合成オッズとは?

▼本日は、合成オッズについて、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・合成オッズとは、多点買いした時の複数のオッズを、一つにまとめたオッズのこと

・例えば、10倍のオッズを2点買いした場合は、合成オッズは「5倍」となる

・合成オッズの計算方法は複雑で、単純に足して2で割るわけではないので注意

・合成オッズの目安は、私の場合は4倍くらいで馬券構成することが多い



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼馬券には必ず「オッズ」がついています。

勝ち組になればなるほど、しっかりオッズをチェックしている傾向にあります。

オッズが低すぎると、控除率の壁を越えることができず、マイナス収支になってしまうからですね。



▼なので、オッズはある程度高いことが望ましい。

単勝1.3倍の馬を購入していても、利益は出ないからです。

オッズをしっかりチェックして、馬券が的中した時に、ある程度の利益が出るように計算して馬券を構成することが重要です。



▼ただ、単勝や複勝なら、オッズはシンプルなのでわかりやすいんですが、馬連や三連複・三連単になってくると、多点買いが当たり前になるので、オッズのチェックが非常に複雑になります。

単勝なら、オッズ3倍なら、的中した時に賭け金が3倍になるとすぐにわかりますが、三連複の多点買いでは、的中した時に賭け金が何倍になるのかわかりません。



▼そこで役に立つのが、「合成オッズ」です。

合成オッズとは、多点買いした時の複数のオッズを、一つにまとめたオッズのことです。

言い方を換えると、払戻金が均等になるように資金配分した時の、的中時の倍率、という感じですね。

一言で説明すると非常に難解ですが、慣れれば簡単です。



▼例えば、三連複で多点買いした時の例を挙げて考えてみましょう。


三連複の多点買い。合成オッズ計算

100倍
80倍
50倍
30倍
10倍

合成オッズ5.68倍



はい。
三連複の5点買いの場合の、合成オッズを計算してみました。



▼合成オッズは、5.68倍。

つまり、この5点買いは、オッズ5.6倍を1点買いしたのと同じ、ということになるわけですね。



▼先ほど私は、「オッズが低すぎると、利益が出なくなる」と解説しました。

でも、多点買いだと、オッズが高いのか低いのか、よくわかりませんよね?

そこで活躍するのが、合成オッズ。

合成オッズをチェックしてみると、自分の買い目のオッズが高いのか低いのかが、一目でわかります。

プロ馬券師は、必ず合成オッズをチェックしてから馬券を購入しています。

記事後半では、さらに具体的に合成オッズについて言及してみたいと思います。


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合成オッズの目安と計算方法

▼ということで、合成オッズについて、次の解説をしていきましょう。

合成オッズの重要性についてはご理解頂けたと思います。

そこで問題になるのは、「合成オッズって、どうやって計算すればいいの?」という点だと思います。

ということで、合成オッズの計算方法について解説していきます。



合成オッズの計算は、下記の計算式で算出されます。

1÷((1÷オッズA)+(1÷オッズB)+(1÷オッズC)・・・)


例えば、オッズ9倍の馬券を3点購入するとしたら、

1÷((1÷9)+(1÷9)+(1÷9)

ということになり、合成オッズは3倍となるわけですね。



▼注意点としては、「全部足して割るわけではない」という点です。

上記の例で言えば、「9倍が3点だから、全部足して27。割る3で、合成オッズ9倍だな!」→間違いです

ここだけ注意ですね。



▼合成オッズの計算は複雑なので、手計算ではかなり厳しいです。

プロ馬券師の人や、私自身もそうですが、パソコンの競馬ソフトを使っている人は、買い目を入力すると自動的に合成オッズが計算されるので、便利ですね。

パソコンがない人の場合は、ネットの合成オッズ計算サイトにオッズを入力して、計算するという方法になるかと思います。



▼ただ、実際には、合成オッズはそこまで厳密に算出する必要はなく、ざっくり計算でOKです。

オッズと賭け金を見て、「どの買い目が的中しても、賭け金は5倍くらいに増えるな」という感じの認識でも十分かと思います。

合成オッズをしっかり計算したからといって、的中率が上がるわけではないので、あまり計算に集中してしまうと、肝心の予想がおろそかになって本末転倒なので、合成オッズの計算は、ざっくりでも大丈夫です。



▼そして、ここで重要になるのが、「合成オッズは何倍がいいの?」という点だと思います。

合成オッズの目安は、私の感覚では、4倍くらいですね。

合成オッズ4倍あれば、控除率の壁を越えることが十分に可能であり、利益を出しやすくなると思います。

逆に、合成オッズが2倍程度しかない場合は、なかなかプラス収支になりにくいと思いますね。



▼▼なぜ合成オッズが低いと、利益が出ないのか

これについては、「控除率」というものが大きく影響してきます。

中央競馬には、控除率というものが設定されています。

控除率とは、JRAの取り分のことですね。

JRAは、馬券の売り上げから控除率分を差し引いて、その控除したお金で競馬を運営するわけです。



▼この控除率は、平均で25%。

私たちは、馬券を購入した時点で、25%のお金をJRAに取られていることになります。

ここは厳密に言えば、「馬券種によって控除率は違う」ということになります。

馬券種ごとの控除率を詳しく書くと、下記のようになります。


競馬の控除率(還元率・払戻率)

単勝 20%(80%)
複勝 20%(80%)
枠連 22.5%(77.5%)
馬連 22.5%(77.5%)
ワイド 22.5%(77.5%)
馬単 25%(75%)
三連複 25%(75%)
三連単 27.5%(72.5%)
WIN5 30%(70%)



はい。
中央競馬の控除率と還元率は、上記のようになります。



▼このように、馬券種によって控除率が細かく決められているわけです。

昔は、こんなに複雑ではなく、一律で25%の控除率でした。

それが、2014年6月7日から制度が変わり、上記のように馬券種ごとに控除率が設定されることになったわけです。



▼このように、中央競馬の馬券には控除率というものが設定されているため、この控除率を超えるような馬券を購入しないと、プラス収支にはならないわけです。

そこで重要になるのが、合成オッズ。

上述したように、合成オッズが低いと、控除率の壁を越えていかないので、確実にマイナス収支になってしまいます。



▼控除率の壁を越えるためには、「オッズの歪み」を狙っていく必要があります。

オッズの歪みとは、オッズが間違っている部分ですね。

中央競馬のオッズは、競馬ファンの投票によって決まるので、そこには間違いがあります。

このオッズの間違いを狙い撃つことによって、利益を出すことが可能になるわけですね。



▼そして、このようなオッズの歪みは、合成オッズが高ければ高いほど、発生しやすくなるわけです。

合成オッズ1.5倍では、ほとんどオッズの歪みが発生しませんが、合成オッズ5倍なら、オッズの歪みが発生しやすくなるわけですね。

だから私は、当ブログでいつも、合成オッズを下げないように注意喚起しているのです。


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