▼本日は、多頭数のレースについて、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・多頭数のレースとは、私の感覚では、出走頭数15頭以上のレース
・多頭数レースは、馬券対象馬が多いので、予想が難しく、荒れやすい傾向にある
・多頭数レースの買い方は、私の場合は、1~3番人気の人気馬を軸にして、4~9番人気の中穴馬に流す形が多い
・多頭数では、波乱になる確率が高いので、あまり買い目点数は絞らない方がいい。少し広めに馬券購入した方がうまくいく
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼前回の記事では、少頭数レースの買い方について解説しました。
参考記事
↓
少頭数レースの買い方
本日は逆に、多頭数レースの買い方について、わかりやすく解説していきたいと思います。
▼まず、多頭数の定義ですが、私の感覚では、「出走頭数15頭以上が多頭数」という感じで認識しています。
少頭数は12頭以下、多頭数は15頭以上、という感じですね。
ということで本日の多頭数の記事は、出走頭数15頭~18頭くらいのレースをイメージしてお読みいただければと思います。
▼頭数15頭以上のレースは、馬券対象馬が多くなります。
馬券圏内に入ってくる可能性のある馬の数が、少頭数のレースと比べて多いわけですね。
出走頭数が多いので当然です。
なので多頭数レースの予想では、「あぁ~、なんか気になる馬が多いなぁ~」という状況になりやすいわけです。
多頭数は予想が難しくなるわけですね。
▼では、このような難解な多頭数レースは、どのように馬券購入したらいいのか?
ちなみに私の馬券成績は、年間でプラス収支になっていますが、多頭数のレースに絞ってもプラスです。
そんな私の多頭数レースでの馬券の買い方は、「軸は人気馬、ヒモは中穴馬」という形にすることが多いですね。
▼まず、多頭数レースでの軸馬は、1~3番人気から選びます。
1~3番人気の中で、最も期待値が高いと判断した馬を、軸にするわけですね。
▼なぜ4番人気以下の馬を軸にしないかと言うと、4番人気以下になると、好走確率が大きく下がってしまうからです。
軸馬に求められるのは、高い期待値と、高い好走確率です。
軸馬が来ないと、馬券は当たらない。
なので、軸馬は儲かる馬を選びたいところですが、それと同時に、好走確率が高い馬を選ばなければならない。
そう考えると、「1~3番人気で期待値が高い馬」というのが、軸馬に最適な条件と言えるわけです。
多頭数レースでは、的中率が低くなりがちなので、人気馬を軸にすることは、非常に重要なポイントになります。
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多頭数レースのコツとポイント
▼ということで、多頭数競馬について、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
多頭数レースでは、的中率が低くなりがちなので、軸馬はできるだけ人気馬から選んだ方が良い。
この場合、軸馬の選び方としては、「脚質」に注目していくことがポイントになります。
▼脚質とは、その馬の走り方のスタイルですね。
脚質は、大きく分けて4種類あります。
逃げ→スタートから先頭を走る
先行→2~3番手を走る
差し→馬群の真ん中を走る
追い込み→最後方から追走する
この4種類ですね。
▼この中で、多頭数レースの軸馬に向いている脚質は、「逃げと先行」です。
つまり、前に行ける脚質ですね。
多頭数のレースでは、先行力が強力な武器になります。
▼なぜかと言うと、多頭数レースでは、一緒に走っている馬の数が多いので、馬群の中にいると包まれてしまい、能力を発揮できなくなるからです。
少頭数レースなら、一緒に走っている馬の数が少ないので、馬群の中にいても抜け出してくることができる。
しかし、多頭数の場合は、自分の前後左右に馬がいると、進路がなくなって、抜け出すことができなくなるんですね。
▼なので多頭数レースでは、できるだけ前の方にポジショニングできる馬が有利になります。
極端な話、逃げて先頭を走ってしまえば、どんなに多頭数でも他の馬に邪魔されるリスクはないわけです。
だから逃げ馬は、多頭数では期待値が高くなりやすい。儲かりやすいわけです。
▼したがって、多頭数レースで軸馬を決める場合は、「1~3番人気のうち、逃げ・先行脚質」というイメージで選んでいくと、的中率と回収率が上がりやすくなります。
競馬においては、前に行ける馬が絶対的に有利であり、先行力は強力な武器になるわけです。
▼また、多頭数レースで軸馬を選ぶ場合は、「枠順」も重要なファクターになります。
芝のレースの場合、「内枠の人気馬」を選んでいくと、的中率と回収率が上がります。
多頭数レースで、極端な外枠を引いてしまうと、距離ロスが大きくなるので不利なんですね。
なので芝の多頭数で軸馬を選ぶ場合は、できるだけ内枠の馬を優先的に選んでいくと、儲かりやすくなると思います。
▼▼ではここで、具体的なデータも見ていきましょう。
ここでは、脚質データを紹介します。
【多頭数レースの脚質別データ(15~18頭立て)】2020~2024年
逃げ→単勝回収率216%
先行→単勝回収率122%
差し→単勝回収率56%
追い込み→単勝回収率20%
マクリ→単勝回収率275%
はい。
多頭数のレースでの脚質別データは上記のようになります。
▼このデータを見れば一目瞭然ですが、逃げ馬の単勝回収率が圧倒的に高くなっています。
上述した通り、多頭数のレースでは、他馬から不利を受けるリスクが高くなるので、先頭を走る逃げ馬は、不利がない分、有利になります。
多頭数のレースでは、人気薄の逃げ馬がまんまと逃げ切るケースが多いわけですが、これは不利を受けずに走ることができるからなんですね。
▼では次に、先行馬。
先行馬の単勝回収率は122%と、逃げ馬ほどではないですが、かなり優秀な成績になっています。
これも逃げ馬と同じ理由で、多頭数のレースでは、なるべく前の方にポジショニングしておかないと、馬群に包まれて不利を受けるので、先行馬が有利になるわけです。
先行馬とは、2~3番手を追走する馬で、競馬では先行馬が最も安定して力を発揮できる脚質になります。
▼では次に、差し馬。
差し馬の単勝回収率は56%。
逃げ馬や先行馬の回収率と比べると、大幅に下落しています。
差し馬とは、馬群の真ん中あたりにポジショニングする脚質で、中団からの競馬になります。
そのため、馬群に包まれるリスクが高く、不利を受けやすい脚質になります。
▼差し馬は、多頭数レースでは、最も数が多く、最も競馬ファンに馬券が売れる脚質になります。
しかしながら、差し馬の単勝回収率は56%しかないので、期待値が低い。
差し馬をせっせと購入しても、お金は減る一方なんです。
▼最後に、追い込み馬。
追い込み馬の単勝回収率は、なんと20%しかありません。
追い込み馬の単勝をひたすら購入し続けると、20%しかお金が戻ってこないわけです。大損害ですね。
▼なぜ追い込み馬の回収率が低いかと言うと、追い込み馬とは、最後方から追走する脚質なので、前に馬がいて、進路が開かないからです。
前の馬が壁になって邪魔で、スピードアップできないわけですね。
そのため追い込み馬は、大外に出して追い込むことが多いわけですが、大外を回してしまうと、距離ロスが半端ないので、不利になってしまいます。
そのため、追い込み馬は最も期待値が低くなる。
多頭数のレースで追い込み馬は、圧倒的に回収率が低くなってしまうわけですね。