▼本日は、長距離レースの種牡馬データについて、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・芝の長距離戦で勝率が高い種牡馬は、オルフェーブル・ゴールドシップ・エピファネイア・ドゥラメンテ
・芝の長距離戦で回収率が高い種牡馬は、オルフェーブル・ドゥラメンテ・ジャスタウェイ・ハーツクライ
・障害戦(ジャンプレース)で勝率が高い種牡馬は、キングカメハメハ・ハービンジャー・ルーラーシップ・エイシンフラッシュ
・障害戦で回収率が高い種牡馬は、キングカメハメハ・ハービンジャー・エイシンフラッシュ・アドマイヤムーン
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬のレースのメインストリームは、1200mから2000mの短距離戦と中距離戦です。
これくらいの距離で馬券購入する人が多いと思いますが、中央競馬にはもっと魅力的な距離があります。
それは、「長距離戦」です。
長距離戦とは、私の定義では、2500m以上の距離のレースですね。
2500m以上の距離のレースは、中央競馬では数が少なく、希少性のあるレースとなっています。
▼長距離戦は、現代競馬ではかなり数が少なく、珍しいレースです。
そして長距離レースでは、「血統」が大きな影響を持つことになります。
長い距離を走り切れるスタミナというのは、血統的に受け継がれることが多いからですね。
いわゆる「ステイヤー血統」ですね。
菊花賞や天皇賞春でも活躍する血統です。
▼そこで本日は、「長距離レースで強い血統」について、わかりやすく解説していきたいと思います。
まず、具体的なデータから見ていきましょう。
【長距離血統データ(勝利数)全クラス。2500m以上】2018~2023年
ディープインパクト産駒→69勝
ハーツクライ産駒→61勝
キングカメハメハ産駒→48勝
ステイゴールド産駒→45勝
ルーラーシップ産駒→44勝
オルフェーブル産駒→36勝
ハービンジャー産駒→32勝
ダイワメジャー産駒→24勝
ゴールドシップ産駒→23勝
はい。
2500m以上の長距離レースで、勝ち星が多い種牡馬は上記のようになります。
このデータは、ダートも障害レースも含みます。
▼まず、長距離戦で最も勝っている種牡馬は、最強種牡馬のディープインパクト。
ディープインパクト産駒は、マイル前後で活躍するイメージがありますが、2500m以上のレースでも、勝利数はトップになっています。
なので、長距離戦でもディープインパクト産駒は予想の中心なんですが、長距離のディープインパクトは、回収率がイマイチです。
単勝回収率62%・複勝回収率71%しかないので、あまり儲かる種牡馬とは言えないですね。
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長距離レースのポイント・コツ
▼ということで、長距離戦について、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
2500m以上の長距離戦で勝ち星が最も多いのは、ディープインパクト産駒。
では、2位はどの種牡馬か?
2位は、ハーツクライ産駒になります。
▼ディープインパクト産駒が69勝に対し、ハーツクライ産駒は61勝なので、ほとんど差はありません。
しかも、ディープインパクト産駒は回収率が低かったわけですが、ハーツクライ産駒は回収率が高くなっています。
単勝回収率66%・複勝回収率99%という感じで、複勝回収率がかなりの好成績。
▼複勝回収率が高いという事は、複勝馬券だけでなく、ワイドや三連複の軸馬にすれば、簡単に利益が出せるということになります。
2500m以上の長距離戦では、ハーツクライ産駒を複系馬券の軸馬にしていくと、回収率が高めやすいわけですね。
注意点としては、単勝回収率は66%と低いので、単系馬券ではなく、複系馬券で勝負していくことが重要です。
▼次に勝ち星が多い種牡馬は、キングカメハメハ産駒です。
キングカメハメハ産駒は、単勝回収率がとにかく高いです。
単勝回収率132%・複勝回収率74%と、圧倒的に単勝回収率が高くなっています。
過去5年間の長距離レースで、キングカメハメハ産駒の単勝を買い続けるだけで、回収率は132%にもなるということです。
▼ハーツクライ産駒は複勝回収率が高かったのに対し、キングカメハメハ産駒は逆に、単勝回収率が高い。
なので、長距離戦でキングカメハメハ産駒がいた場合は、単勝や馬単の1着固定・三連単の1着固定が有効になります。
あと、キングカメハメハ産駒は、長距離では人気薄が穴を開けてくることが多いので、「人気薄のキンカメ産駒」は、長距離戦では要注意ですね。
▼次に長距離戦で勝ち星が多い種牡馬は、ステイゴールド産駒です。
ステイゴールド産駒は、今は数がかなり少なくなってしまいましたが、ステイゴールド系の種牡馬は、かなり広がってきています。
ゴールドシップ産駒・オルフェーヴル産駒・ドリームジャーニー産駒など、ステイゴールド系種牡馬が活躍してきているので、長距離戦では、これらのステイゴールド系種牡馬は、要注意ですね。
▼▼さてここまでは、長距離戦で勝利数が多い種牡馬をチェックしてきました。
ここからは、「長距離戦で回収率が高い種牡馬」を見ていきましょう。
【長距離血統データ(単勝回収率)全クラス。芝2500m以上】2018~2024年
オルフェーブル産駒→単勝回収率98%
ドゥラメンテ産駒→単勝回収率112%
ジャスタウェイ産駒→単勝回収率195%
ロードカナロア産駒→単勝回収率86%
リオンディーズ産駒→単勝回収率111%
はい。
ここでは、芝の長距離戦に絞って単勝回収率を集計してみました。
芝2500m以上で回収率が高い種牡馬は上記の通りです。
上から、勝利数が多い順番に並べてあります。
▼まずは、オルフェーブル産駒。
先ほど少し解説した、ステイゴールド系種牡馬ですね。
オルフェーブル産駒は、芝2500m以上の長距離戦では、勝利数が3位と優秀な成績。
ディープインパクト産駒・ハーツクライ産駒に次ぐ、3位となっています。
▼しかも、オルフェーブル産駒は、勝利数が多いだけでなく、回収率が非常に高いのが特徴です。
ディープインパクト産駒は、長距離レースでの勝利数が1位ですが、単勝回収率59%・複勝回収率63%とかなり低い。
ハーツクライ産駒は、勝利数が2位ですが、単勝回収率57%・複勝回収率105%と、単勝回収率だけが低い。
▼それに対して、オルフェーブル産駒は、単勝回収率98%・複勝回収率98%と、単複どちらもバランスよく高い回収率となっています。
これだけの回収率があれば、プラス収支にするのは比較的簡単。
芝の2500m以上のレースでは、オルフェーブル産駒を積極的に馬券に組み入れていくだけで、回収率が上がりやすくなります。
▼オルフェーブル産駒は、長距離戦では単複どちらも回収率が高いので、どの馬券種で勝負しても利益を出しやすい。
単勝回収率が高いので、馬単や三連単の1着固定でも良し。
複勝回収率も高いので、馬連や三連複の軸としても良し。
どちらの戦略を選択しても、儲けることができます。
▼ということで、芝の長距離レースでの回収率を考えると、オルフェーブル産駒が一番儲けやすいと言えます。
ハーツクライ産駒の複勝回収率105%も魅力ですが、ハーツクライは単勝回収率が低いので、1着固定馬券で狙うなら、オルフェーブル産駒が最適と言えますね。