▼本日は、阪神競馬場のデータ傾向について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・阪神競馬場で有利な枠順は、芝のレースなら1~6番枠。ダートのレースなら5~10番枠あたり
・阪神競馬場で有利な脚質は、やはり逃げ馬と先行馬。ただ、他の競馬場と比べると、差し馬が活躍しやすいコースと言える
・有利な枠順に関しても、他の競馬場と比べると、外枠が活躍しやすいコースである
・阪神コースで上手い騎手は、川田将雅騎手
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼阪神競馬場は、2006年にコース改修されてから、決着傾向が大きく変わった競馬場です。
それまでは比較的、内枠有利・先行馬有利のコースでしたが、2006年の改修後は、外枠の馬や差し馬が活躍できるコースに生まれ変わりました。
阪神競馬場は現在、4大競馬場の中では、最も外差しが決まりやすいコースと言えます。
▼競馬というのは基本、円形のコースを周回する競技なので、最短距離を走れる内枠の馬や、逃げ馬・先行馬が有利になります。
しかし阪神競馬場は、コース改修によって、外枠不利・差し馬不利が緩和されているわけです。
その結果、阪神競馬場では、大外から差し馬が突っ込んでくるケースが多くなるわけですね。
▼とは言え、阪神競馬場も円形のコースを周回する競技には違いないので、基本的には、内枠有利・先行馬有利となります。
他の競馬場と比較すると、内枠先行有利が緩和されてはいるものの、やはり有利には違いない。
阪神競馬場で有利な枠順をまとめると、
「阪神の芝コースで有利な枠順は、1~6番枠」
「阪神のダートコースで有利な枠順は、5~10番枠」
という感じになります。私の考えですが。
▼阪神競馬場の芝のレースで有利な枠順は、1~6番枠あたり。
やはり内枠が有利になる傾向です。
阪神コースは、他の競馬場と比較すると、枠順による有利不利は少ないコースですが、やはり内枠は有利ですね。
▼阪神競馬場(芝)の外枠は、好走確率がやや下がります。
特に、12番枠より外の枠になると、連対率・複勝率が下落してしまいます。
中山競馬場や京都競馬場のように、あからさまに内枠先行有利ではありませんが、阪神競馬場でもやはり内枠に越した事はない。
▼一方、ダートでは、真ん中くらいの枠が有利になります。
ダートレースは、あまり内枠だと砂が顔にかかったりして、馬が走る気をなくしてしまいます。
そのため、極端な内枠より、真ん中くらいの枠の方が好走確率は高くなりますね。
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阪神競馬場の枠順データと脚質データ
▼ということで、阪神競馬場のデータ傾向について、次の解説をしていきましょう。
では次に、阪神競馬場の詳細な枠順データを見てみましょう。
【阪神競馬場・枠順データ(芝コースの勝率)】2010~2023年
8.5%
8.9%
8.5%
9.2%
7.5%
7.7%
8.2%
7.8%
7.9%
6.8%
6.7%
6.3%
6.0%
6.1%
4.3%
5.4%
5.3%
5.9%
(※上から1~18番枠)
はい。
過去10年以上の、阪神競馬場での芝のレースの勝率を、枠順別に集計すると、上記のようになります。
▼このデータを見ればわかるように、やはり内枠有利・外枠不利の傾向になっています。
芝のレースは、スピード勝負になるので、最短距離を走れる内枠の方が好走確率は高くなりますね。
特に、1~6番枠の馬は有利になるので、阪神で馬連や三連複などの軸馬を選ぶ時は、内枠の馬から選ぶのが基本になります。
▼では次に、阪神競馬場のダートレースの枠順データを見てみましょう。
【阪神競馬場・枠順データ(ダートコースの勝率)】2010~2023年
6.0%
7.2%
6.2%
6.5%
7.4%
7.0%
6.8%
7.8%
7.3%
7.4%
7.4%
7.5%
6.9%
7.1%
6.3%
7.2%
(※上から1~16番枠)
はい。
ダートレースは、最大で16頭立てになるので、16番枠までのデータになります。
▼このデータを見ると、芝のレースとは少し傾向が違うのが分かります。
芝のレースは、内枠になればなるほど有利でしたが、ダートのレースでは全体的に枠順による有利不利がありません。
強いて言えば、阪神ダートでは5~12番枠あたりが有利になりやすいですね。
▼競馬場別に、有利な枠順を考察する場合は、芝のレースとダートのレースを分けて考えることが重要です。
意外と、芝とダートをごっちゃにして予想する人が多いわけですが、ここまでのデータ傾向を見ても分かるように、芝とダートでは傾向が全く違うので、分けて考えなければデータとしての有効性が低下してしまいます。
阪神コースに関しては、「芝のレースはやや内枠有利」「ダートのレースは真ん中枠が有利」という感じで認識しておくと良いかと思います。
▼▼では次に、阪神競馬場で有利な脚質について考えてみましょう。
まず、具体的なデータを見ていきます。
【阪神競馬場。脚質別データ(芝レース)】2010~2024年
逃げ馬→単勝回収率242%・複勝回収率143%
先行馬→単勝回収率84%・複勝回収率95%
差し馬→単勝回収率66%・複勝回収率76%
追い込み馬→単勝回収率32%・複勝回収率39%
はい。
阪神競馬場の芝レースにおける脚質別データは上記のようになります。
▼このデータを見ると、阪神の芝のレースでは、逃げ馬の回収率が圧倒的に高いことが分かります。
どの競馬場でも、逃げ馬の回収率は高くなるものですが、阪神では特に逃げ馬の回収率が高い。
阪神競馬場は、「人気薄の逃げ馬」が逃げ切るケースが多いので、逃げ馬の回収率が高くなるわけですね。
▼なので、阪神競馬場で高配当の穴馬券を取りたければ、人気薄の逃げ馬をヒモに入れておくのが有効です。
この戦略は、どの競馬場でも有効ですが、阪神の芝のレースでは、特に効果的なのでお勧めです。
「人気薄の逃げ馬で、内枠」なら、尚良いですね。
このような人気薄がいたら、ヒモに入れておくと、定期的に高配当が引っかかります。
▼逃げ馬以外では、先行馬の回収率も高めになっています。
ただ、他の競馬場と比べると、先行馬の回収率はそれほど上がってこない。
他の競馬場では、先行馬でも回収率120%くらいあるわけですが、阪神の芝レースでは、先行馬はプラス回収まで届きません。
▼これはなぜかと言うと、「阪神の芝レースでは、差しが決まりやすいから」です。
阪神コースは、外枠が不利になりにくく、差しが決まりやすいレイアウトになっているので、その分、先行馬の回収率が下がるわけです。
逃げ馬に関しては、「行き切った強み」があるので、逃げ切りやすいんですが、中途半端に先行すると、差されてしまうわけですね。
▼そして、有利とされる差し馬の回収率は、単勝回収率66%・複勝回収率76%です。
「え?有利な差し馬なのに、回収率低くない?」と思うかもしれませんね。
でも、差し馬でこれだけの回収率があるというのは、他の競馬場ではあまり考えられません。
他の競馬場では、差し馬の回収率は50%程度です。
なのでやはり、阪神の芝レースでは、差し馬が活躍しやすいと言えますね。