▼本日は、京都競馬場のデータ傾向について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・京都競馬場で有利な枠は、芝のレースでは1~5番枠。ダートのレースでは1~8番枠
・通常、ダートのレースは外枠有利になるが、京都競馬場のダートコースは、内枠有利
・京都競馬場で有利な脚質は、逃げ馬と先行馬。特に京都では、逃げ馬は特注
・京都コースで上手い騎手は、川田将雅騎手
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼京都競馬場は、直線の長い競馬場ですが、直線に坂がなく平坦コースなので、内枠と先行馬が有利なコースになります。
京都競馬場で有利な枠順をまとめると、
「京都の芝コースで有利な枠順は、1~5番枠」
「京都のダートコースで有利な枠順は、1~8番枠」
という感じになります。私の考えですが。
▼通常、ダートのレースでは、外枠有利になるわけですが、京都競馬場に関しては、インコースが有利な作りになっているので、芝でもダートでも内枠有利となっています。
「京都競馬場は内枠有利」というのは、頭に入れておいた方が良いでしょう。
では次に、京都競馬場の枠順データを見てみましょう。
【京都競馬場・枠順データ(芝コースの勝率)】2010~2023年
8.2%
8.7%
8.1%
9.2%
8.3%
7.6%
7.9%
7.3%
6.8%
7.4%
6.4%
7.1%
6.2%
5.1%
5.9%
4.9%
4.8%
5.3%
(※上から1~18番枠)
はい。
過去10年以上の京都の芝のレースで、枠順別の勝率をまとめると、上記のようになります。
▼このデータを見れば一目瞭然ですが、内枠になればなるほど、勝率が高くなっているのが分かります。
京都競馬場で、最も有利な枠順は4番枠。
そして京都競馬場で、最も不利な枠順は17番枠。
勝率はそれぞれ、9.2%と4.8%なので、倍近い差があります。
▼また、単勝回収率で見ると、4番枠の単勝回収率は93%、17番枠の単勝回収率は94%で差がないように見えますが、複勝回収率で見ると明白な差があります。
4番枠の複勝回収率は83%、それに対して、17番枠の複勝回収率は50%しかありません。
つまり、17番枠の単勝回収率94%は誤差であり、複勝回収率は50%しかないので、やはり圧倒的に京都では外枠が不利であることがわかります。
▼要するに、京都競馬場では、内枠の馬を狙っていけば、的中率と回収率が上がりやすくなるわけです。
どの競馬場でも内枠狙いは有効ですが、京都競馬場では特に内枠が有利になりやすいので、内枠の馬を積極的に狙っていきたいところですね。
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京都競馬場の有利脚質データ
▼ということで、京都競馬場の傾向について、次の解説をしていきましょう。
次は、京都競馬場で有利な脚質について。
京都競馬場は、直線は長いものの、直線に坂がなく平坦なので、逃げ馬と先行馬が圧倒的に有利なコースとなっています。
では、具体的なデータも見てみましょう。
【京都競馬場。脚質データ(芝&ダート)】2010~2023年
逃げ馬→複勝率41%・複勝回収率153%
先行馬→複勝率36%・複勝回収率110%
差し馬→複勝率19%・複勝回収率68%
追い込み馬→複勝率7%・複勝回収率35%
はい。
過去10年以上の、京都競馬場のレース結果を、脚質別に集計すると上記のようになります。
▼このデータを見ればわかるように、京都競馬場では明らかに逃げ馬と先行馬の成績が良くなっています。
特に、逃げた馬の回収率は圧倒的で、単勝回収率238%・複勝回収率153%という好成績になっています。
京都コースでは、「人気薄の逃げ馬」が逃げ切るケースが多く、そのため逃げ馬の回収率が非常に高くなっているわけです。
▼元々、逃げ馬は人気がなければないほど、期待値が高くなります。
人気薄の逃げ馬は、他馬にマークされないので、気分よく逃げることができ、好走確率がアップするわけですね。
その上、京都競馬場は直線が平坦なので、逃げ馬がスイスイと逃げ切ることが可能になっている。
なので、京都競馬場では、人気薄の逃げ馬は特注であり、要注意な馬となるわけです。
▼単勝や複勝だけでなく、馬連や三連複や三連単を購入する場合でも、京都競馬場の逃げ馬・先行馬狙いは非常に有効です。
特に、京都で「軸馬」を決める場合は、前に行ける馬から優先的に選んでいくことで、的中率と回収率が飛躍的にアップします。
京都のレースで軸馬に迷ったら、より先行できる馬を選ぶようにしていくと、馬券成績が良くなりますね。
▼このように、直線平坦で内枠有利なコースレイアウトである京都競馬場では、「内枠と先行馬」の期待値が非常に高くなります。
これは芝でもダートでも共通のポイントになります。
なので、京都競馬場では、シンプルに内枠先行を狙っていくだけで、馬券成績が良くなるわけですね。
▼▼では次に、京都競馬場のダートレースにおける脚質別データを見ていきましょう。
【京都競馬場。脚質データ(ダート限定)】2010~2024年
逃げ馬→複勝率45%・複勝回収率158%
先行馬→複勝率39%・複勝回収率120%
差し馬→複勝率16%・複勝回収率65%
追い込み馬→複勝率5%・複勝回収率34%
はい。
過去14年間の、京都競馬場のダートレースでの結果を、脚質別に集計すると上記のようになります。
▼このデータを見ればわかるように、ダートレースにおいては、芝のレースよりもさらに逃げ馬と先行馬の成績が良くなっています。
先程のデータでは、芝とダートが混在したデータでしたが、今回はダートに限定したデータになっています。
これを見ると、芝のレースを除外した方が、より先行馬有利の傾向になるわけです。
▼ダートレースというのは、砂の上を走る競走なので、芝のレースよりもスピードが出ません。
そのため、芝のレースのように「後方から直線だけで追い抜く」ということが、ダートではしにくい。
ダートはトップスピードが遅いので、どうしても後ろにいる馬は不利になってしまうわけです。
▼このような特徴から、京都競馬場のダートでは、「逃げ馬」の回収率がかなり高くなっています。
京都ダートの逃げ馬は、単勝回収率236%・複勝回収率158%と、驚異的な数字です。
つまり、京都競馬場のダートレースでは、逃げる馬を予想することさえできれば、それだけで儲かってしまうわけです。
▼もし、逃げる馬を予想できなくても、先行できる馬を予想することができれば、それだけでも回収率は高くなります。
京都競馬場での先行馬の成績は、単勝回収率122%・複勝回収率120%と、逃げ馬ほどではありませんが、それでも十分高い数字になっています。
京都のダートでは、とにかく前に行ける馬を中心に馬券を構成すると、回収率が高くなるわけです。
▼この傾向は、レベルの低いレースになるほど顕著です。
低レベルのレースでは、先行力が強力な武器になるので、前に行けるだけで圧倒的に有利になります。
なので、午前中のレースや平場のレースなど、低レベルのダート戦で勝負する場合は、逃げ馬と先行馬を中心に馬券を構成するのがセオリーになりますね。