▼本日は、本命狙いと大穴狙いの買い方について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・まず本命買いのポイントは、「本命サイドで決まりそうなレースを選ぶ」こと。これは超重要
・また、本命買いは、合成オッズが下がらないように気をつける必要がある
・一方、大穴狙いは、14番人気以下の馬の期待値が低くなりやすいので、基本は13番人気までで馬券を構成する
・あまり極端な大穴狙いは、的中率と回収率を大きく下げてしまうので、欲張りすぎず、中穴狙いくらいのイメージで狙っていくと、うまく行きやすい
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼馬券の買い方は、大きく3つに分かれます。
①本命サイド狙い
②中穴狙い
③大穴狙い
狙うオッズゾーンによって、上記の3パターンに分かれるわけです。
▼この3つのパターンのうち、どれが一番勝ちやすいのか?
これに関しては、「どれでも勝てる」ということになります。
結局、狙っているオッズゾーンが違うだけで、やる事は同じだからです。
▼やる事というのは、当ブログでいつも書いている様に、「期待値が高い馬券を購入する」ということになります。
期待値が高い馬券さえ購入できていれば、狙うオッズゾーンはどこでも勝てるわけです。
▼ではまず、「本命買い」で勝つ方法について考えてみましょう。
競馬の格言では、「本命買いの銭失い」というものがありますが、本命サイドでも利益を出すことはできます。
ただ、いくつか注意点があるので、そのことも併せて考えてみましょう。
▼まず、本命買いをする上で、最も気を付けなければならない事は、
「本命買いの場合は、合成オッズが低くなりすぎないように注意しなければならない」
ここが要注意ポイントです。
▼本命サイドの馬券は、オッズがどれも低くなっているため、多点買いすると、あっという間に合成オッズが下がってしまいます。
合成オッズとは、「払い戻資金額が同じになるように、資金配分した時の平均オッズ」です。
参考記事
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合成オッズとは?
▼本命サイドを狙う時に意識すべき事は、「どの買い目が的中しても、賭け金が3~4倍くらいになるようにオッズ選択する」という点です。
まあ、厳密に言えば、合成オッズ3~4倍を意識すればいいんですが、ここではわかりやすく書いています。
▼なぜこのような工夫が必要かというと、合成オッズが2倍未満になると、回収率を100%超えにするのが、極めて難しくなるからです。
競馬には、平均25%の控除率があり、この25%を超えていかないと、利益を出すことができません。
だからこそ私たちは「予想」をして、期待値が高い馬券を探し、控除率の25%を超えようと努力するわけです。
▼しかしながら、合成オッズが低すぎる状態では、どんなに努力しても、なかなか回収率が100%を超えないという状態に陥ります。
合成オッズが低すぎるということは、オッズの歪みも小さくなるので、なかなか控除率の壁を越えていかないわけです。
なので、本命サイドの馬券を狙う場合は、まず「賭け金の3倍以上の払い戻し」を意識することが重要です。
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本命狙いの馬券では何点買うか?
▼本命馬券と大穴馬券の買い方についての考察を続けます。
先程は、本命サイドを狙う場合の、合成オッズについて考えてみました。
ここでは、さらに詳細な本命サイドの狙い方について考察してみましょう。
▼では次に、「買い目点数」について考えてみます。
ただ、本命サイドの買い目点数については、それほど深く考える必要はありません。
なぜかというと、すでに合成オッズ3~4倍という目標が設定されているからです。
▼馬券が的中したときに、賭け金が3倍程度になるという状況を考えると、それほど多点買いできないのは必定です。
大穴狙いならともかく、本命サイド狙いだと、多点買いするとあっという間に合成オッズが下がってしまうので、必然的に買い目点数は絞ることになります。
▼本命サイドで馬券を構成する場合、1~5番人気あたりがメインターゲット馬になります。
この中で構成する買い目点数の目安としては、1~5点買いくらいになるでしょうか。
これはもちろん、狙うオッズによって、買い目点数は違ってきます。
▼ちょっと脱線しますが、当ブログで「断然人気馬からの流し馬券は、できればやめた方が良い」と書いているのも、このあたりに関連してきます。
というのも、断然人気馬からの馬券は、すべてオッズが低くなってしまい、合成オッズがなかなか上がらないわけです。
なので、「断然人気馬→相手5頭」という馬券を構成したくても、合成オッズが低くなりすぎてしまい、相手を無理矢理に減らす必要が出てくるわけです。
▼この時点で、当初の予想構成を崩さなければならなくなり、自分の予想と合成オッズとの間にアンバランスが生じます。
この辺の感覚は、競馬初心者さんには難しいかもしれませんが、馬券で利益を出すためには、かなり重要な感覚になります。
▼要するに、断然人気馬を絡めた馬券は、買い目点数をかなり減らさないと、合成オッズが上がらない。
でも、いくら断然人気馬からの馬券でも、1~2点買いでは、的中率が大きく下がってしまいます。
したがって、断然人気馬の好走確率はかなり高いとは言え、極端に買い目点数を削らなければならない状態では、結局、トータルの的中率は低くなってしまうと言えるわけです。
だから、当ブログでは、断然人気馬からの馬券を敬遠しているわけですね。
▼▼また、断然人気馬からの馬券というのは、実際の的中確率以上に馬券が売れてしまいます。
つまり、過剰人気になりやすい。
行列のできるラーメン屋さんには、さらに行列ができるように、断然人気の馬は、断然人気であるが故に、更に馬券が売れてしまうわけです。
▼なので例えば、「断然人気馬ー3.4番人気」という馬連馬券を構成したとしても、なかなか回収率が上がらないわけです。
それは何故かというと、的中確率以上に馬券が売れているからです。
▼馬券で利益を出すためには、過小評価されている部分を狙っていかなければならない。
これは当ブログでいつも書いているポイントになります。
馬券で儲けるためには、馬券を当てなければならないと思っている人が多いんですが、これは間違いです。
的中率は利益とは関係ない。
馬券利益は、購入した馬券の期待値によって決まるからです。
▼ちょっと初心者さんには難しくなってまいりました。
要するにですね、
①断然人気馬ー3.4番人気の馬連
②高期待値の2番人気馬ー3.4.5.6.7番人気の馬連
この2つの合成オッズが同じだったとすると、的中率も回収率も、後者の方が高くなりやすいわけです。
▼なぜかというと、断然人気馬(1番人気馬)は過剰人気になっているので、合成オッズが同じだとしても、期待値が低くなるからです。
それに対して、「高期待値の2番人気馬」は、期待値が高い軸馬です。
なので、合成オッズが同じであるならば、断然人気馬からの流し馬券より、2番人気馬からの流し馬券の方が期待値が高くなるわけです。
▼もちろん、「期待値が高い断然人気馬」という馬もいます。
この場合は、的中率と回収率は高くなりやすいわけですが、それでも断然人気だと、利益を出すのは困難です。
馬券の場合、「オッズ幅」が広ければ広いほど、オッズに歪みが生じやすくなります。
馬券で利益を出すためには、オッズの歪み、つまりオッズが間違っている部分を購入する必要がある。
したがって、オッズに歪みが出にくい断然人気馬は、利益を出しにくいということになるわけです。
▼なので、本命買いで利益を出すためには、断然人気馬からの流しよりも、混戦の1番人気馬か、もしくは2番人気馬からの流しの方が、回収率は高くなりやすいということになります。
私の場合は、断然人気馬がいるレースは、レースごと見送りにするか、あるいは2~3番人気からのワイドを狙うようにしています。
それは、断然人気馬からの流し馬券は、回収率が上がりにくいことを知っているからです。
▼▼さてここまで、本命買いについて解説してきました。
では次に、「大穴狙い」について考えてみましょう。
▼大穴狙いは、的中した時のオッズが高く、少ない資金で大きな払戻金を得ることができる買い方です。
一攫千金が狙えるので、競馬資金が少ない競馬ファンに、特に人気の買い方になります。
一攫千金はギャンブルの魅力なので、大穴党はいつの時代も数多くいますね。
▼では、大穴狙いで利益を出すためには、どのような買い方にすればいいのか?
これについては、いくつかのアプローチ手法があります。
・人気馬から大穴馬に流す
・大穴馬からの流し馬券
・大穴馬のボックス馬券
はい。
この辺が、基本的な大穴狙いの買い方になると思います。
▼まず、「人気馬から大穴馬に流す」
軸馬を人気馬にして、相手ヒモ馬を大穴馬にします。
具体的な人気で言うと、軸馬は1~3番人気から選び、ヒモは8~13番人気あたりから選ぶくらいのイメージですね。
▼ヒモ候補に、14番人気以下の馬を入れないのは、14番人気以下の馬は、基本回収率が低くなりがちだからです。
競馬において、14番人気以下の馬というのは、ほとんど馬券圏内に入ってきません。
その割には、高配当の夢を求めて購入する競馬ファンが多いので、このゾーンは平均回収率が大きく下がってしまいます。
また、超大穴サイドというのは、控除率の割合も高めだと考えられるので、その点でも回収率が下がりやすくなります。
▼したがって、ヒモは8~13番人気から選ぶと、大穴狙いでも回収率を高めやすいと考えられます。
例えば、「馬連2番人気軸ー相手8.9.10.12番人気」というような買い方ですね。
軸が人気馬なので、ある程度の的中率を確保することができ、通常の大穴狙いよりは、収支が安定しやすいです。
ただ、人気馬を絡めるので、超高配当までは行きません。
▼この買い方のポイントは2つ。
「軸馬の期待値が高いこと」と「ヒモ荒れしそうなレースを選ぶこと」です。
軸馬の期待値に関しては超重要で、流し馬券の場合、軸馬の期待値で儲かるか儲からないかが決まってしまいます。
期待値の高い軸馬とは、例えば、先行馬とか前走1着馬とか内枠とかですね。
具体的にはもっとたくさんの要素があるので、当ブログの他の記事も参考にしてみてください。
参考記事
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競馬の期待値とは?
▼▼では次に、「大穴馬からの流し馬券」について。
この買い方は、先ほどとは逆に、軸を大穴馬にして、そこから人気馬に流す戦略になります。
軸にした大穴馬の期待値が高ければ、長期的にはほぼ確実に儲かる買い方になります。
▼軸にする大穴馬は、8~13番人気あたりから選ぶ。
相手ヒモ馬にする人気馬は、1~5番人気くらいを基本とします。
このような形が、最も回収率を上げやすいと思われます。
▼大穴狙いをする人は、「総流し」で狙う人も多いですが、長期回収率を考えると、総流しより、ヒモを絞った方が良いです。
なぜかと言うと、大穴馬から総流しにすると、「大穴馬+大穴馬」の組み合わせを多数購入することになってしまい、そのような大穴馬券が、回収率を下げてしまうからです。
▼当ブログではいつも書いていますが、極端な大穴狙いというのは、平均回収率が低くなります。
通常、競馬の控除率は25%平均なので、回収率は平均で75%の計算になります。
しかしこの平均回収率は、自分が狙うオッズゾーンによって、大きく変わってくるわけです。
▼簡単に言うと、本命サイドの回収率は高くなりやすく、大穴サイドの回収率は低くなりやすい。
これは、大穴サイドの方が、JRAによる控除の割合が高いことに起因すると思われます。
なので、なんとなく高配当を狙って大穴サイドを購入し続けていると、長期回収率は40~50%になってしまうことも多い。
このような状況を避けるために、「大穴馬からの総流し」は、やめておいた方が良いと思うわけです。
▼なので、「大穴馬からの流し馬券」を狙う場合は、例えば、
10番人気軸ーヒモは1~5番人気
という形が基本形になります。
ヒモを人気馬に限定することによって、買い目点数を絞り込むと同時に、「大穴馬+大穴馬」の組み合わせを避けることができる。
ナチュラルに中穴狙いになるので、長期回収率も安定的に高くなるというわけです。
もちろん短期的には、大穴馬からの総流しで利益が出ることもありますが、長い目で見ると、回収率は低くなりやすいわけですね。