逃げ馬と追い込み馬はどっちが儲かる?

▼本日は、逃げ馬と追い込み馬について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・逃げ馬と追い込み馬はどっちが儲かるかと言えば、正解は、逃げ馬が儲かる。

・競馬では、前に行ける馬ほど回収率が高くなる。つまり、逃げ馬と先行馬が儲かるということ。

・軸馬を決める時は、逃げ馬・先行馬から選んでいくと、回収率が上がりやすくなる。

・穴馬を探す場合でも、逃げ馬・先行馬の人気薄から選ぶと、うまく行きやすい。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼競走馬にはそれぞれ、「脚質」というものがあります。

脚質とは、それぞれの馬の性格や特性に合わせた位置取りのことです。



▼脚質には、厳密な定義は無いんですが、主な種類としてはこんな感じ↓


逃げ馬⇒最初から先頭を走る馬。スピードのある馬や臆病な馬に多い

先行馬⇒2~3番手を追走する馬

差し馬⇒中団から差してくる馬

追い込み馬⇒後方から追い込んでくる馬



はい。
脚質をざっくり解説すれば、この4種類になります。



▼これらの脚質は、競馬新聞にも記載されています。

その馬の過去のポジショニングから、大体の脚質が決められているわけです。



▼それでは、この4種類の脚質の中で、儲かる脚質はどれなのか?

私の考えで言えば、

「一番儲かるのは、逃げ馬」と考えます。



▼逃げ馬は、バテたらそこで終わりだし、負けるときは大敗するので、あまり強そうに見えません。

でも、データを分析してみると、明らかに逃げ馬は儲けやすい、回収率を上げやすいことがわかります。



▼例えば、過去3年程度の重賞レースを見てみましょう↓


逃げ馬⇒単勝回収率113%

先行馬⇒単勝回収率83%

差し馬⇒単勝回収率57%

追い込み馬⇒単勝回収率28%



はい。
このような数字になります。

単勝回収率というのは、その馬の単勝を買い続けた場合の回収率です。



▼このデータを見てもわかる通り、前のほうに位置取りする馬ほど、回収率が高くなることがわかります。

つまり重賞レースでは、逃げ馬や先行馬など、前に行ける馬の単勝を買う方が、差し馬や追い込み馬を買うより儲かるということになります。私の考えですが。



▼これは単勝のデータですが、基本的にはどの馬券種で勝負する場合でも、傾向は同じになります。

競馬では、常に先行できる馬が有利。

後方から行く馬は不利。



▼重賞レースでは、派手に追い込みを決める馬が、多く見られます。

なので、先行馬よりも追い込み馬の方が強そうに見えるわけですが、長期的なデータを取ってみると、先行馬の方が強いわけです。



▼なので、軸馬を決める時など、先行馬と差し馬で迷ったら、先行馬の方を選択していく。

そのほうが、長期回収率は高くなりやすいわけです。

もちろん、その選択が裏目に出ることもありますが、平均的な期待値を考えると、先行馬を選んでいく方が利益は出しやすくなるんですね。


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逃げ馬は、人気でも人気薄でも儲かるのか?

▼逃げ馬と追い込み馬はどっちが儲かるか?についての考察を続けます。

先ほどは、過去3年間の重賞レースでの脚質データを見てみました。

その結果、明らかに先行できる馬の方が、回収率が高いことが分かった。

でもそれは、弱い馬が後方に置かれるからでは?

という疑問もあると思います。



▼そこで今回は、「人気馬の脚質データ」を見てみたいと思います。

過去3年間の重賞レース。1~3番人気の脚質データです。


逃げ馬⇒単勝回収率126%

先行馬⇒単勝回収率98%

差し馬⇒単勝回収率73%

追い込み馬⇒単勝回収率63%



はい。
人気馬に絞った脚質データです。

こう見てみると、先ほどよりも少し、差が緩和されていることがわかります。



▼という事は、人気馬であれば、差し馬でもそれなりの回収率になる。

人気馬なら、それほど脚質を気にしなくても良いということになりますが、人気馬のデータを見ても、やはり先行できる馬の方が、回収率が高いことが分かります



▼多くの人が購入する馬券の買い方、「流し馬券

流し馬券を購入する場合、最も重要なポイントは、「軸馬」です。

流し馬券の場合、軸馬さえしっかり選ぶことができていれば、長期回収率も上がりやすくなるわけです。



▼そして、流し馬券の軸馬は、多くの場合、「人気馬」を選ぶ人が多いと思います。

そう考えると、「流し馬券の軸馬を先行馬にする」だけで、あなたの回収率は今よりもアップする可能性が高いわけです。



▼軸馬としての信頼度をチェックするために、今度は「連対率」を見てみましょう↓


逃げ馬⇒連対率49%

先行馬⇒連対率44%

差し馬⇒連対率34%

追い込み馬⇒連対率26%



はい。
これも過去3年の重賞レースでの連対率ですが、明らかに先行できる馬の方が、連対確率が高くなっています。



▼どんなに強い馬でも、後方からの競馬を続けている限り、なかなか期待値は高くなってこないわけです。

もちろん、ハイペースの場合は後方から進めた方が有利なんですが、レース全体を見ると、ハイペースよりスローペースの方が、出現数が多い印象。

それが、先行優位のデータにつながっているわけです。



▼長く競馬を見ているとわかりますが、「行った行った」と言われる、前残り。これは多々あります。

でも、「追い込み馬、2頭の決着」というのは、あまり見かけないですね。

やはり確率的には、逃げ馬や先行馬などの、前につけることができる馬の方が、有利だと思うわけです。



▼▼では次に、「重賞レースでの追い込み馬のデータ」を見てみましょう。

ここまで、先行馬にデータで負けていた追い込み馬。

本当に、差し馬・追い込み馬は儲からないのか?

ちょっと検証してみましょう。


追い込み馬データ

※道中で後方にいた馬
※重賞レース(2015~2019年)

単勝回収率32%
複勝回収率40%



はい。
悲しい回収率になっています。

道中で後方にいた馬は、その時点でほとんど利益が出ない馬になってしまいます。



▼では次に、「追い込み馬の人気別データ」を見てみましょう。

1番人気の追い込み馬⇒単勝回収率71%

2番人気の追い込み馬⇒単勝回収率66%

3番人気の追い込み馬⇒単勝回収率50%

4~6番人気の追い込み馬⇒単勝回収率39%

7~9番人気の追い込み馬⇒単勝回収率57%

10~12番人気の追い込み馬⇒単勝回収率20%

13番人気以下の追い込み馬⇒単勝回収率8%



はい。
人気馬であれば、追い込み馬でもそれなりの回収率にはなっていますが、それでも1番人気の単勝回収率が71%というのは低いですね。

通常の1番人気の単勝回収率は、80%前後になるので、やはり追い込み馬は、1番人気であっても不利であることがわかります。



▼あとは、人気が下がれば下がるほど、追い込み馬は回収率が下がっていきます。

「人気薄の追い込み馬」というのは、競馬においては儲からない馬ということになってしまうわけです。



▼13番人気~18番人気の追い込み馬は、単勝回収率8%・複勝回収率20%ですからね。

ほぼ来ない。買っても儲からない馬ということになります。

「人気薄の追い込み馬が、3着に来るかもしれないから、複勝で狙おう!」という人も多いんですが、上述の通り、複勝回収率は20%しかないので、お金はどんどん減っていくことになります。



▼単勝や複勝ではなく、馬連や三連複で流す場合でも、軸馬を追い込み馬にしてしまうと、なかなか回収率が上がらないケースが多いです。

例えば、 1番人気の追い込み馬は、単勝回収率71%・複勝回収率77%です。

悪くは無いんですが、複勝回収率77%だと、ヒモ馬の期待値がよほど高くないと、長期回収率をプラスにするのは難しいということになります。

ちなみに、 1番人気の追い込み馬は、連対率42%・複勝率54%です。

これも一般的な1番人気よりは低い数字になっており、追い込み馬は苦戦しているのが分かります。



▼▼ちなみに、上記のデータは、「道中で後方にいた馬」です。

これに対して、「最初は後方にいたけど、途中から上がっていく馬」というのもいるわけです。

いわゆる、「マクリ」ですね。

マクリの場合はどうなるのか?ちょっと見てみましょう。


マクリ馬データ

※道中後方から、早めに追い上げた馬
※重賞レース(2016~2021年)

単勝回収率159%
複勝回収率110%



はい。
マクリになると、一気に回収率が上がりました。



▼このことから、競馬では、後方にいると明らかに不利だが、途中からマクっていけば、回収率は上がるということになります。

ただ、マクれるかどうかは、レースが始まってみないとわからない部分があります。

3コーナーあたりからマクれるということは、馬に手応えがあるということであり、その時点で、どう乗っても上位に来るわけです。

なので、マクリは有利ですが、これを狙って取るというのはかなり難しいと思います。

マクリの数も少なく、追い込み3088頭に対し、マクリ61頭しかいないので、ピンポイントで狙うのは、ちょっと難しいですね。

ただ、マクれる馬の回収率が高いという事は、頭に入れておいて損は無いかと思います。



▼では次に、逃げ馬について、詳細なデータを見てみましょう。


逃げ馬データ

※道中先頭の馬
※重賞レース(2016~2021年)

単勝回収率175%
複勝回収率116%



はい。
素晴らしい回収率を記録しています。



▼先程の、追い込み馬のデータと比較しても、一目瞭然。

いかに競馬において、逃げ馬が有利かというのが分かると思います。

競馬予想で最も重要なポイントは、「1番人気」と「逃げ馬」をチェックすることです。



▼ちなみに、逃げ馬の単勝回収率を、人気別に見てみましょう。
110(%)
66
194
195
150
16
155
268
159
516
395
119
266
0
0
0
0
0

(※上から1~18番人気)



はい。
逃げ馬は、1番人気から、13番人気まで、ほとんどがプラス収支になっています。



▼尚、14番人気以下の逃げ馬は、過去5年半の重賞レースで一度も勝っていないので、14番人気以下は無視で良いかと思います。

1番人気の逃げ馬もプラス収支になっていますが、狙い目は、3~13番人気の逃げ馬。

あまり人気のない逃げ馬は、期待値が非常に高いです。

競馬の格言でも、「人気薄の逃げ馬」というものがありますが、逃げ馬は人気がなければないほど、他馬にマークされないので、楽に逃げることができ、好走確率が上がるわけですね。



▼▼では次に、逃げ馬が有利ということを踏まえて、具体的なケーススタディを見てみましょう。


金鯱賞2022年

1着 ジャックドール(1番人気)
2着 レイパパレ(2番人気)
3着 アカイイト(5番人気)

三連複3540円



はい。
このレースは、期待値の高い逃げ馬と先行馬を軸にすることで、簡単に三連複を的中できたレースでした。



▼まず、1番人気はジャックドール。

ここまで4連勝中の上がり馬であり、脚質は「逃げ

スピードの違いでスタートから先頭を走り、そのまま逃げ切るスタイル。

ここまで解説して来た通り、馬券的にも最も回収率が高くなりやすい走り方になります。

従って、まずはこの馬を三連複の軸とします。



▼次に、三連複のもう1頭の軸馬を決定します。

このレースは、13頭立てとやや少頭数で、人気サイドの期待値が高めだったので、三連複軸2頭の戦略が有効です。

また、1番人気のジャックドールからの三連複軸1頭流しだと、軸が断然人気馬なので、どうしても合成オッズが低くなってしまい、回収率が上がりにくくなります。

そのような点を勘案すると、ここは三連複軸2頭がベターということになります。



▼三連複の軸馬は、人気馬から選ぶので、狙いは、2番人気のレイパパレか、3番人気のサンレイポケット。

どちらもG1で好走実績があり、取捨選択に悩むところです。

このように、甲乙つけがたい場合は、「先行脚質」の方を選んでいくと、長期回収率が上がりやすくなります。



▼3番人気のサンレイポケットのレースぶりは、道中、中団~後方から、直線で差を詰めてくる競馬。

つまり差し馬ですね。

それに対して、2番人気のレイパパレは、持ち前のスピードで先行し、そのまま粘り込むタイプ。

つまり、逃げ・先行馬ですね。



▼能力的に差がない場合は、より前で競馬できる馬を選ぶ。

従ってここは、レイパパレを軸にすることになります。

これで、三連複軸2頭が決定しました。



▼相手ヒモ馬に関しては、出走頭数が13頭と少なめなので、4~9番人気から1頭を切って、5頭ながしとします。

出走頭数が少ない場合、10番人気以下の期待値が下がるからですね。

ここでは、9番人気の人気薄の追い込み馬、ソフトフルートの期待値が低いと見て、これを切ります。



▼ということで、馬券構成は下記の通りです↓


三連複軸2頭ながし(相手5頭)


1番人気ジャックドール(逃げ)
2番人気レイパパレ(先行)

相手ヒモ馬
4~8番人気(5点買い)



はい。
このような感じですね。



▼結果は、1番人気ジャックドールが、逃げ馬の期待値の高さを見せつけるかのように、レコードタイムで逃げ切り。

2着には、先行したレイパパレが粘り込んで、3着にも前目で競馬した、5番人気のアカイイトが入り、三連複は3540円。

100円で買っても、500円が3540円になり、レース回収率は708%と、上々の結果となりました。

このレースのポイントは、逃げ馬のジャックドールと、先行馬のレイパパレの期待値が高いと判断できたこと。

ここにさえ気づければ、三連複軸2頭ながしの戦略で、簡単に的中が取れたわけですね。


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