単勝回収率の高い騎手

▼本日は、単勝を買い続けると儲かる騎手について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・2020年~2023年の全レースで、単勝回収率が高い騎手は、川田将雅騎手・松山弘平騎手・横山武史騎手・吉田隼人騎手・横山和生騎手・西村淳也騎手、このあたり。

・芝のレースで回収率100%超えの騎手は、西村淳也騎手・鮫島克駿騎手・岩田康誠騎手・津村明秀騎手

・ダートレースで回収率100%超えの騎手は、横山典弘騎手・藤岡佑介騎手

・重賞レースで単勝回収率が高い騎手は、川田将雅騎手・松山弘平騎手・Mデムーロ騎手・横山武史騎手・岩田康誠騎手・吉田隼人騎手・田辺裕信騎手、このあたり。

・複勝回収率が高い騎手は、川田将雅騎手・吉田隼人騎手・Mデムーロ騎手・横山和生騎手あたり。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼中央競馬では、数え切れないほどの騎手が活躍していますが、それぞれ回収率が違います。

騎手の回収率は、「騎乗技術と過剰人気」の度合いによって決まってきます。

回収率が高い騎手を頭に入れておけば、馬券の回収率も上げやすくなるので、本日は、単勝回収率の高い騎手について解説していきたいと思います。



▼まず、2020年~2023年の全レースにおける騎手の単勝回収率一覧をまとめてみました。


全レース単勝回収率。高回収率騎手データ】2020年~2023年

川田将雅騎手→単勝回収率86%
松山弘平騎手→単勝回収率85%
横山武史騎手→単勝回収率93%
吉田隼人騎手→単勝回収率95%
横山和生騎手→単勝回収率91%
西村淳也騎手→単勝回収率85%



はい。
全レースを対象とした単勝回収率で、数値が優秀な騎手は、上記のようになります。



騎手の回収率は、基本的には上手い騎手ほど回収率が高くなるわけですが、単純に上手ければ回収率が高くなるわけではありません。

なぜかと言うと、回収率というのはオッズで決まるわけで、オッズは過剰人気や過小評価の影響を受けるからです。

例えば、めちゃくちゃ騎乗技術が高いカリスマ騎手がいたとして、いつもその騎手は過剰人気になるとする。

そうすると、どんなに騎乗技術が高くても、その騎手の単勝回収率は低くなってしまうわけですね。



▼具体的には、ルメール騎手。

ルメール騎手は、素晴らしい騎乗技術の持ち主ですが、全レースの単勝回収率は、69%しかありません。

ルメール騎手は、めちゃくちゃ上手いのに、単勝を買い続けても全然儲からないわけです。

これはまさに過剰人気の影響であり、あまりにも有名な騎手というのは、単勝回収率が低くなってしまうわけですね。


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買い続けると儲かる騎手

▼ということで、儲かる騎手について、次の解説をしていきましょう。

先程の続き。

ルメール騎手は、JRAで最も上手い騎手の一人ですが、単勝回収率は69%しかありません。

騎手の単勝回収率というのは、騎乗技術が高ければ回収率も高くなるというものではなく、あまりにもカリスマ騎手になってしまうと、どんなに騎乗技術が高くても、単勝回収率は低く出てしまうわけです。



▼カリスマ騎手と言えば、武豊騎手。

武豊騎手の単勝回収率は、71%です。低いですね。

武豊騎手も、ルメール騎手と同じように、あまりにも有名なので馬券が売れすぎてしまい、回収率が低く出てしまうわけです。

ルメール騎手や武豊騎手の単勝を買い続けると、大赤字になってしまうことがわかります。



▼従って、単勝馬券で儲けるためには、「上手いのにあまり人気がない騎手」を狙っていく必要があります。

このような騎手は、単勝回収率が高い騎手であり、買い続けると儲かる騎手と言えます。

騎手で狙う場合は、単純に上手い騎手を狙っても利益は出ないので、「期待値が高い騎手」を狙っていく必要があるわけですね。



▼先ほど、全レースの単勝回収率が高い騎手を列挙しましたが、意外と地味な騎手も多かったと思いませんか?

川田将雅騎手・松山弘平騎手・横山武史騎手・吉田隼人騎手・横山和生騎手・西村淳也騎手

競馬に詳しい人なら、当たり前のように知っている名前ですが、ライトな競馬ファンにはそれほど認知されていない騎手が、単勝回収率の高い騎手となっています



▼吉田隼人騎手は、単勝回収率が95%もあり、条件を絞ればかなり儲かる騎手なんですが、存在が地味なので、過剰人気になりません。

ぶっちゃけ、吉田隼人騎手のことは、世間一般の人々はほとんど知らないので、あまり馬券が売れないんですね。

吉田隼人騎手は、騎乗技術は一流なのに、あまり馬券は売れない。

その結果、彼の単勝回収率は高くなり、儲かる騎手となっているわけですね。



▼▼では次に、芝のレースで単勝回収率が高い騎手を分析してみましょう。


芝のレースで単勝回収率が高い騎手】2020~2024年

川田騎手→単勝回収率89%
横山武史騎手→単勝回収率86%
吉田隼人騎手→単勝回収率98%
西村騎手→単勝回収率98%
坂井瑠星騎手→単勝回収率89%
鮫島騎手→単勝回収率99%
津村騎手→単勝回収率103%



はい。
過去5年程度の芝のレースで単勝回収率が高い騎手は、上記のようになります。



▼2023年までのデータなら、もっとプラス収支の騎手がいたんですが、2024年まで集計すると、少し確率が収束しています。

とりあえず、ここで名前が挙がった騎手は、どのクラスの芝のレースでも単勝回収率が高く、狙い目です。

芝のレースで勝負するケースが多い人は、これらの騎手を中心に馬券を構成すると、回収率が高くなりやすいと思います。



▼上述した通り、やはり超有名な騎手は、芝のレースでもあまり回収率が高くならない傾向にあります。

例えば、有名な騎手の芝のレースでの単勝回収率を見てみると、

ルメール騎手→単勝回収率71%
武豊騎手→単勝回収率68%
三浦皇成騎手→単勝回収率63%
藤田菜七子騎手→単勝回収率32%



という感じで、低めの回収率になってしまうわけですね。

彼らは、あまりにも名前が有名すぎて、よく馬券が売れてしまうため、回収率が低くなるわけです。

決して、下手だから単勝回収率が低いわけではありません。



▼藤田菜七子騎手は、女性騎手にしては騎乗技術が高い印象ですが、とにかくめちゃくちゃ過剰人気になってしまう。

あまりにも人気があるので、単勝馬券が売れまくってしまうわけですね。

その結果、藤田菜七子騎手の平均オッズは、馬の能力よりもかなり低くなってしまい、回収率が下がるわけです。

なので、いつも藤田菜七子騎手の単勝を買って応援している人は、悲惨な回収率になってしまう。

単勝回収率32%ですからね。これでは大赤字です。



▼また、ルメール騎手は、現在最強の騎手の一人ですが、「ルメールが一番上手いから、ルメールの単勝で間違いないだろ!」という感じで、ルメールの単勝ばかり購入する人は、これもまた悲惨な回収率になります。

ルメール騎手の芝の単勝回収率は71%しかないので、ひたすらルメールの単勝を買い続けると、大赤字になってしまうわけです。



▼ただ、ルメールの馬券を買わない方がいいのかというと、これは違います。

ルメール騎手は、買うポイントを絞っていけば、十分に儲かる騎手なのです。

手当たり次第にルメールを買うから、儲からなくなってしまうんですね。

例えば、「芝の中長距離の重賞」では、ルメール騎手は回収率が高くなるので、このような条件では狙い目になるわけです。


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