▼本日は、少頭数のレースについて、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・少頭数のレースは、的中率は高いが回収率が低くなりやすい
・なぜなら、少頭数のレースは合成オッズが低くなりやすいから。また、期待値の分散が起こりにくいから。
・儲けやすさで言えば、多頭数レースの方が儲かる可能性は高い
・少頭数レースの傾向は、低配当・人気馬が強い。ただ、意外とヒモ荒れする。荒れることもある
・少頭数は配当が低いので、ワイドや複勝よりも、三連複や三連単の方が勝ちやすい
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。

▼中央競馬では、様々な頭数のレースが開催されています。
最も少ない頭数では5頭立て、最も多い頭数は18頭でフルゲートとなります。
G1レースは、18頭立てなどの多頭数で行われることが多いですね。
それに対して、少頭数で行われるレースも多々あります。
そこで本日は、少頭数レースのコツや攻略法について、わかりやすく解説していきたいと思います。
▼まず、少頭数レースというのは、何頭立てのことを言うのか?
これについての定義は曖昧な部分もありますが、私の感覚では、「10~12頭立て以下が少頭数」と考えています。
これくらいのイメージで話を進めていきましょう。
▼少頭数レースの基本として、頭数が少ないので、強い馬が不利を受けることがあまりなく、人気馬が活躍しやすい傾向にあります。
多頭数レースだと、人気馬が他の馬に邪魔されて不利を受けて負けるケースが多々あります。だから多頭数レースは荒れやすい。
それに対して、少頭数レースは強い馬が能力を発揮しやすく、人気馬の好走確率が高いわけですね。
▼10頭立て以下の少頭数レースでは、1番人気の勝率・連対率・複勝率が高めになっています。
具体的なデータを見てみましょう。
【10頭立て以下。1番人気の成績】2020~2023年
勝率41%
連対率60%
複勝率74%
単勝回収率81%
複勝回収率85%
はい。
このような感じで、少頭数では、かなり1番人気の成績が良くなっています。
▼ちなみに、通常の1番人気の成績は、勝率28%・連対率47%・複勝率59%くらいです。
そう考えると、少頭数の1番人気は、好走確率が非常に高いことが分かりますね。
▼なので、1番人気から馬券を購入することが多い人は、できるだけ少頭数のレースを狙っていくと、的中率が上がりやすくなるわけです。
もちろん、少頭数で1番人気からの流し馬券だと、オッズが低いので、ヒモは絞り込まなければなりません。
でも、うまくヒモを絞って合成オッズを調整できれば、少頭数での1番人気狙いは、非常に有効な戦略になるわけですね。
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少頭数レースの傾向と対策
▼ということで、少頭数レースについて、次の解説をしていきましょう。
少頭数レースでは、1番人気が強い。なので少頭数では、1番人気を狙うのが基本です。
少頭数レースで、1番人気の複勝率は74%もあるので、もし1番人気を切って三連複を購入してしまうと、その時点で最大的中率は26%以下になってしまいます。
逆に、1番人気からの三連複流しなら、最大的中率は74%にもなる。
全然違いますね。少頭数での1番人気狙いの優位性がわかります。
▼また、10頭立て以下のレースで、1番人気の単勝回収率は81%、複勝回収率は85%もあります。
もちろん、単複をそのまま購入しても利益は出ませんが、他の馬券種にズラせば、比較的簡単に利益を出すことができます。
特に、複勝回収率85%は非常に優秀な成績なので、少頭数レースで1番人気を軸にした三連複や三連単を購入することは、理にかなっています。
▼では次に、少頭数のデメリットとして、「少頭数は、的中率は高いが、回収率が低い」という点について考えてみましょう。
少頭数レースでは、人気馬が強いので、予想が簡単です。
人気馬を中心に馬券を構成すれば、多頭数レースよりも簡単に馬券を的中させることができます。
ただ、問題点もあります。
それは、少頭数は回収率を上げにくいという部分です。
▼少頭数レースは、当然ながら出走頭数が少ないので、馬券の期待値が分散しにくいというデメリットがあります。
多頭数のレースなら、馬券の総買い目点数が多いので、「オッズの歪み」や「期待値の分散」が起こりやすい。
だから多頭数は回収率が上げやすいんですね。
それに対して少頭数は、総買い目点数が少ないので、オッズが歪みにくく、儲かる狙い目が少ないわけです。
▼したがって、回収率を上げて利益を狙うなら、少頭数より多頭数の方が良いということになる。
少頭数のレースでプラス収支を狙う場合は、合成オッズの調整が必要不可欠になります。
つまり、買い目点数を絞る必要があるわけですね。
少頭数レースでは、1~2番人気を軸にして、できるだけヒモを絞るというのが基本戦略になります。
▼▼通常、多頭数のレースでは、ボックス買いでも利益を出すことができます。
フルゲート18頭立てなら、5~6頭ボックスで合成オッズを3~4倍に調整して、儲ける事は簡単なわけです。
しかしながら、少頭数のレースでは、このようなボックス戦略は使えないことが多い。
▼例えば、10頭立ての少頭数レースで、5頭ボックスにしてしまうと、全体の半分の馬を購入することになってしまいます。
そうすると当然、合成オッズはかなり低くなってしまい、利益を出せなくなってしまうわけです。
馬券で利益を出す場合、合成オッズを高めに設定することは、必要不可欠です。
▼ちなみに、合成オッズというのは、「払戻金が均等になるように資金配分した時の、払戻倍率」です。
簡単に言えば、「賭け金が何倍になって戻ってくるか?」という指標ですね。
1万円分の馬券を購入して、馬券が的中した時に3万円になるなら、合成オッズは約3倍ということです。
▼この合成オッズは、最低でも2.5~3倍くらいないと、長期的に馬券で利益を出すのは難しくなります。
競馬初心者さんなどは、「2,000円分の馬券を購入して、的中した時に3,000円になる」というような買い方をする人が多いわけですが、この場合、合成オッズは1.5倍であり、かなり低いことがわかります。
このような低い合成オッズでは、馬券を当てることはできても、利益を出すのは困難です。
▼なぜ合成オッズが低いと利益が出ないのか?
それは、競馬には「控除率」というものが存在しているからです。
控除率とは、JRAの取り分ですね。
控除率は、JRAの利益となる部分です。
JRAは、控除率を設定することによって、そのお金で競馬を運営するわけですね。運営資金です。
▼この控除率は、平均で25%になります。
なので、私たちが馬券で利益を出すためには、この控除率の25%を上回るような馬券を購入しなければならない。
控除率を上回るためには、オッズの歪みを狙う必要がある。
そして、オッズの歪みは、ある程度、穴狙いしないと生まれないわけです。
▼そう考えると、少頭数のレースは、オッズの歪みが生じにくく、合成オッズが低くなりやすいため、控除率の25%を上回るのが難しいわけです。
少頭数のレースでは、的中率は高いけれども、回収率は80~90%で停滞してしまう、というケースが多い。
なので少頭数のレースにおいては、ヒモを絞り込んで、合成オッズをなるべく引き上げることが重要なんですね。
▼▼では次に、少頭数レースの具体的なデータを見て行きましょう。
【10頭立て以下のレースでの人気別の連対率】2022~2025年
62.9%
43.8%
32.6%
22.3%
16.1%
10.3%
6.8%
4.4%
2.6%
1.4%
(※上から1~10番人気)
はい。
少頭数レースでの人気別の連対率は上記の通りです。
▼このデータを見ると一目瞭然ですが、少頭数レースでは、明らかに人気馬の連対率が高いことがわかります。
少頭数のレースでは、ほとんど人気馬で決まってしまうわけですね。
なので少頭数のレースは予想が簡単で、馬券を的中させるのも容易というわけです。
▼特に、少頭数レースでは、1~3番人気の連対率が非常に高い。
少頭数のレースで、1~3番人気の馬を外した馬券を購入すると、ほぼ馬券は当たらないということになります。
なので、少頭数レースでは、1~3番人気の人気馬を中心に馬券を構成することが的中のポイントとなります。
▼では次に勝率のデータを見て行きましょう。
【10頭立て以下のレースでの人気別の勝率】2022~2025年
41.5%
21.0%
14.2%
9.7%
6.2%
3.6%
2.2%
1.4%
0.9%
0.3%
(※上から1~10番人気)
はい。
少頭数レースでの人気別の勝率は上記の通りです。
▼勝率のデータを見ても、1~3番人気の馬が圧倒的に強いことがわかります。
少頭数のレースでは、ほとんど1~3番人気の馬が勝つことになる。なので、単勝でも、馬単の一着固定でも、三連単の一着固定でも、1~3番人気を一着固定にすると、的中率が高くなるわけですね。
▼少頭数のレースでは、1番人気の勝率が41%以上もあるので、1番人気を1着固定にしてヒモを絞り込めば、比較的簡単に利益を出すことができます。
ポイントは、合成オッズを下げないことですね。
1番人気から流すのは良いとしても、ヒモを買いすぎてしまうと合成オッズが下がり、回収率も下がってしまいます。
なので、ヒモを絞り込むことが重要ですね。
ヒモは、人気サイドにしてしまうと、合成オッズがどうしても下がってしまうので、できるだけ中穴馬をヒモに入れることがコツです。
そうすると的中率は下がりますが、回収率が上がりやすくなるので、長期的に利益を出せる確率が高くなるからです。