、競馬ファンが馬券を買いまくるので、回収率が低くなる傾向にあります。



▼ルメール騎手や、武豊騎手は、騎乗技術は高いんですが、常に過剰人気になるので、回収率は低くなるわけですね。

回収率が高い騎手というのは、「あまり名前は売れていないけど、騎乗技術が高い騎手」ということになります。

このようなタイプの騎手が、儲かる騎手ということになるわけですね。



▼まず、近年のトップジョッキーで、最も活躍しながら回収率も高いのが、川田将雅騎手です。

川田騎手は、単勝回収率87%・複勝回収率85%と優秀な回収率になっています。

これだけの勝ち星を上げながら、この回収率を維持するのは、かなり技術が高い証拠です。



▼単勝回収率も複勝回収率もどちらも高いので、川田騎手は、どの馬券種で勝負しても儲けやすい騎手と言えます。

馬単の1着固定で狙っても利益を出しやすいし、三連複やワイドの軸馬としても、利益を出しやすい。

回収率という点から考えると、川田騎手は現在、一番上手い騎手に近い存在なのかなという印象ですね。



▼▼ではここで、少し脱線して、「単純な騎乗技術だけで上手い騎手」についても考えてみましょう。

ここまでは、オッズや回収率から上手い騎手を考察してきました。

ここからは、オッズは抜きにして、技術だけに注目して、上手い騎手を考えてみたいと思います。



▼私の主観が入りますが、単純に上手い騎手は下記の通りです。


騎乗技術が高いと感じる騎手

ルメール騎手
川田騎手
戸崎騎手
Mデムーロ騎手
岩田康誠騎手
横山典弘騎手



はい。
この辺の騎手は、非常に騎乗技術が高く、上手い騎手と感じますね。



▼まず、ルメール騎手は、言わずと知れた、現在最強の騎手です。

2017年から5年連続のリーディングジョッキー。まさに最強です。

特に、大きいレースに強く、重賞レースやG1レースでは、無類の強さを誇ります。



▼どんな時も冷静沈着で、慌てることがない。

常に勝負所を見極めるクールな目がある。

馬の脚質を決めつけず、自由自在なポジショニングを取ることができる。

ルメール騎手には、弱点がほとんどありません。



▼ただ、そんな最強のルメール騎手も、回収率的には、単勝回収率70%・複勝回収率78%と平均以下の数字になっています。

これだけ最強のルメール騎手なのに、なぜ回収率が低いかというと、「過剰人気になるから」です。

ルメール騎手のすごさは、競馬ファンがみんな知っているので、馬券がめちゃくちゃ売れるわけです。

その結果、ルメール騎手騎乗の馬はオッズが異常に下がってしまい、回収率も下がってしまうわけです。



▼そのような理由で、ルメール騎手は、回収率は低いものの、騎乗技術はトップレベルです。

「一番上手い騎手は誰?」と聞かれれば、現在は、ルメール騎手と答えることになるでしょう。

それくらい、フィジカル・メンタルを兼ね備えた、素晴らしい騎手と言えます。



▼ただ上述した通り、ルメール騎手は最強の騎手ですが、過剰人気になるので、馬券的には美味しくないんですね。

常にルメール騎手から馬券を購入している人は、回収率が大きくマイナスになっていると思います。

上手い騎手と、儲かる騎手は全然違う」ということですね。

ここが競馬の面白い所であり、難しい所でもあります。

なので、もしあなたが騎手で儲けたければ、騎乗技術だけでなく、オッズも同時に見ることをおすすめします。


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