▼本日は、人気ごとの的中率と回収率について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・競馬で1番人気を買い続けると、単勝回収率79%・複勝回収率83%になる
・2番人気を買い続けると、単勝回収率79%・複勝回収率83%になる
・3番人気は、単勝回収率78%・複勝回収率80%となる。4~5番人気も似たような成績になる
・このように、単純に上位人気馬の単勝を買い続けても、利益は出ない。しかし、期待値の高い馬だけを購入したり、上位人気馬を軸にして流し馬券を購入すれば、利益が出る
・競馬でよく来る人気は、もちろん1番人気。競馬は、人気があればあるほどよく来る
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼「競馬で、1番人気の単勝を買い続ければ、儲かるのでは?」→このように考えたことがある人は多いでしょう。
競馬を見ていても、1番人気や2番人気の馬が勝つことが多いので、そう考えても無理はありません。
では、実際のところはどうなのか?
本日は、人気別の的中率と回収率について、膨大なデータを元に、わかりやすく解説していきたいと思います。
▼まず、1番人気の成績から見ていきましょう。
【1番人気データ】2020~2023年の全レース対象。12553頭分析
勝率33%
連対率51%
複勝率64%
単勝回収率79%
複勝回収率83%
はい。
1番人気を1万回以上、買い続けると、上記のような成績になります。
▼まず、単勝の的中率は33%。3回に1回ほど的中する確率ですね。
1番人気馬の勝率は、常にこれくらいになります。
もちろん、試行回数が少なければ、10回中5回くらい1番人気が勝つこともありますが、データ数を増やせば増やすほど、30%程度の勝率に収束していきます。
▼そして、注目の単勝回収率は、79%となっています。
1番人気の単勝を買い続けると、33%の確率で的中し、回収率は79%になるわけです。
的中率はまずまずですが、「1番人気を買い続ければ儲かるのではないか?」という目論見は、見事に外れます。
1番人気を買い続けても、儲かるわけがない。
そんな簡単にお金が儲かったら、世の中みんな大金持ちです。
▼夢を壊しましたか?でも、あなたが実際に1番人気の単勝を買い続けて、大きなマイナスになり泣くよりは、先にデータを知っておいた方が良いですね。
1番人気の単勝なんか買い続けても、プラスにするのは不可能です。絶対に無理です。
ですが、「期待値が高い1番人気の単勝だけを買う」→これならプラス収支にできます。
あるいは、「1番人気から、期待値が高いヒモに流す」→これもプラス収支になりますね。
競馬は、頭を使えば使うほど、プラス収支になる確率が高くなっていくわけです。
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▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
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競馬で上位人気馬を買い続けると儲かるのか?
▼ということで、人気馬を買い続ける戦略について、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
1番人気の単勝を買い続けても、単勝回収率は79%にしかならないので、大赤字である。
しかしこれは、すべての1番人気を買い続けた時の数字であり、ここに裁量を入れることによって、プラス収支にすることが可能になる。
つまり、期待値が高い1番人気の単勝だけを買えば、プラスになるわけ。
▼期待値が高い1番人気とは、通常の1番人気よりも、好走確率が高い1番人気馬のこと。
例えば、
・芝のレースで内枠の1番人気
・ダートレースで外枠の1番人気
・前走楽勝の1番人気
・期待値が高い騎手が乗る1番人気
・逃げ馬/先行馬の1番人気
・クッション値に適性がある1番人気
はい。
このような1番人気は、期待値が高く、通常の1番人気よりも回収率が高くなります。
▼まず、「芝のレースで内枠の1番人気」
芝のレースというのは、スピード決着になるので、内枠が有利になります。
そのため、芝のレースで外枠の1番人気と、内枠の1番人気とでは、成績に差が出てきます。
芝のレースでは、内枠の1番人気の方が勝率も単勝回収率も高くなりやすいわけです。
▼逆に、「ダートレースで外枠の1番人気」
ダートでは、外枠の方が有利になります。
なぜかと言うと、ダートレースは砂の上を走る競走なので、内枠だと、前の馬が蹴り上げた砂が馬の顔にかかってしまい、馬が走る気を無くしてしまうから。
そのため、ダートでは外枠の方がスムーズな競馬ができるので、外枠の1番人気は期待値が高くなるわけです。
▼あとは、「前走楽勝の1番人気」
これも期待値が高い1番人気の条件ですね。
1番人気にも色々あって、前走で大きく負けた1番人気馬もいれば、前走で楽勝した1番人気馬もいるわけです。
競馬では、前走で負けた馬よりも、前走1着馬の期待値が高くなりやすいです。
しかも、前走を楽勝した馬は、特に今走で回収率が高くなりやすい。
そのため、前走楽勝の1番人気馬は、期待値が高く、儲けやすいわけですね。
▼▼次に、「期待値が高い騎手が乗る1番人気」
騎手によって、1番人気の成績に大きな違いがあります。
1番人気に乗ると、その馬の能力をしっかり発揮させる騎手もいれば、緊張して上手く乗れない騎手もいる。
これを知っておくと、1番人気で儲けやすくなります。
▼ちなみに、1番人気で成績が良い騎手は、川田将雅騎手ですね。
川田騎手は、1番人気に騎乗した時、勝率41%・連対率59%・複勝率69%と、素晴らしい成績を残しています。
回収率は、単勝回収率86%・複勝回収率84%と、1番人気の平均回収率よりかなり高い数字になっています。
1番人気を狙うなら、まず川田騎手を狙っていくと、回収率を上げやすくなりますね。
▼次に1番人気の成績が良い騎手は、ルメール騎手ですね。
やはり現代競馬は、川田・ルメールが2大勢力となっている状況です。
ルメール騎手は、勝率37%・連対率56%・複勝率68%と、川田騎手ほどではありませんが、優秀な成績。
ルメール騎手も、1番人気をしっかり走らせる技術がある騎手と言えます。
▼ちなみに、ルメール騎手の1番人気の回収率は、単勝回収率75%・複勝回収率83%と、平均以下の数字になっています。
これは、ルメール騎手は競馬ファンに人気がありすぎて、常に過剰人気になるからです。
どんなに上手い騎手でも、馬券が過剰に売れてしまうと、必然的にオッズが下がり、回収率も下がります。
ルメール騎手は、トップクラスに騎乗技術が高い騎手ですが、それは競馬ファンがみんな知っているので、常に馬券が売れてしまう。
その結果、回収率が下がってしまうわけですね。
▼次に1番人気の信頼度が高い騎手は、坂井瑠星騎手です。
近年、めざましい活躍をしている若手のホープ。
坂井瑠星騎手は、1番人気で、勝率36%・連対率55%・複勝率66%と、ルメール騎手に匹敵する成績を残しています。
若手騎手で1番人気を狙うなら、坂井瑠星騎手が良いですね。
単勝回収率82%・複勝回収率84%と、回収率もまずまずです。
▼次に1番人気の成績が良い騎手は、松山弘平騎手。
松山騎手は、1番人気で、勝率35%・連対率54%・複勝率67%です。
単勝回収率81%・複勝回収率87%と、複勝回収率が高いのが特徴です。
複勝回収率が高いという事は、1番人気馬を高い確率で3着以内に持ってくるということです。
なので、松山弘平騎手の1番人気は、三連複やワイドの軸に向いていますね。