▼本日は、高齢馬の成績について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・7歳馬/8歳馬の高齢馬になると、勝率も連対率も回収率も、大きく下がる
・厳密に言うと、競走馬は6歳を境に、成績が下降する傾向にある
・重賞レースでの7歳以上馬の勝率は、3%程度しかない。ちなみに4歳馬の勝率は、10%程度ある
・結論→高齢馬は、若い馬と比べると弱い傾向にある(ただし高齢馬は、大穴馬が激走しやすい)
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬では、様々な年齢の競走馬が、同じレースを走っています。
一番若い馬は2歳馬で、ここからベテランになっていくと、7歳馬・8歳馬という馬も登場します。
稀に、9歳馬・10歳馬という、超ベテランのお馬さんもいますね。
▼では、このような高齢馬は、競馬では強いのか?弱いのか?
本日は、歳を取った馬の成績とデータについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
▼まず、競馬ファンの多くが馬券を購入する、「重賞レース」について考えていきます。
実際のデータはこちら↓
【重賞レース。年齢別の勝率データ(2歳・3歳限定戦は除く)】2018~2023年
3歳→13.2%
4歳→9.9%
5歳→7.7%
6歳→4.2%
7歳→3.7%
8歳→5.1%
はい。
重賞レースでの勝率を、年齢別に集計すると、上記のような結果になります。
▼このデータを見るとわかるように、基本的には、年齢が若ければ若いほど、勝率が高くなります。
逆に言えば、歳をとればとるほど、勝率は下がっていくと言えます。
競走馬は、6歳を境に、勝率や連対率が下降していきます。
▼勝率の高さで言うと、3歳馬が圧倒的に高くなっています。
なので、重賞レースで、単勝馬券や1着固定の馬単や三連単を当てたい場合は、3歳馬を狙うと良いということになります。
逆に、高齢馬は勝率が低いため、単勝や1着固定の馬券を購入しても、的中率が低くなってしまいます。
▼ただ、若い馬の方が勝率が高いからと言って、若い馬をひたすら馬券購入すれば儲かるというわけではありません。
若い馬は、勝率が高いのに、なぜ大儲けできないのか?
それは、若い馬は勝率が高いことを、競馬新聞の記者さんや競馬ファンもよくわかっているので、馬券が過剰に売れるからです。
▼競走馬は、若ければ若いほど勝率が高くなりますが、それと同時に、若ければ若いほど馬券が売れてしまう。
馬券が売れるという事は、オッズが下がるということであり、オッズが下がると回収率も下がるわけです。
記事後半では、この辺の話について、さらに具体的に深堀りしていきたいと思います。
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高齢馬は儲かるか?
▼ということで、高齢馬について、次の解説をしていきましょう。
先ほどの続き。
競走馬は、年齢が若ければ若いほど勝率が高いが、単純に若い馬を買うだけでは、馬券で利益を出すことはできない。
なぜなら、若い馬は勝率が高いが、過剰人気になりやすいため、オッズが下がるからです。
▼では、このことを裏付けるデータについて、少し見ていきましょう。
【重賞レース。年齢別の単勝回収率データ(2歳・3歳限定戦は除く)】2018~2023年
3歳→53(%)
4歳→73
5歳→105
6歳→64
7歳→110
8歳→45
はい。
重賞レースにおける単勝回収率を、年齢別に集計したものが上記のデータになります。
▼このデータを見ると、一つ驚きの結果が見受けられます。
それは、3歳馬の単勝回収率の低さです。
先程の勝率データでは、3歳馬は圧倒的に高い勝率を誇っていました。
しかし、単勝回収率のデータで見てみると、3歳馬は53%と、かなり低い単勝回収率に甘んじている。
これはなぜか?
▼勝率が高いのに、単勝回収率が低いという事は、「オッズが低い」ということなんです。
オッズが低いと、どんなに勝率が高くても、回収率は上がらない。
3歳馬は、このような状況に陥っているわけです。
▼逆に、高齢馬の7歳馬は、勝率は3%しかありませんが、単勝回収率は110%もある。なんとプラス収支ですね。
7歳馬は、勝率だけ見ると、3歳馬よりもはるかに低い数値ですが、単勝回収率で見ると、3歳馬を大きく上回っている。
これはなぜかと言うと、7歳馬は、競馬ファンが敬遠するので、あまり馬券が売れず、オッズが高くなるからです。
▼それと同時に、3歳馬は、人気馬が勝つことが多く、大穴の3歳馬が勝つケースは少ない。
それに対して、7歳馬は、人気薄の7歳馬が勝つことが多く、大穴を開けるケースが多々あるわけです。
このような理由により、3歳馬は一番強いが、回収率で見ると、高齢馬の方が高くなるケースが出てくるわけですね。
▼▼では、これを裏付けるデータを見ていきましょう。
【重賞レース。年齢別の平均オッズデータ(2歳・3歳限定戦は除く)】2018~2024年
3歳→28倍
4歳→34倍
5歳→47倍
6歳→65倍
7歳→92倍
8歳→114倍
はい。
重賞レースにおける、年齢別の平均オッズは上記の通りです。
▼このデータを見れば一目瞭然ですが、年齢が若ければ若いほど、オッズが低くなっていくのがわかります。
3歳馬の平均オッズは28倍しかありませんが、8歳馬の平均オッズは114倍もあります。
これはつまり、「若い馬の方が馬券が売れる」「高齢馬は馬券が売れない」ということになるわけです。
▼競馬のオッズは、競馬新聞によって作られる部分が大きいです。
最近は、インターネットの普及によって、ネット情報もオッズに反映されてきましたが、まだまだ競馬新聞の力は大きい。
なので、競馬新聞の記者さんの考えが、オッズを作っていると言えます。
そして競馬新聞の記者さんは、「若い馬の方が強い」ということを知っているので、競馬新聞では若い馬に重い印がつきやすい。
そしてその競馬新聞を見た競馬ファンが馬券を購入するので、若い馬のオッズが低くなるわけです。
▼確かに、中央競馬では若い馬の方が強い。これは間違いないです。
先ほどの勝率データを見ても、3歳馬と4歳馬の勝率が圧倒的に高くなっている。
なので、積極的に3歳馬と4歳馬を馬券に組み入れていけば、的中率は上がりやすくなるわけです。
▼ただし、回収率となると、少し話は違ってきます。
3歳馬と4歳馬は、的中率は圧倒的に高いんだけれども、回収率はそんなに高くない。むしろ低い。
なぜなら、3歳馬と4歳馬が強いのは競馬新聞の記者さんもわかっているから、過剰人気になるためです。
▼そう考えると、「回収率を上げたければ、3歳馬や4歳馬よりも、高齢馬を狙うべき」とも言えます。
高齢馬は、競馬新聞の記者さんもあまり重視しないので、競馬新聞の印が薄くなる。
その結果、高齢馬のオッズは高くなり、回収率も高くなりやすくなる。
▼中央競馬の勝率を見ると、3歳馬が最強なわけですが、単勝回収率を見ると、3歳馬よりも5歳馬・6歳馬・7歳馬の方が成績が良いわけです。
これはまさに、「過剰人気」「過小評価」という状態ですね。
3歳馬は強いが、過剰人気になるので、回収率が低くなる。
5~7歳馬は、3歳馬よりは能力が劣るが、過小評価されているので、回収率は高くなる。
これを頭に入れておけば、あなたの回収率は上がり、馬券で利益を出すことが可能になってくるわけです。