▼本日は、中山競馬場のデータ傾向について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・中山競馬場で有利な枠は、芝では1番~8番。ダートでは8番~16番
・中山競馬場は小回りコースなので、内枠が有利。ただしダートレースでは外枠が有利
・中山で有利な脚質は、逃げ馬と先行馬。小回りで直線が短いコースなので、極端に先行馬有利となっている
・中山コースが得意な騎手は、戸崎圭太騎手と田辺裕信騎手
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼中山競馬場は、小回りコースで直線が短いコース形態になります。
関東の競馬場では、東京競馬場と中山競馬場が2大競馬場となりますが、この両者は全くコースタイプが違います。
そのため、東京競馬場から中山競馬場へのコース替わりの際に、美味しい馬券が発生することになります。
このような美味しい馬券をゲットするためには、中山競馬場の特徴を頭に入れておかなければなりません。
そこで本日は、中山競馬場のデータ傾向について、詳しく解説していきたいと思います。
▼まず、「中山競馬場で有利な枠順」について。
簡単にまとめると、
「中山芝のレースでは、1~8番枠が有利」
「中山ダートのレースでは、8~16番枠が有利」
という感じになります。
▼東京競馬場と同じ感じですが、芝のレースでは内枠有利となり、ダートのレースでは外枠有利となります。
芝のレースはスピード勝負なので、最短距離を走れる内枠が有利になる。
しかし、ダートのレースは砂の上を走る競走なので、内枠だと前の馬が蹴り上げた砂が顔にかかったりして、馬が走る気をなくしてしまいます。
また、ダートで内枠だと、少し出遅れただけでもポジションが悪くなってしまうので、ダートでは外枠が有利になるケースが多いわけですね。
▼では、実際に中山競馬場の枠順データを見てみましょう。
【中山競馬場・枠順データ(芝コースの勝率)】2010~2023年
7.2%
8.5%
6.8%
8.1%
6.5%
7.8%
7.8%
8.1%
7.0%
6.7%
6.8%
7.0%
5.4%
6.3%
5.2%
5.1%
5.0%
6.0%
(※上から1~18番枠)
はい。
過去10年以上の、中山競馬場の芝のレースの勝率を枠順別にまとめると、上記のようになります。
▼このデータを見るとわかるように、基本的には内枠になればなるほど勝率が高くなっています。
特に、「内枠の偶数枠」が有利な傾向が見て取れますね。
偶数枠は、ゲートが後入れなので、出遅れるリスクが低く、勝率が高くなりやすいわけです。
中山の芝のレースでは、内枠の偶数枠が有利になりやすいので、これは頭に入れておくと良いでしょう。
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中山競馬場で有利な脚質
▼ということで、中山競馬場の傾向について、次の解説をしていきましょう。
次は、中山競馬場で有利な脚質について。
中山競馬場は、小回りコースで直線が短いので、先行馬が有利になります。
4大競馬場の中で、中山競馬場と京都競馬場は、完全に前残りの傾向ですね。
▼では、実際のデータを見てみましょう。
【中山競馬場。脚質データ】2010~2023年
逃げ馬→複勝率40%・複勝回収率136%
先行馬→複勝率39%・複勝回収率123%
差し馬→複勝率17%・複勝回収率65%
追い込み馬→複勝率5%・複勝回収率23%
はい。
過去10年以上の、中山競馬場のレース結果を、脚質別に集計すると上記のようになります。
▼このデータを見れば一目瞭然ですが、完全に逃げ馬と先行馬が有利な状況となっています。
上記は、複勝率のデータなので、「馬券になる確率」という感じですね。
中山競馬場では、前に行ける馬の方が、明らかに馬券になる確率は高いということです。
▼前回、東京競馬場のデータをまとめましたが、東京競馬場よりも中山競馬場の方が、さらに先行馬有利の状況になっています。
東京競馬場は、直線が長いので、差し馬でも活躍できましたが、中山競馬場は直線が短いので、圧倒的に先行馬有利になっています。
参考記事
↓
東京競馬場で有利な枠と有利な脚質は?
▼なので、中山競馬場で「軸馬」を選ぶ時は、できるだけ逃げ馬か先行馬から選ぶようにしていくと、的中率と回収率が高くなりやすいです。
また、穴馬を探す場合でも、逃げ馬と先行馬から探すようにしていくと、大穴馬の激走確率が高くなります。
中山競馬場で、後方から一気に差し切るのはかなり難しく、確率が低いので、差し馬より先行馬を優先していくのが基本ですね。
▼中山競馬場での先行馬有利の傾向は、芝のレースでもダートレースでも同じになります。
競馬は基本的に、どのコースであっても先行馬有利なので、前に行ける馬を選んでいくことが、予想の基本となりますね。
▼▼では次に、ダートレースにおける脚質別のデータを見てみましょう。
【中山競馬場。脚質データ(ダート戦)】2010~2024年
逃げ馬→複勝率44%・複勝回収率140%
先行馬→複勝率42%・複勝回収率136%
差し馬→複勝率15%・複勝回収率64%
追い込み馬→複勝率4%・複勝回収率21%
はい。
過去14年間の、中山競馬場のダートでのレース結果を、脚質別に集計すると上記のようになります。
▼先程は、芝とダートを混在させたデータを紹介しましたが、今回はダート戦だけを抽出して集計しています。
先ほどとの違いは、「ダートの方が、より逃げ馬と先行馬の成績が良くなっている」という部分ですね。
ダート戦は、芝のレースより、さらに前残りになる確率が高いわけです。
▼ダート戦に絞ると、逃げ馬と先行馬の成績が良くなり、その分、差し馬と追い込み馬の成績が悪くなります。
つまり、ダートの方がより前残りになる確率が高い。
従って、中山競馬場のダート戦では、芝のレース以上に、逃げ馬と先行馬を狙っていく戦略が有効になるわけです。
▼ダートレースというのは、砂の上を走る競走です。
なので、芝のレースよりもスピードが出にくく、最後の直線で後方から追い込むのが難しい。
もちろん、たまにダート戦で追い込みを決める馬はいますが、これはレアケース。
基本的にダート戦は、芝よりも差しが決まりにくい傾向にあるわけです。
▼ダート戦で内枠が不利というのも、ここに関係しています。
ダート戦では、内枠で少しでも出遅れるとリカバリーするのが難しく、後方からの競馬になってしまいます。
そうなってしまうと、ダートでは前残りになる確率がかなり高いので、馬券圏内に来るのが難しくなる。
だからダート戦の内枠は不利なんですね。
▼ちなみに、中山競馬場の芝のレースの脚質別データも見てみましょう。
【中山競馬場。脚質データ(芝のレース)】2010~2024年
逃げ馬→複勝率35%・複勝回収率131%
先行馬→複勝率36%・複勝回収率107%
差し馬→複勝率20%・複勝回収率67%
追い込み馬→複勝率6%・複勝回収率25%
はい。
芝のレースの脚質データを見てみると、ダートレースと比べて、逃げ馬と先行馬の成績が下がり、差し馬と追い込み馬の成績が少し良くなっています。
芝のレースは、ダートよりもスピードが出やすいので、最後の直線で差すことが可能になる。
その分、芝のレースは、差し馬と追い込み馬の複勝率と複勝回収率が高くなっているわけですね。