▼本日は、競馬初心者さんの馬券の買い方について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・競馬初心者さんが競馬を楽しむ際は、大きく負けないことを意識する。
・買い目点数を増やさないことが、大きく負けないコツ。
・そう考えると、三連単は初心者さんには危険。単勝・馬連・ワイドは初心者さん向き。
・レース選びも重要で、多頭数のレース・ハンデ戦などは、初心者さんには不向き。少頭数の別定戦が良い。
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬には、いろいろな馬券購入方法があります。
また、アプローチの方法も多岐にわたり、その楽しみ方はほぼ無限大と言えます。
▼その奥深さが競馬の魅力なわけですが、競馬初心者さんには奥が深すぎて、何から始めたらいいかわからない人も多いと思います。
そこで、本日のテーマとして、競馬初心者さんの楽しみ方について考察してみたいと思います。
▼まず、競馬初心者さんが、最も意識した方が良いと思うポイントは、「大きく負けないこと」です。
馬券はリスキーな買い方を選んでしまうと、短期間で大金を失います。
例えば、三連単の多点買いなどはその代表的なものであり、1レースの馬券購入金額が大きいため、数回馬券を外すと、大きな損失になります。
▼競馬初心者さんは、とにかく大きく負けない事を意識した方が良い。
大きく儲けようとすると、大きく負けます。
リスクとリターンは常に表裏一体であり、一攫千金を求めれば、その反面、大金を失うリスクが生じるわけです。
▼「三連単の7頭ボックス」などは、一攫千金を求めるのに最適な買い方なんですが、競馬初心者さんにはあまりお勧めしません。
この買い方だと、買い目点数は210点にもなり、100円で購入しても、1レースで21000円の賭け金になってしまいます。
10レース外せば、21万円のマイナス。
これでは、楽しい競馬を続けることができません。
▼「競馬の勝ち組」と言われる人は、あらかじめリスクを許容しているので、連敗しても資金ショートしないわけです。
彼らが、上述したような、三連単の7頭ボックスマルチを狙う場合は、1レースの購入金額が21000円なので、少なくともその30倍程度の資金、50万円くらいを用意するわけです。
▼でも、競馬初心者さんは、なかなかそれだけの資金を用意できないと思います。
なので、競馬初心者さんの、1レースの購入買い目点数は、できるだけ少ない方が良い。
そう考えると、競馬初心者さんの楽しみ方、馬券の買い方の例としては↓
・本命サイドの単勝1点買い
・中穴馬の単勝2~3点買い
・馬連5点ながし
・三連複軸2頭。相手5頭(5点買い)
はい。
これらの買い方は、買い目点数を必要最小限に抑えながら、回収率を高めることが可能な買い方になります。
▼5点買いなら、最低500円のワンコインから競馬を楽しめる。
10レース外しても、損失は5,000円なので、ほとんどダメージはありません。
競馬初心者さんは、まず買い目点数を増やしすぎないことを意識して、競馬に慣れて行くと良いかと思います。
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競馬初心者さんは、どのレースを買えばいいか?
▼競馬初心者さんの賭け方についての考察を続けます。
ここでは、レースの選び方について考えてみます。
▼中央競馬には、1日最大で36レースの選択肢があります。
土日の、朝は10時くらいから、夕方は4時半くらいまで競馬が開催されています。
▼1つの競馬場につき、1日12レース開催され、最大で3つの競馬場で開催が行われます。
この36レースの中から、自分に最も合ったレースを選んでいくことになるわけです。
▼競馬初心者さんも含め、ほとんどの競馬ファンは、「重賞レース」を中心に馬券購入すると思います。
重賞レースには、有名な馬がたくさん出てくる。
テレビや新聞でも、大きく取り扱われるので、何も考えずにいると重賞レースを購入してしまうでしょう。
▼でも、あなたに一番合ったレースが、重賞レースとは限らないわけです。
特に、競馬初心者さんの場合、「買わない方がいい重賞レース」もたくさんあるわけ。
▼競馬初心者さんが、買わない方がいい重賞レースの例を列挙してみます↓
・ハンデ重賞
・牝馬限定重賞
・17頭以上の重賞
・どんぐりの背比べな重賞
・ローカル開催の重賞
・短距離重賞
・ダート重賞
はい。
この辺の重賞レースは、初心者さんにはちょっと難しいことが多いです。
▼まず、「ハンデ重賞」
これは難しいですね。
ハンデ戦というのは、通常の斤量とは違い、全馬の能力が同じくらいになるようにハンデをつけるわけです。
だから、各馬の能力差が小さくなる。
その結果、荒れることも多く、しっかり予想してもあまり意味がなかったりするわけです。
▼ハンデ戦に対して、「別定戦」というのは、基本的には各馬の斤量が同じくらいになります。
賞金が多い馬は、少し斤量が重くなりますが、ハンデ戦ほどの差はない。
なので、競馬初心者さんが楽しむには、まずは別定戦から入るのが良いかと思います。
▼ハンデ戦でビギナーズラックの高配当をゲットできることもありますが、それはあくまでもギャンブル的な魅力。
競馬初心者さんは、まず予想力をアップさせたり、馬券知識を増やすことが重要なので、ビギナーズラックは求めない方が良いかと思います。
▼▼では次に、「牝馬限定重賞」
競馬のレースでは、男馬である牡馬と、女馬である牝馬が基本的には一緒に走ります。
しかし、全体的に見ると牝馬は能力が劣るため、不公平な部分もあるわけです。
人間でも、男性と女性では運動能力が違いますよね?
競走馬の場合、人間ほどの差は無いんですが、それでも牡馬の方が強いケースが多いです。
▼そうなってくると、牝馬はなかなか活躍の場所がなくなってしまう。
そこで、牝馬限定戦という形で、女の子だけを集めたレースを開催するわけです。
これなら、同じ女の子同士なので、有利不利がないわけですね。
▼ただ、私たち馬券を買う側から見ると、この牝馬限定戦は、少々難しいわけです。
これも人間と同じように、馬も女性の方が気分屋だったり、気性が荒かったりするわけです。
牝馬は繊細で、気まぐれな部分があるので、なかなか予想が難しいわけですね。
▼牡馬だったら鉄板条件の馬でも、牝馬の場合は、あっさり負けてしまったりする。
あるいは、牝馬は少し体がぶつかったくらいで戦意喪失してしまうケースも多いです。
▼このように、牝馬限定戦は、馬の能力だけでは決まらない部分が多いんですね。
だから牝馬限定重賞は、競馬初心者さんにはあまりオススメしないわけです。
さらに、この牝馬限定戦に、先ほど説明したハンデ戦が加味されると、これはもう相当に難解なレースになってしまうわけ。
難しい牝馬限定重賞としては、
・中山牝馬ステークス(GⅢ)
・福島牝馬ステークス(GⅢ)
・マーメイドステークス(GⅢ)
この辺のレースは、競馬初心者さんにはかなり難解なので、あまり手を出さない方が良いかと思います。
▼では次に、「17頭以上の重賞」
これも競馬初心者さんには難しいです。
競馬というのは、頭数が多くなればなるほど、的中率が下がります。
当然ですが、頭数が多くなると、買い目点数も比例して増えていくので、単純に的中確率が下がるんですね。
▼なので、競馬初心者さんが的中率を上げながら競馬を楽しむためには、「手ごろな頭数のレース」を狙っていく方がよいわけです。
私がオススメしているのは、「頭数12~14頭」くらいのレースですね。
これくらいの頭数だと、配当もある程度つくし、的中率もほどほどにキープできるのでお勧めです。
逆に、「頭数17~18頭」になると、馬券対象馬が多くなりすぎて、初心者さんには迷ってしまうレースになると思います。
▼▼では少し具体的なレースを見てみましょう。
【宝塚記念2021年】
1着 クロノジェネシス(1番人気)
2着 ユニコーンライオン(7番人気)
3着 レイパパレ(2番人気)
馬連2780円
三連複2200円
はい。
このレースは、頭数13頭と手頃で、かつ別定戦。
競馬初心者さんでも、簡単に馬券を的中できたレースでした。
▼まず、1番人気は、グランプリ3連覇がかかる、牝馬のクロノジェネシス。
非根幹距離のパワー系コースにめっぽう強く、生涯で3着内を外したのは、たった1回だけ。
信頼度抜群の軸馬で、競馬初心者さん向きの軸と言えます。
▼ちなみに、グランプリというのは、宝塚記念と有馬記念のことです。
宝塚記念を春のグランプリ、有馬記念を秋のグランプリと言います。
▼また、非根幹距離というのは、根幹距離ではない距離のレースです。
根幹距離とは、「400mで割り切れる距離」のことで、1200m・1600m・2000m・2400mのレースのこと。
非根幹距離は、400mで割り切れない距離なので、1400m・2200m・2500mのレースになります。
競走馬には、根幹距離が得意な馬と、非根幹距離が得意な馬がいます。
これについては今回のテーマとはズレるので割愛しますが、頭に入れておくと、予想の役に立つかと思います。
▼宝塚記念2021の話に戻りましょう。
上述した通り、ここはクロノジェネシスの信頼度が高いレースなので、軸はクロノジェネシスで良い。
馬券構成は、クロノジェネシスからの馬連5点と、クロノジェネシスとレイパパレ軸2頭の三連複5点、という形になります。
両方購入してもいいですが、競馬初心者さんの場合は、あまりガツガツせず、どちらか1つを選んでいく方が無難です。
▼相手ヒモ馬は、4~9番人気の6頭から選ぶのが基本です。1頭切る形ですね。
重賞レースでは、ヒモは13番人気くらいまでを警戒するのが基本戦略ですが、2021年の宝塚記念は、出走頭数が13頭と少なめだったので、ヒモも4~9番人気までで対応可能です。
▼2~3番人気を外すのは、本命サイドの馬券を避けるためです。
馬券では、本命サイドに厚く賭けてしまうと、合成オッズが下がり、回収率も下がってしまいます。
したがって、馬券構成の基本としては、「人気馬と中穴馬の組み合わせ」を狙うのがベターになります。
今回の場合は、1番人気のクロノジェネシスを軸にしているので、相手ヒモ馬は、4~9番人気から選ぶのが、回収率を考えると得策であると言えるわけですね。
▼▼三連複の方は、クロノジェネシスとレイパパレ軸2頭の三連複5点とします。
この場合、軸馬の2頭は人気馬にして、相手ヒモ馬の5頭は中穴馬とします。
なぜならその形が、最も回収率を上げやすいからです。
特に、この年の宝塚記念は、頭数13頭と少なめの出走頭数だったので、人気馬の信頼度が高く、三連複軸2頭の戦略に合ったレースだったと言えます。
▼三連複のヒモは、馬連のヒモと同じように、4~9番人気の6頭から選ぶのが基本になります。
6頭から1頭を切ればいいだけなので、特に難しい事はないですね。
ここでは、重賞レースにはほとんど実績のない、9番人気のミスマンマミーアを切ります。
▼ということで、買い目の構成は下記の通りになります↓
【馬連5点ながし】
軸
1番人気クロノジェネシス
相手ヒモ馬
4~8番人気(5点買い)
【三連複軸2頭・5点ながし】
軸
1番人気・2番人気
相手ヒモ馬
4~8番人気(5点買い)
という感じですね。
▼結果は、1番人気⇒7番人気⇒2番人気と入り、馬連でも三連複でも、どちらでも的中というレースになりました。
馬連500円⇒2780円(レース回収率556%)
三連複500円⇒2200円(レース回収率440%)
どちらの馬券種を選択しても、十分な回収率になることがわかります。
▼このレースのポイントは、1番人気のクロノジェネシスの信頼度が高く、軸不動だったこと。
そして、13頭と少なめの頭数だったので、ヒモが4~9番人気の6頭まで絞り込めたことですね。
この2点に気がつくことができれば、馬連でも三連複でも、簡単に的中できたレースだったと言えます。
▼ちなみに、もし出走頭数が18頭のフルゲートなど、多頭数だった場合は、ヒモは4~9番人気の範囲内に収まらない可能性があります。
特に、重賞レースの多頭数は、13番人気くらいまで期待値が下がらないことも多いので、多頭数の場合は、もっと買い目点数を増やした方が、馬券収支は安定しますね。
ただ、最初にも書いたように、競馬初心者さんがむやみに買い目点数を増やしてしまうと、少しの連敗で大きく資金を減らしてしまうので、競馬初心者さんは、多頭数のレースはできるだけ見送って、少頭数のレースで経験を積むのが良いかと思います。
▼多頭数だと、三連複を購入する場合でも、先程のような「三連複軸2頭」の戦略が使いにくくなります。
少頭数だと、人気馬2頭が同時に3着以内に入ってくる確率が高いんですが、多頭数だと、人気馬のどちらか一方が飛んでしまうケースが多くなります。
したがって、多頭数の三連複は、軸1頭でヒモを広めに流す形か、フォーメーションというのがベターになりますが、これも競馬初心者さんには少し難しいので、やはり初心者さんには、少頭数のレースをオススメしたいですね。