▼本日は、血統の考え方について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・血統予想は、父馬の特徴を知ることが基本。まずは父だけを見ればOK
・父(種牡馬)によって、回収率の高い条件というものがある。それを頭に入れておけば、馬券の回収率も上がる
・種牡馬を見ることができるようになったら、次は、母の父を見る。ブルードメアサイアー(BMS)と言う。母父は、父の次に強い影響が出る
・母馬は、産駒の距離適性に影響を与えるので、産駒の得意距離をチェックする時に見る
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬は、ブラッドスポーツと言われるほど、血統が重要な役割を担っています。
血統知識だけで、馬券成績をプラス収支にしている人もいるくらいです。
私の周りでも、血統の知識を極めて、年間プラス収支にしている知人が何名かいます。
▼それくらい、血統は馬券で勝つための武器になるわけですが、しかし血統は、あらゆる競馬のファクターの中でも、最も難解なジャンルになります。
血統は、あまりにも奥が深すぎて、極めるのに時間がかかるんですね。
競馬初心者さんなどは、血統をちょっと見ただけでも、もうギブアップでしょう。
そこで本日は、血統に詳しくない初心者さんでも理解できるように、わかりやすく血統を解説していきたいと思います。
▼まず、血統は「父馬」を見るのが基本中の基本になります。
いわゆる「種牡馬」ですね。
種牡馬をデータ分析して、産駒の特徴を調べ、それを馬券に活かしていくのが血統競馬の基礎です。
▼ではまず、簡単な血統データから見ていきましょう。
【種牡馬データ。芝のレースの単勝回収率。全クラス対象】2020~2023年
キズナ産駒→単勝回収率118%
ロードカナロア産駒→単勝回収率87%
ディープインパクト産駒→単勝回収率85%
モーリス産駒→単勝回収率90%
キタサンブラック産駒→単勝回収率94%
はい。
上記のデータは、芝のレースで単勝回収率が高い種牡馬のデータです。
▼ここで掲載した父馬は、芝のレースでの成績が良い種牡馬なので、芝のレースで馬券を購入する時に、優先的に選んでいくと回収率が上がります。
特に、キズナ産駒は、単勝回収率が118%とかなり優秀。
芝のレースでキズナ産駒を積極的に狙っていくだけで、プラス収支になる確率が高まっていくわけですね。
このように血統は、まず父馬の特徴をチェックしていくことが基本になります。
種牡馬の特徴を頭に入れておくだけで、あなたの的中率と回収率は、上がっていくというわけです。
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これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
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血統で勝つ方法
▼ということで、血統買いのコツについて、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
血統は、父馬の特徴を知ることが、最重要ポイントになります。
父を見ることができれば、血統の80%くらいは理解できたことになると思います。
▼では次の血統データを見ていきましょう。
【種牡馬データ。ダートレースの単勝回収率。全クラス対象】2020~2023年
シニスターミニスター産駒→単勝回収率113%
キズナ産駒→単勝回収率94%
キングカメハメハ産駒→単勝回収率115%
オルフェーブル産駒→単勝回収率103%
パイロ産駒→単勝回収率94%
ホッコータルマエ産駒→単勝回収率103%
はい。
先程は、芝のレースで単勝回収率が高い種牡馬を掲載しましたが、ここではダートレースで単勝回収率の高い種牡馬を抽出しています。
▼芝のレースは、芝の上を走る競走。
ダートレースは、砂の上を走る競走。
この2つは、全く特性が違います。
そのため、種牡馬データを見ても、芝とダートでは、全く違う種牡馬が抽出されることになるわけです。
▼この血統データの使いどころとしては、「初ダート」「初芝」などのケースですね。
初めてのダート戦や、初めての芝転向などは、情報がないので、普通に予想してもわかりません。
このような場合に、血統が威力を発揮します。
▼血統では、「ダートで強い種牡馬」や「芝で回収率の高い種牡馬」のデータがすでに出ているので、初めてダートを走る馬でも、種牡馬をチェックすれば、ダート適性があるかどうかを、ある程度予測することができるわけです。
例えば、キズナ産駒で芝のレースを走っていた馬が、初めてのダート戦に挑む場合。
血統を知らなければ、この馬がダートで走るかどうかは予測できませんが、血統データを見ると、キズナ産駒はダートでも単勝回収率が高いことがわかる。
なので、「初ダートでも、キズナ産駒だから走れるんじゃないか?」と予測することができるわけです。
▼このように、血統はまだ見ぬ未来を予測することができる知識とも言えます。
血統は難解に見えますが、まずは「父馬(種牡馬)」のデータを頭に入れていくことで、未来予測ができるようになるわけですね。
▼▼種牡馬の重要性がわかったら、次は、母の父を見る。ブルードメアサイアー(BMS)と言います。
母の父は、父ほどではありませんが、重要な血統データになります。
母の父を見ると、その馬の強さが判断しやすい。
では少し具体的なデータを見ていきましょう。
【ブルードメアサイアー(母父)連対率データ。芝のレース】2020~2024年
ディープインパクト→連対率18%
キングカメハメハ→連対率17%
シンボリクリスエス→連対率16%
マンハッタンカフェ→連対率16%
ダイワメジャー→連対率16%
ゼンノロブロイ→連対率15%
キングヘイロー→連対率20%
ハービンジャー→連対率17%
ガリレオ→連対率18%
アンブライドルズソング→連対率20%
ストームキャット→連対率18%
デインヒルダンサー→連対率24%
キングマンボ→連対率17%
ルーラーシップ→連対率24%
はい。
母の父として、連対率が高い種牡馬は上記の通りです。
▼連対率が高いという事は、能力が高いということになります。
したがって、上記で記載した母父の種牡馬は、産駒に能力を伝えやすい種牡馬と言えます。
ディープインパクト産駒は平均して強かったわけですが、ディープインパクトは母父としても優秀。
つまり、ディープインパクトの娘が自分の子供を産んだ場合、その子供の能力も高いということですね。
▼なので、血統から馬の能力を予測する場合は、母の父をチェックしていくのが有効です。
例えば、「母父ストームキャット」は、有名な血統になりますね。
ロードカナロア・キズナ・ファレノプシス・ラヴズオンリーユーなどなど、母父ストームキャットの活躍馬は、多数存在しています。
▼父と母父の使い方としては、「父は回収率が高い条件を探す時に使う」「母父は馬の能力を測定する時に使う」というイメージになります。
母父ディープインパクトや母父キングカメハメハは、能力の高い馬が多い。
単純に、良血になりやすいという理由もありますが、代重ねしても能力を伝えやすい特徴があるわけです。
▼なので、馬券購入する場合はもちろんのこと、POG馬(ペーパーオーナーゲーム馬)を選ぶ場合などでも、母父を見ることは重要です。
母父は、「どれくらいの確率で走ってくるか?」という指標にもなるので、馬券でもPOGでも母父をチェックすると、その馬の能力を測定しやすくなるわけですね。