2歳戦と3歳戦の買い方

▼本日は、2歳戦と3歳戦について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・2歳戦は、1番人気がかなり強い。

・特に、2歳戦で1番人気が断然人気の時は、高い確率で馬券圏内に入ってくるので、切らない方が良い。

・2歳戦では、2~3番人気の人気馬も、好走確率が高い

・それに対して3歳戦は、人気馬の信頼度が平均的で、穴馬の激走も多く、2歳戦より難しくなる。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼競馬は基本的に、すべての年齢の馬が一緒に走ります。

その場合は、若い馬の方が、回収率が高くなりやすいわけですが、3歳の前半までは、古馬とは一緒に走らず、同年代の馬たちとの競争になります。



▼これがいわゆる、「2歳戦」と「3歳戦」ですね。

2歳馬は、2歳馬同士で走る。

3歳馬も、ダービーまでは3歳馬同士で走ることになります。



▼先ほども書いた通り、すべての年齢の馬が一緒に走る場合は、若い馬の方が儲かりやすいです。

なので、全年齢の馬が混在している時は、若い馬を中心に馬券構成した方が利益を出しやすくなります。



▼では、2歳戦と3歳戦では、どのような特徴があるのか?

ちょっと考察してみましょう。

まず2歳戦の特徴的なデータを分析してみます。


2歳戦の1番人気

勝率38%・連対率59%・複勝率72%
単勝回収率82%・複勝回収率87%



はい。
2歳戦の1番人気馬の成績を書き出してみました。

古馬のレースと比べると、1番人気の信頼度が高くなっています。

複勝率が72%もあるので、2歳戦で1番人気を外した三連複を買うと、ほとんど的中しなくなってしまいます。



2歳戦の1~3番人気

勝率24%・連対率50%・複勝率63%
単勝回収率82%・複勝回収率84%



はい。
今度は、1~3番人気の合計データを抽出してみました。

これも優秀な数字になっています。

つまり、2歳戦では1~3番人気の本命サイドが強いということがわかります。



2歳戦の1番人気。オッズ1倍台

勝率53%・連対率75%・複勝率85%
単勝回収率83%・複勝回収率92%



はい。
次は、2歳戦の1番人気が、断然人気の時のデータです。

2歳戦で、単勝オッズが1倍台の場合、複勝率は85%もあります。

2歳戦で、断然人気の馬を切って三連複や三連単を購入してしまうと、最大的中率は15%未満しかありません。



▼この場合、複勝回収率は92%もあるので、2歳戦では、断然人気の馬を切るよりも、その馬を軸馬にして三連複・三連単を購入した方が、期待値が高いと言えます。

なんとなくのイメージで、2歳戦は固いと思う事はなかったでしょうか?

そのイメージが正しかったことが、データ分析からもわかります。



▼ここまでのデータ分析でわかるように、2歳戦では、人気馬の信頼度が高くなっています。

したがって、2歳戦では、無理に大穴狙いするよりも、本命サイドを中心とした、手堅い馬券構成にした方が利益は出しやすくなると思います。


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2歳戦と3歳戦の狙い目と買い方

▼2歳戦と3歳戦のデータについての考察を続けます。

2歳戦データのつづき。

先程は、2歳戦の人気馬は信頼度が高いということについて書いてみました。

ここでは、2歳戦の大穴馬について分析してみたいと思います。


2歳戦の14~18番人気

勝率0.1%・連対率0.7%・複勝率1.4%
単勝回収率27%・複勝回収率44%



はい。
2歳戦における、大穴馬のデータです。

見てわかるように、絶望的に低い数字になっています。

2歳戦で、14番人気以下の馬が勝つ確率は、ほぼ0%です。

連対する確率も、1%にも満たない。0%に近いです。

3着内率で見ても、1%しかない。

このことから、2歳戦で14番人気以下は、完全に無視してしまっても問題は無いのかもしれません。

尚、私が馬券構成するときは、完全に無視しています。



▼ここまでのデータを考えてみると、2歳戦では人気馬だけで馬券を構成すればよいのかと思ってしまいますが、これがそうでもないわけです。

確かに、14番人気以下は無視しても問題ないレベルです。

ただ、4~11番人気くらいまでは、そこそこの好走確率を秘めているのが厄介なところです。



▼通常、10番人気以下の期待値はあまり高くないものですが、2歳戦に関しては、期待値が下がらない傾向です。

2歳戦の10~11番人気

勝率1%・連対率3%・複勝率6%
単勝回収率85%・複勝回収率70%



はい。
勝率が1%、連対率が3%ですから、ほとんど馬券に絡んでくる事は無いとは言え、オッズがかなり高くなってくるので、回収率は高めになっています。

複勝率6%であれば、10~11番人気が馬券圏内に来ることは、ほとんどないわけですが、古馬のレースと比べると、10番人気付近でも、それほど期待値の下降がないのが、2歳戦の特徴の1つですね。



▼それから、先ほども少し書きましたが、2歳戦で1番人気が断然人気の時は、無理に切らない方がいいです。

例えば、このようなデータもあります。

2歳戦の1番人気。オッズ1.4倍以下

勝率66%・連対率85%・複勝率94%
単勝回収率84%・複勝回収率97%



はい。
複勝率94%という驚異的な成績になっています。

2歳戦で、単勝オッズ1.4倍以下なら、切ってはダメ。

軸にするか、レースを見送るかどちらかですね。



▼▼では次に、3歳戦のデータを見てみましょう。

データ範囲は、2015~2019年の3歳限定戦です。


3歳戦の1番人気

勝率33%・連対率52%・複勝率66%
単勝回収率76%・複勝回収率83%



はい。
2歳戦と比べると、平均的な1番人気の数字に近づいています。

3歳戦では、闇雲に1番人気から馬券を購入しても、なかなか利益が出ないということになります。



3歳戦の1~3番人気

勝率22%・連対率40%・複勝率54%
単勝回収率78%・複勝回収率83%



はい。
データ範囲を1~3番人気に広げてみました。

この場合でも、回収率は平均的な数値になっています。

3歳戦では、人気馬が特別に強いという訳では無いことがわかります。



▼では次に、3歳戦における人気別の単勝回収率を見てみましょう。


76(%)
79
79
76
79
81
78
73
70
76
85
74
63
42
67
40
77
0


(※上から1~18番人気)


はい。
通常は、10番人気以下の馬は、回収率が低くなりやすいんですが、3歳戦においては10番人気以下でも回収率があまり下がらないことがわかります。

このことから、3歳戦は比較的、荒れやすい傾向にあることがわかります。



▼ではもう一つ、複勝回収率のデータも見てみましょう。


83(%)
83
83
76
76
77
79
78
75
74
69
68
58
43
44
44
34
46


(※上から1~18番人気)


はい。
単勝回収率と似たようなバランスになっています。



▼この2つのデータから勘案すると、3歳戦においては、12番人気くらいまでの馬は、馬券対象馬として注意しておく必要があると言えます。

言い換えると、3歳戦は各馬の能力が接近しているとも言える。



▼2歳戦は、素質だけで走っているようなものなので、明らかに能力差があるケースが多いです。

それに対して、3歳戦は早熟馬と、成長している馬が一緒に走るので、能力比較が難しくなるんですね。

その結果、1番人気から12番人気くらいまで、回収率が下がらないというオッズバランスになるわけです。



▼そう考えると、買い目点数を絞り込んで購入する人は、あまり3歳戦は向いていないとも言えます。

3歳戦は、12~13番人気くらいまで激走の可能性があるので、買い目を絞って買うのは難しいからです。

なので、買い目を絞って、少ない点数で的中を狙うなら、3歳戦よりも2歳戦の方が有効ですね。



▼▼では次に、2歳戦についての具体的なレースの例を見てみましょう。


札幌2歳ステークス2021年

1着 ジオグリフ(1番人気)
2着 アスクワイルドモア(4番人気)
3着 トーセンヴァンノ(5番人気)

馬連960円
三連複2770円



はい。
このレースは、1番人気が強いという2歳戦の特徴を理解していれば、何も考えずに簡単に的中できたレースでした。



▼まず、1番人気は、ルメール騎手のジオグリフ。

新馬戦では、スローペースを折り合って、上がり3ハロン33.3秒の切れで完勝。

距離も同じ1800mということで、スタミナに不安は無い。

重賞レースに強いルメール騎手なので、騎手も問題なし。

条件が揃っていたので、単勝オッズは2.1倍と、断然人気に支持されました。



▼先ほども書きましたが、2歳戦では、断然の1番人気馬は、期待値がかなり高くなります。

したがって、この札幌2歳ステークスも、1番人気のジオグリフに逆らう必要はなく、素直にジオグリフから流すか、レースそのものを見送る、という判断になります。



▼軸がジオグリフに決定したら、次は相手ヒモ馬です。

2歳戦では、人気サイドの信頼度が高いわけですが、ここで注意が必要です。

2歳戦は人気馬の信頼度が高いとは言え、人気馬同士の組み合わせを購入していては、なかなかプラス収支にはなりません。

なぜかと言うと、オッズが低すぎて、合成オッズが低くなってしまうため、本命サイドの馬券では控除率の壁を越えていかないからです。



▼競馬初心者さんには少し難解な部分かもしれませんが、競馬で利益を出すためには、人気馬ばかりを購入していてもダメということです。

よって、軸を1番人気のジオグリフにしたら、相手ヒモ馬は、中穴馬に流すことになります。



▼中穴馬とは、4~9番人気あたりの馬ですね。

この6頭から、ヒモ候補を選びます。

この2021年の札幌2歳ステークスは、出走頭数が9頭立てと、かなり少頭数だったので、あまり大穴を狙う必要はありません。

競馬の場合、頭数が少なくなればなるほど、波乱の確率が下がるので、9頭立てなら、4~7番人気くらいで馬券を構成するのが基本になります。



▼と言うことで、軸は1番人気のジオグリフ。相手ヒモ馬は、4~7番人気の4頭。

このようなシンプルな馬券構成になります。

ほとんど何も考えずに買い目が決まりますが、こんなシンプルな馬券でも、馬連960円、三連複2770円が綺麗に的中するわけです。

「2歳戦は1番人気が強い」というデータを頭に入れておくだけで、簡単に馬券を当てることができるわけですね。



▼▼では、次のケーススタディを見てみましょう。

次は、3歳戦のレースを見てみます。


皐月賞2022年

1着 ジオグリフ(5番人気)
2着 イクイノックス(3番人気)
3着 ドウデュース(1番人気)

馬連3570円
三連複4190円



はい。
先ほどと同じく、ジオグリフが勝ったレースですが、今回は3歳戦。

そして、ジオグリフは1番人気ではありませんでした。



▼1番人気は、武豊騎手のドウデュース。

前走の弥生賞では、不利がありながらも、クビ差の2着。

今回は、同じ中山の2000mということで、まともなら有力と考えられる。



▼ただ、ここは2歳戦ではなく3歳戦。

1番人気の信頼度は少し下がる。

その上、単勝オッズは3.9倍と、あまり信頼できない1番人気と言える。

そこでここは、1番人気からの流し馬券ではなく、ボックス馬券を選択します。



▼オッズをチェックすると、単勝オッズでは、6番人気と7番人気の間に、「オッズ断層」があるのがわかります。

従って、ここはシンプルに、1~6番人気の6頭ボックス馬券で勝負できることになります。

馬券構成は下記の通りです↓


馬連1~6番人気ボックス(15点買い)
三連複1~6番人気ボックス(20点買い)


という感じのシンプルな馬券構成になります。



▼結果は、5番人気⇒3番人気⇒1番人気、と入り、馬連と三連複のダブル的中。

馬連は、15点で3570円となり、レース回収率は238%。

三連複は、20点で4190円となり、レース回収率は209%となりました。

予想にほとんど時間を使わなかった割には、まずまずの結果だったと思います。



▼このレースのポイントは、2歳戦とは違い、1番人気を過信しなかったこと。

2歳戦では1番人気がかなり強いわけですが、3歳戦では、1番人気の信頼度が少し下がる。

この事実を頭に入れておくだけで、ボックス馬券という可能性が広がり、馬連と三連複のダブル的中へと、つながっていくわけですね。


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