競馬は内枠が儲かる?

▼本日は、内枠と外枠どっちが狙い目か?について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・芝のレースは、基本的に内枠が儲かる。外枠は儲からない傾向

・競馬は、円形のコースを走る競走なので、最短距離を走れる内枠が有利であり、内枠が儲かりやすい

・ただし、ダートレースに関しては、砂の上を走る競走なので、やや外枠の方が有利になりやすい。ダートは外枠の方が儲かる傾向

・近年は、芝のレースでの内枠有利のデータが有名になってきたので、外枠の馬が過小評価され、逆に外枠の方が回収率が高くなることもある



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼競馬には、内枠と外枠があります。

内枠はインコース、外枠はアウトコースですね。

競馬の馬番は、この枠順によって決められています。

では、競馬において、内枠と外枠はどっちが儲かるのか?



▼これに関しての結論は、「内枠の方が儲かりやすい」ということになります。

競馬のレースは、円形のコースを周回する競走なので、内枠の方がインコースを走ることができ、最短距離で走破できるので、有利になりやすいんですね。

それに対して、外枠の馬は、コースの外側を走らされるので、無駄な距離を走ることになってしまい、不利なわけです。



▼では、具体的なデータも見てみましょう。


枠順別データ。芝の特別戦。連対率】2020~2023年

17.2%
17.7%
16.3%
17.2%
16.7%
17.0%
15.4%
15.8%
14.5%
14.8%
13.5%
12.8%
15.0%
12.8%
9.5%
12.3%
11.2%
16.6%

(※上から1~18番枠)



はい。
芝の特別戦での連対率を、枠順別に集計すると、上記のようになります。



▼このデータを見れば一目瞭然ですが、明らかに内枠の方が連対率が高くなっています。

上述したように、競馬というのは、円形のコースを走る競走なので、インコースを走った方が有利なんですね。

そのことが、データからも見て取れます。



▼従って、馬券を購入する時に、「迷ったら内枠を選択する」という戦略は有効であると言えます。

特に、「軸馬」を決める時は、できるだけ内枠の馬から選ぶ方が、的中率と回収率が高くなります。

馬連でも三連複でも三連単でも、軸馬選びの基本は、「内枠の人気馬」なんですね。

内枠の人気馬を軸にして、相手ヒモ馬は人気薄に流す。

そのような馬券構成にすると、ナチュラルに中穴狙いとなり、合成オッズが上がって回収率も上がりやすくなるというわけです。


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内枠と外枠どっちが儲かる?

▼ということで、内枠と外枠について、次の解説をしていきましょう。

先程の続き。

連対率で見ると、明らかに内枠の方が成績が良い。

それは、内枠の方が最短距離を走れるからである。

ここまでは良いかと思います。

では、回収率で見るとどうなのか?

これも実際のデータを見てみましょう。


枠順別データ。芝の特別戦。単勝回収率】2020~2023年

84(%)
96
66
86
79
76
63
93
59
65
71
66
102
141
54
167
81
97

(※上から1~18番枠)



はい。
芝の特別戦での単勝回収率を、枠順別に集計すると、上記のようになります。



▼このデータを見ると、不思議なことがわかります。

それは、「13番枠から18番枠の単勝回収率が高い」ということです。

先ほど、連対率で見ると、はっきりと内枠有利が見て取れました。

それなのに、単勝回収率で見ると、なぜか外枠の回収率が高くなっています。これはどういうことか?



▼これに関しては、近年の特殊な傾向になります。

5年前、10年前までは、連対率でも回収率でも内枠の方が成績が良かった。

なので、芝の特別戦では、単純に内枠を狙うだけで儲けることができた。

しかし新型コロナの流行以降、この傾向に少し変化が出てきています。



▼その変化とは、「競馬では内枠が有利だから、外枠は軽視しよう」という、競馬ファンの戦略の変化です。

コロナでインターネットによる馬券購入が基本となった現在、競馬ファンの馬券戦略にも変化が出てきています。

昔よりも、競馬ファンがデータをしっかり見るようになった。

そして、「競馬は内枠有利」という考え方が浸透したわけです。



▼その結果、「外枠の馬は、馬券が売れなくなった」わけですね。

これが先ほどのデータの、外枠の単勝回収率が高いことにつながっています。

「外枠の馬が売れない→外枠の馬のオッズが上がる→外枠の馬の回収率が上がる」

という流れですね。

つまり、多くの競馬ファンがデータを重視するようになった結果、外枠の馬が「過小評価」されるようになり、逆に外枠の馬が儲かるようになってきたわけです。

これは非常に面白い傾向で、ここに近年の馬券攻略のヒントが隠されているわけですね。



▼▼ということで、先ほどのデータを見ると、芝の特別戦で儲かる馬番は、

・1~4番枠の内枠
・13~18番枠の外枠


という傾向になっています。

これは、芝のレースの特別戦に限定したデータです。



▼このデータから勘案するに、芝の特別戦で儲けるための戦略としては、

1~4番枠の人気馬を軸にし、13~18番枠の人気薄に流す

というスタイルが有効です。



▼実際、私の購入する馬券も、そのような馬券構成にすることが多いです。

私の回収率は、年間でプラス収支になっているので、この戦略は有効であることがわかります。

もちろん、「レース選び」という最も重要な作業が必要ですが、枠順の傾向としては、そのような傾向になります。



▼まとめると、「芝の特別戦では、内枠が有利で内枠の連対率が高い。単勝回収率も1~4番枠が高いが、同時に13~18番枠の単勝回収率も高くなっている

という感じになります。

これを頭に入れておけば、迷った時の取捨選択に非常に役に立ちます。



▼単純に、「内枠が儲かる、外枠は儲からない」というわけではない点が、競馬の面白いところですね。

芝の特別戦では、内枠が有利なのは間違いない。

しかし、儲かるかどうかは、競馬ファンの投票、つまりオッズによって決まるので、オッズをチェックすることが重要。

近年は、内枠有利のロジックが浸透してきているので、外枠の馬の馬券があまり売れない。

その結果、外枠の回収率が上がってきている。

という感じになりますね。



▼このように書くと、「外枠の馬は、軸にしちゃダメなの?」という質問をいただくことがあります。

これに関しては、「外枠の馬を軸にしても良いが、内枠軸と比べると、的中率は下がる

という回答になります。



▼先程のデータを見ればわかる通り、13~18番枠の外枠も単勝回収率が高くなっているので、軸にすれば儲けることが可能です。

ただそれは、あくまでも回収率ベースの話であり、的中率はやはり内枠の方が高い。

軸馬に求められるのは、的中率と回収率の両方です。

回収率がいくら高くても、好走確率が低い馬を軸にしてしまうと、全体の的中率が下がってしまい、回収効率が悪くなるんですね。



▼なので、芝の特別戦で儲けたければ、「軸は内枠の人気馬」というのが基本になります。

「回収率が高くて、的中率が低い馬」は、ヒモにするのがベター。

このような馬券構成にすると、あなたの的中率と回収率はバランス良く上がっていくと思いますね。


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