▼本日は、騎手の乗り替わりについて、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・馬券になる確率で言えば、乗り替わりより、連続騎乗の方が信頼度は高い
・ただ、乗り替わりは馬にとって大きな刺激となるため、人気薄の馬が激走しやすくなる
・勝率や連対率は、乗り替わりより、同じ騎手の連続騎乗の方が高い
・乗り替わりで成績が良い騎手は、ルメール騎手・Mデムーロ騎手などの外国人騎手、あとは川田騎手・松山騎手・戸崎騎手・吉田隼人騎手など
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。

▼競馬の騎手は、毎回同じ騎手が騎乗するわけではなく、頻繁に「乗り替わり」が発生します。
乗り替わりとは、今まで乗っていた騎手が、違う騎手に交代することですね。
騎手が乗り替わりになる理由は様々ですが、基本的には、「陣営が納得のいく騎乗をしてくれなかったから、騎手を替える」というケースが多いですね。
あるいは、「最近、馬の成績が頭打ちだから、ショック療法で騎手を替えてみる」というケースも多いです。
▼いずれにせよ、乗り替わりは馬にとっては、強い刺激になることは間違いないです。
では、騎手が乗り替わった場合、馬の成績はどのようになるのか?
乗り替わりは儲かるのか?儲からないのか?
本日は、その辺について、わかりやすく解説していきたいと思います。
▼まず、乗り替わりの具体的なデータから見ていきましょう。
【騎手の乗り替わりデータ】2020~2023年
乗り替わり
勝率6%
連対率13%
複勝率19%
単勝回収率72%
複勝回収率72%
連続騎乗
勝率9%
連対率18%
複勝率26%
単勝回収率72%
複勝回収率74%
はい。
騎手の乗り替わり成績と、連続騎乗成績は上記のようになります。
▼このデータを見ればわかる通り、乗り替わりよりも、連続騎乗の方が、勝率・連対率・複勝率、すべてにおいて上回っています。
つまり、馬券的な信頼度を考えた場合は、乗り替わりの馬よりも、連続騎乗の馬の方が馬券になる確率が高く、信頼できるということになります。
▼騎手が替わらないということは、馬の成績は順調であるケースが多いです。
なので、このような連続騎乗タイプは、好走確率が高く、馬券的には収支が安定しやすいわけですね。
従って、軸馬を決める場合などは、乗り替わりよりも、連続騎乗を選択した方が、的中率と回収率は上がりやすくなります。
軸馬に求められるのは、堅実な安定感なので、イチかバチかの乗り替わりよりも、連続騎乗の方が適しているわけですね。
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乗り替わりの狙い方
▼ということで、乗り替わりについて、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
馬券的な安定感を考えれば、乗り替わりよりも、連続騎乗の方が馬券収支は安定しやすい。
特に、軸馬は連続騎乗の馬から選ぶのがベターです。
では、乗り替わりの馬よりも、連続騎乗の馬の方が回収率も高いのか?
▼回収率に関しては、乗り替わりも連続騎乗も、大差ない成績となっています。
若干だけ、連続騎乗の方が複勝回収率が高くなっていますが、ほとんど誤差の範囲であり、差はありません。
勝率や連対率などの好走確率は、連続騎乗の方が高いのに、なぜ回収率だと差がないのか?
▼それは、「連続騎乗の馬は、人気になりやすいので、オッズが下がり、回収率が上がりにくくなる」からです。
このことは、「平均人気」を見てみればわかります。
【平均人気】
乗り替わり→8.2人気
同じ騎手→6.7人気
はい。
このような感じで、同じ騎手の連続騎乗の場合、人気になりやすいことがわかります。
人気になるということは、オッズが下がるということなので、回収率が上がりにくくなるわけですね。
その結果、乗り替わりと連続騎乗は、回収率が同じくらいになってしまうわけです。
▼では、乗り替わりの狙い目はどこにあるのか?
基本的には、「乗り替わりの狙い所は、人気薄にある」ということになります。私の考えですが。
乗り替わりというのは、馬に大きな刺激を与えるものなので、近走で成績がパッとしない馬に、騎手の乗り替わりという刺激を与えると、急に激走したりするわけです。
なので、乗り替わりは、最近の成績があまりよくない人気薄の馬にとっては、有効なものとなります。
▼具体的なデータを見てみましょう。
【騎手の乗り替わり時の人気別・複勝回収率データ】2020~2023年
83(%)
84
80
77
75
79
74
72
76
71
71
68
63
59
60
50
46
45
(※上から1~18番人気)
はい。
このデータを見ると分かる通り、乗り替わりの場合、人気薄でも複勝回収率が下がりにくいことがわかります。
通常は、10番人気以下の複勝回収率はかなり低くなるんですが、乗り替わりの場合は、10番人気以下でも複勝回収率が下がりにくい。
これはつまり、「乗り替わりの馬は、人気薄で狙うと儲かる」ということになるわけですね。