▼本日は、負けない買い方について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・負けない競馬の定義は、回収率95~105%くらいにすること。
・負けない競馬と言うと、高い的中率を求めてしまいがちだが、本命サイドを狙いすぎると回収率は70~80%程度に収束しやすいので、少し穴を狙っていくことが重要。
・大穴馬券は、大勝ちか大負けかという結果になりやすいので、負けない競馬という観点からは、避けた方が良いゾーン。
・「自分が自信のあるレース」だけに絞り込んでいくと、負けない競馬を実践しやすい。馬券を買いたい欲をコントロールすること。
・馬券種は、控除率が低い単勝と複勝が、負けない競馬に近づきやすい。
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬は、ほとんどの人が負けるゲームです。
控除率が25%あることと、勝ち組が存在していることが主な理由でしょう。
▼でも、競馬は楽しいので、できれば負けない競馬をしたい。
負けない競馬の定義は人それぞれだと思いますが、私が考える負けない競馬は、「回収率95~105%」くらいかな。
▼これくらいの回収率なら、ほとんどお金を減らすことなく、競馬を楽しむことが可能になります。
競馬ファンの平均回収率は、60~70%だと思うので、30%くらい上乗せする必要があります。
▼負けない競馬を考える場合、重要なポイントは、「的中率を求めないこと」かなと。
馬券では、高い的中率を求めれば求めるほど、本命サイドに寄ってしまい、回収率が低めに安定してしまいます。
本命サイドだと、大負けはしないんですが、回収率はやはり70%前後で安定することが多いです。
▼回収率70%では、「負けない競馬」にはならない。
ここから30%上乗せするためには、「馬券期待値」を考えていく必要があるわけです。
▼つまり、オッズに対して、的中確率が上回っている馬券を狙う。
この場合、的中率はどうでもいいです。
オッズ100倍なら、的中率は1%前後しかありませんが、1%あれば回収率100%なので、負けない競馬が実践できることになります。
▼期待値が高い馬券を狙うためには、自分なりの「武器」が必要になります。
当ブログでよく書いている、「血統・パドック・データ」が、武器の代表ですね。
▼このような武器とオッズをすり合わせしながら、期待値が高い馬券を探していくわけです。
これができれば、もうそれだけで、回収率は100%付近まで行くと思います。
▼もう一つ重要なポイントとして、合成オッズがあります。
これは要するに、馬券が的中したときに、しっかり利益が出るようにオッズを見て買う、ということです。
▼例えば、複勝馬券でオッズが1.2倍の馬。
このような馬の的中率は、60~70%になると思います。
オッズと的中率を見比べてみると、この買い方では、回収率は最大でも84%くらいまでしか行かないことがわかります。
▼このように、競馬ではオッズがあらかじめ公表されているので、そこから推定回収率を導き出すことが可能になるわけです。
この数字が、95~105%になるように調整していけば、その時点で負けない競馬が可能になるわけですね。
競馬の年間収支をプラスにするサイトを公開
▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
私が、年間プラス収支を達成できたのは、
やっぱり⇒『このユニークなサイト』で学んだからです。
的中率を求めると負ける
▼競馬で負けない買い方についての考察を続けます。
「負けない競馬」というと、多点買いで的中率を高めて、なるべくお金を減らさないというイメージがあるかと思います。
でもこれは、実は真逆だったりします。
▼多点買いで的中率を高めると、先ほど少し書いたような、合成オッズが下がってしまうわけです。
合成オッズが下がると、オッズの歪みが出現しにくくなり、平均還元率の75%に近づいてしまうわけです。
▼「負けたくない!当てたい!」と思えば思うほど、回収率が下がってしまい、負けてしまうわけですね。
逆に、「的中率は低くても、しっかり回収できる馬券だけを購入しよう」
この考え方の人は、長期回収率が高くなり、長い目で見て負けない競馬が出来るようになります。
▼とは言え、本命サイドが必ずしも悪いわけではない。
本命サイドの馬券は、的中率が圧倒的に高いので、うまく活用すれば、的中率と回収率を同時に上げて楽しむことが可能です。
▼この場合、本命サイドは合成オッズが低くなりやすいので、できるだけ買い目点数は絞り込むことが望ましい。
それと同時に、「レースを絞り込むこと」
これが最重要になります。
▼例えば、1番人気の単勝で負けない競馬を実践したい。
この場合、片っ端から1番人気の単勝を購入していくと、平均回収率は75~77%くらいで停滞します。
▼なので、片っ端から購入するのではなく、「期待値が高い1番人気」だけを購入する。
つまり、レースを選んでいくわけです。
▼1番人気が強い条件は、競馬ソフトなどでデータ分析すればわかるし、パドックを見ることができる人は、パドックで1番人気のコンディションをチェックすることもできる。
とにかく、なんとなく1番人気の単勝を購入するのではなく、根拠を持って購入することが重要になるわけです。
▼これができれば、本命サイドの馬券でも負けない競馬ができる。
ただ、本命サイドの場合、勝負できるレースが少なくなります。
本命サイドで期待値が高い馬は、それほど多くないからですね。
なので、本命サイドで勝負する場合は、しっかりレースを選んで、余計なレースを購入しないことが重要です。
▼▼競馬で負けない買い方を実践するためには、発想を逆転させることが重要です。
例えば、「三連複8頭ボックス(56点)」
この買い方は、非常に的中率が高くなります。
万馬券も簡単に当たるようになります。
ですが、この買い方で負けない競馬を実行するのは、かなり難しいわけです。
▼なぜかというと、三連複8頭ボックスでは、期待値の低い馬券まで大量に購入することになるからです。
負けない競馬、すなわち、回収率100%前後にするためには、期待値の高い馬券だけを狙っていかなければなりません。
期待値の高い馬券というのは、想定回収率が100%を見込める馬券です。
▼馬券には、控除率が設定されているので、期待値を考えずに購入していくと、最低でも控除率の分だけマイナスすることになります。つまり負けるわけ。
控除率は平均で25%。
ただし、馬券種によって控除率は違います。
基本的には、難しい馬券ほど控除率は高くなっていくことになるわけです。
▼例えば、単勝馬券の控除率は20%ですが、三連単の控除率は27.5%です。
つまり、馬券種を選んだ時点で、回収率が7.5%も違うわけです。
▼たった7.5%と思いますか?
これが意外と大きい。
回収率93%と、回収率100.5%では、長期的にはかなりの金額が違ってくるわけです。
馬券購入を繰り返せば繰り返すほど、わずかな回収率の差が、大きな金額の差になってくるわけです。
▼そう考えると、負けない競馬を実践するための馬券種は、できるだけ控除率が低い馬券種を選ぶのが得策だったりする。
控除率が低い馬券種は、単勝馬券と複勝馬券が代表的です。
この2つの控除率は、どちらも20%。
プロ馬券師でも、単勝馬券と複勝馬券を使っている人は多いので、この控除率の低さは魅力です。
▼ただ、複勝馬券の場合は、回収率の上限がブレイクしにくいという欠点があります。
つまり、複勝馬券は大きく負けない代わりに、勝つことも難しい。
回収率で言えば、複勝馬券の場合、回収率80%前後で停滞するケースが多いわけです。
▼これはなぜかというと、複勝馬券はオッズが低すぎて、オッズの歪みがほとんど生まれないからです。
馬券において、平均還元率の75~80%を上回るためには、オッズが歪んでいる部分を狙うしかない。
そのためには、ある程度のオッズ幅が必要なんですね。
しかしながら、複勝馬券はオッズ幅が小さいので、なかなか利益を出すポイントを探すのが難しいわけです。
▼競馬初心者さんが、大きく負けないために、最初に複勝馬券で練習するのは良いと思います。
でも、最終的に回収率100%超えを狙うのであれば、複勝馬券より、単勝や三連複などの馬券の方が良いと思いますね。
▼▼ここまで書いてきたように、競馬で負けない買い方をしようとする場合は、「当てに行く」という形にしてしまうと、うまくいかないことがわかります。
競馬で負けない買い方を考えた時、どうしても的中率を上げて、なるべくお金を減らさないようにする、という発想になりがちですが、この考え方だと、回収率は70%前後に収束し、30%ずつお金が減っていくことになるでしょう。
▼だからこそ、馬券を当てに行くのではなく、「過小評価されている馬を狙う」という発想が重要になるわけです。
中央競馬は、投票数に応じてオッズが変動する、変動オッズ制です。
要するに、多くの競馬ファンが購入した馬券はオッズが下がり、あまり競馬ファンが気づいていない馬は、オッズが高くなるわけです。
▼競馬で負けないためには、このような「過小評価」「過剰人気」というものに、敏感にならなければなりません。
例えば、単勝馬券では、単勝オッズ1倍台になった時に、そこから急激に過剰投票が始まると言われます。
「この馬は、単勝1倍台か!確勝級だな!じゃあ自分も単勝に乗っかるぞ!」
このような競馬ファンが、想像以上に多いわけです。
ラーメン屋の行列を見て、自分も行列に並んでしまう心理と同じですね。
▼したがって競馬では、単勝1倍台の馬は過剰人気になる確率が高く、このような断然人気馬の単勝を購入しても、ほとんど利益を出すことはできません。
単勝1.9倍以下ということは、合成オッズも1.9倍以下になるので、これで控除率の20%を超えるのはかなり難しいです。
嘘だと思うなら、実際にシミュレーションで馬券収支をつけてみてください。
単勝1.9倍以下の馬を、買ったつもりのエア馬券で、30レースくらい収支だけつけていく。
実際に馬券は買わないでください。
なぜなら、高確率でマイナス収支になるからです。
▼競馬で負けない買い方ができている人は、このような単勝1倍台の馬がいる時に、むやみに乗っかったりしません。
逆に、「1番人気馬が過剰人気だな。という事は、2番人気以下の馬の期待値が上がる。1番人気以外の単勝で勝負かな」
という発想になります。
▼もしくは、馬券種をズラす、という発想になります。
「1番人気馬が、単勝1倍台か。でも3着以内に来る確率は、かなり高そうだ。馬単の2着固定で遊んでみるか」
というような考え方ですね。
以前にも当ブログで書いていますが、「断然人気馬の馬単2着固定」は、好配当が簡単に引っかかる買い方で、期待値が高くなりやすいです。
断然人気馬の単勝や、断然人気馬の馬単1着固定よりは、オススメの買い方になります。
▼▼では次に、競馬で負けない買い方について、さらに具体的に考察してみましょう。
【競馬で負けない買い方】
断然の1番人気から買わないこと
中穴を狙うこと
人気馬と人気薄を組み合わせること
自分が狙う配当が出そうなレースを選ぶこと
重賞レースばかり買わないこと
内枠や先行馬を重視すること
はい。
これらは、実際に私が負けない競馬を実践する上で、意識していることです。
▼まず、「断然の1番人気から買わないこと」
先ほども少し書きましたが、競馬において断然人気馬というのは、非常に的中率が高いです。
そのメンバーの中では、圧倒的に能力が高いからこそ、断然人気になるわけです。
なので、「的中率が高いから、負けない競馬ができるに違いない!」と思って、断然人気馬から馬券を購入する競馬ファンが大量に存在しています。
しかしながら、断然人気馬から馬券を購入すると、逆に、負けない競馬から遠ざかってしまいます。
▼馬券で回収率を上げるためには、「過小評価」されている馬を購入するのが絶対条件になります。
強いのに、あまり馬券が売れていない馬。
このような馬を継続的に購入することで、回収率が引き上がっていくわけですね。
そう考えると、「断然人気馬」というのは、過小評価どころか、過大評価されている馬なので、回収率を上げるのが難しくなるわけです。
▼なので、「的中率が高い=負けない競馬ができる」わけではないということです。
むしろ、「あえて少し的中率を下げる=負けない競馬ができる」というイメージになります。
なぜなら、的中率を下げるという事は、合成オッズを上げるということであり、オッズの歪みを狙いやすくなるからです。
▼競馬の勝ち組に、中穴狙い~大穴狙いの人が多いのは、合成オッズを高めて、その上で、期待値の高い馬を狙っているからです。
競馬で年間プラス収支を達成している人で、ひたすら本命サイドを購入し続けている人は、ほとんどいません。
その点からも、やはり負けない競馬を実践するためには、本命サイドより、中穴か大穴を狙うほうが良いということになります。
▼そして、ただ闇雲に中穴か大穴を狙っても、回収率を高めることはできません。
重要なポイントとして、「レース選び」があります。
これはつまり、「中穴を狙うなら、中穴決着になりそうなレースを選ぶ」ということです。
ほとんどの競馬ファンは、これが出来ていません。
だからほとんどの競馬ファンは、マイナス収支なんですね。
▼レース選びについては、当ブログの他の記事も参考にしてみてください。
多くの競馬ファンは、「ただその週の重賞レースを購入する」ということをやってしまっており、レースを選んでいません。
ですが、中央競馬には、1日最大で36レースものレースがあるので、そこから勝てるレースだけ選んで購入すればいいわけです。
このレース選びができるようになるだけで、あなたは一歩、勝ち組に近づくでしょう。