▼本日は、長距離戦について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・長距離レースは、人気サイドと大穴サイドの期待値が高くなりやすい
・したがって、1~2番人気馬を軸馬として、ヒモは10番人気以下の馬、という戦略が成功しやすい
・長距離レースを予想する際に重要なポイントは、「内枠・騎手・高齢馬(リピーター)」
・長距離戦は、短距離戦や中距離戦より、荒れやすい傾向にある
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬は基本的に、1200mから2400mの距離で行われることが多いわけですが、中には2500m以上の長距離レースもあります。
近年は、長距離レースの意義が薄まってきているので、あまり人気のない長距離戦ですが、馬券的にはコツを掴めば儲けやすいレースでもあります。
そこで本日は、長距離レースでの馬券の買い方について、詳しく解説していきたいと思います。
▼まず、長距離戦の特徴として、「長距離レースは、1~2番人気の期待値が高い」というものがあります。
この数字を見てください。
【長距離レース。1~2番人気の回収率。芝2500m以上】2010~2023年
1番人気→単勝回収率86%・複勝回収率85%
2番人気→単勝回収率81%・複勝回収率83%
はい。
長距離戦における1~2番人気の回収率は、上記のようになります。
▼この数字を見ればわかりますが、長距離レースでは、1番人気と2番人気の単複回収率が高くなっています。
つまり、「長距離戦では、強い馬が強い競馬を見せることが多い」ということになりますね。
短距離戦は、ちょっとした拍子に着順が入れ替わることが多いわけですが、長距離戦はごまかしがきかないので、強い馬が強い競馬を見せる確率が高くなります。
▼したがって、長距離レースでは、1~2番人気馬を信頼して馬券を構成していくと、回収率が高くなりやすいです。
私自身も、長距離レースで軸馬を決める時は、1番人気か2番人気の馬を軸にすることが多いですね。
長距離戦の1~2番人気馬は、好走確率が高く、回収率も高いので、利益を出しやすいからです。儲かるわけですね。
▼ちなみに、長距離戦の1番人気は、複勝率が63%程度あります。
なので、長距離レースで1番人気を外した三連複や三連単を購入すると、その時点で、最大的中率は37%にしかならないわけです。
しかもこれは最大的中率なので、ヒモ馬を絞れば、実質の的中率はもっと下がります。
つまり、長距離レースでむやみに1番人気を切ってしまうと、三連系の馬券は、ほとんど当たらないということになってしまうわけですね。
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長距離レースのデータ傾向
▼ということで、長距離戦について、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
長距離戦では、1~2番人気の回収率が高いと解説しました。
そしてもう一つ、長距離戦には特徴があります。
それは、「長距離レースでは、10番人気以下の大穴馬の回収率が高い」という点です。
▼通常、競馬では、10番人気以下の大穴馬は、期待値が低く、回収率も低くなりやすいです。
当ブログでも、馬券を構成する場合は、10番人気以下の馬を軽視することを基本スタンスとしています。
ただ、芝の2500m以上の長距離戦においては、10番人気以下の大穴馬は、狙い目となります。
▼長距離戦の回収率について、具体的なデータも見てみましょう。
【長距離レース。人気別の単勝回収率。芝2500m以上】2010~2023年
86(%)
81
78
77
68
53
97
74
73
74
97
80
0
111
129
159
0
0
(※上から1~18番人気)
はい。
長距離レースにおける、人気別の単勝回収率は上記のようになります。
▼このデータを見ていくと、まず先ほど解説したように、1~2番人気の単勝回収率が高いのが分かります。
そして次に目立つのが、10番人気以下の大穴馬の単勝回収率が高いことです。
▼通常、10番人気以下の単勝回収率は、低くなるケースが多いです。
マイル戦前後であれば、10番人気以下の単勝回収率は、40~60%に収束することが多いですね。
つまり、普通は10番人気以下の馬は儲からない。
ただ、長距離戦においては、このルールが覆ることになります。
▼長距離レースでは、10番人気以下の大穴馬の激走確率が高い。
つまり、「長距離レースは荒れやすい」と言えます。
なぜ長距離レースが荒れやすいのか?それは、
・長距離戦は展開に左右されやすい
・長距離戦は枠順に左右されやすい
・長距離戦は、能力比較が難しく、ノーマークの馬でも好走しやすい
はい。
このような理由により、長距離レースでは、大穴馬の激走確率が高くなります。
従って、長距離戦では、10番人気以下の大穴を狙っていくと、回収率が高くなりやすいわけですね。
▼▼まず、「長距離戦は展開に左右されやすい」
通常、短距離戦では、スタートからゴールまで一定のペースで走ることが多いので、極端なスローペースや、極端なハイペースになることは少ないです。
短距離戦は、展開に左右されるケースが少なく、ワンペースでレースが進んでいく。
▼それに対して、長距離戦というのは、ちょっとしたきっかけで大きく展開が変わります。
例えば、1頭の逃げ馬が大逃げをしただけで、全体のペースが速くなってしまい、ハイペースになることがあります。
あるいは、1頭の馬が道中で大マクリを仕掛けたことで、後続も早仕掛けとなり、ハイペースになることがある。
▼逆に、長距離戦では、全馬が折り合いを重視するので、みんなゆっくり走ってしまい、スローペースになることも多い。
このように、長距離レースは、とにかく展開が極端になりやすい。
その結果、長距離戦では、スローペースで人気薄の先行馬が粘り込んだり、ハイペースで人気薄の追い込みが炸裂したりするわけですね。
▼つまり、長距離戦は展開に左右されやすいわけです。
なので長距離戦で、単純に能力比較だけをしても、展開によってその能力比較が台無しにされることも多い。
例えば、スピード指数は短距離戦では有効ですが、長距離戦ではあまり意味がないことが多い。
それは長距離戦は、スピード能力で決まるケースより、展開で結果が変わってくるケースが多いからなんですね。
▼したがって、長距離戦は難しいとも言える。
単純に強い馬が勝つわけではないのが長距離戦。
短距離戦は、能力が高ければ勝ってしまう確率が高いわけですが、長距離戦では強くても展開が向かなければコロっと負けることが多々あります。
▼逆に言えば、「長距離戦は、展開を読むことさえできれば、高配当をゲットしやすい、儲けやすい」とも言える。
長い距離のレースで、スローペースを読み切ることができれば、人気薄の逃げ馬や先行馬を狙うことで、万馬券などの高配当を的中させることができます。
逆に、ハイペースを読み切ることができれば、人気薄の追い込み馬を狙って、高配当を取ることができるわけですね。
▼このように長距離戦では、短距離戦よりも「展開読み」の重要性がかなり高くなります。
短距離戦や中距離戦では、馬の能力を正確に把握することが重要ですが、長距離レースでは展開を読むことが重要になる。
展開は、逃げ馬の数や、逃げ馬の騎手の性格、先行馬の数、人気馬の脚質、などによって決まってきます。
これらを総合的に勘案することができれば、長距離戦の回収率が上がり、長距離レースで大きく儲けることができるでしょう。