▼本日は、単複回収率の活用方法について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・単勝回収率とは、単勝馬券を買い続けた時の、資金の回収割合のこと
・簡単に言えば、単勝馬券を1万円購入して、払戻金が2万円だったら、単勝回収率は200%となる
・複勝回収率とは、複勝馬券を買い続けた時の資金の回収割合のこと。単勝回収率を複勝にしただけのもの
・データ分析して、単勝回収率の高い条件を頭に入れておくと、単勝以外の馬券種を購入する時も、回収率を高めやすくなる
・単勝回収率の計算方法は、「払戻金÷購入金×100=回収率(%)」
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。

▼馬券で勝つために、絶対に知っておかなければならない数字として、「回収率」があります。
回収率とは、賭け金に対して、どれくらいの払戻金があったかを示す数値です。
年間トータルで馬券を100万円分購入して、払戻金の合計が120万円だったら、回収率は120%となります。
馬券では、この回収率を100%以上にすることが最大目標となります。
▼この回収率を細分化すると、「単勝回収率」と「複勝回収率」というものが出てきます。
単勝回収率とは、単勝馬券を購入し続けた場合の回収割合ですね。複勝回収率は、複勝馬券の回収割合です。
この単勝回収率と複勝回収率は、競馬のデータ分析の基本中の基本となります。
プロ馬券師を始め、馬券でプラス収支にしている人は、必ずこの単勝回収率と複勝回収率を意識して馬券購入しています。
▼「俺は、単勝馬券を買わないから、単勝回収率なんか知らなくてもいいんだ!」と思う人もいるかもしれませんね。
しかし単勝回収率は、単勝馬券を購入しない人にとっても非常に重要な数値になるわけです。
なぜかと言うと、単勝回収率は、「三連単の1着固定」や「馬単の1着固定」にも、大きく関係してくるからです。
▼単勝回収率が高い馬が分かっていれば、三連単や馬単の1着固定でも、高い回収率を出すことができます。
例えば、単勝回収率が推定110%の馬がいるとする。
このタイプの馬の単勝馬券を購入し続けると、単勝回収率は平均で110%に収束していきます。
これだけでもプラス収支なんですが、プロ馬券師はここから一工夫していきます。
▼単勝回収率で110%が見込める馬がいる場合は、単勝馬券を購入するのではなく、「その馬を1着固定にした三連単や馬単を狙う」わけです。
こうすることによって、単勝馬券では110%だった回収率が、三連単や馬単なら、150%になったりするわけですね。
これが単勝回収率が大切であると私が解説している理由なのです。
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単勝回収率の活用方法・利用方法
▼ということで、単勝回収率の活用法について、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
単勝回収率のデータは、単勝馬券でしか役に立たないわけではない。
単勝回収率が高い馬は、「1着固定」にすることで、さらに回収率を高めることができるわけです。
ではなぜ1着固定にすると、回収率が高まるのか?
▼それは、「1着固定にすると、ヒモを絞れるから回収率が上がる」わけです。私の考えですが。
例えば、アーモンドアイの単勝馬券を購入したとする。
単勝馬券を細かく見ていくと、「アーモンドアイの1着固定。2着総流しの馬単」と同じ意味なわけです。
この部分、非常に重要です。理解できるでしょうか?
▼単勝馬券というのは、2着総流しの馬単と同じである。
なので単勝馬券を購入すると、2着が総流しになってしまうので、不必要な馬まで購入してしまうことになるわけです。
単勝馬券は2着総流しなので、絶対に来ないであろう馬まで購入してしまう。
単勝では、この部分で無駄が生じ、回収率が下がってしまうわけですね。
▼そこで、プロ馬券師は、単勝馬券ではなく、「1着固定」の馬券を狙います。
「アーモンドアイの1着固定。2着を絞った馬単」を購入するわけですね。
こうすることによって、単勝馬券では強制的に2着総流しの馬券を購入させられていたものを、馬単にスイッチすることによって、2着欄の無駄な馬をカットすることができる。
不必要な馬を切ることができるので、その分、単勝馬券よりも回収率が上げやすくなるわけです。
▼つまり、データ分析して単勝回収率が高い馬がわかった場合は、そのまま単勝馬券を購入するよりも、馬単の1着固定を購入した方が、儲かりやすいということ。
三連単にすれば、さらに回収率を高めることができます。
だから、単勝回収率を知る事は重要なんですね。
▼パソコンの競馬ソフトを利用すれば、単勝回収率が高い条件を無数に発見することができます。
プロ馬券師は、このような単勝回収率や複勝回収率のデータを元に馬券を構成し、儲かる馬券だけを購入しているわけですね。だから勝てるんです。
パソコンがない人は、「マツリダ予想」などの優良なデータサイトを利用して、期待値が高い馬を見極めて、馬券を構成すれば勝てるようになるわけですね。
▼▼では、単勝回収率が高い条件とは、具体的にはどのような条件なのか?
少し列挙してみましょう。
【単勝回収率が高い条件】
芝のレースの内枠
ダートレースの外枠
逃げ馬・先行馬
年齢が若い馬
馬格のある馬
前走1着馬
前走1番人気馬
上がり3ハロンが速い馬
はい。
上記のような条件の時、単勝回収率が高くなる傾向にあります。
▼まず、「芝のレースの内枠」
芝のレースは、スピード勝負になることが多いので、最短距離を走れる内枠が有利になります。
そのため、芝のレースでは、内枠の馬の単勝回収率が高くなりやすいわけです。
▼では少し具体的なデータを見てみましょう。
【芝の重賞レースにおける枠順別・単勝回収率】2020~2024年
108(%)
92
95
91
77
81
80
72
36
56
103
32
74
120
33
227
26
38
(※上から1~18番枠)
はい。
芝の重賞レースの単勝回収率を、枠順別に集計すると、上記のようになります。
▼このデータを見るとわかりますが、芝の重賞レースでは、1~4番枠の単勝回収率が非常に高くなっています。
逆に、外枠の馬は、ちらほらとプラス回収の馬はいますが、基本的には単勝回収率が低くなっています。
このデータからも、芝の重賞レースにおいては、内枠の馬の単勝回収率が高いことが分かります。
▼このデータを活用すると、「芝の重賞レースでは、内枠の馬を1着固定にすると、回収率が上がりやすくなる」ということになります。
これは、先ほどのロジックの応用ですね。
芝の重賞レースでは、1~4番枠の単勝回収率が高い。
しかし、単勝馬券をそのまま購入しても儲からない。
そこで、「馬券種をズラす」わけです。
▼単勝回収率が90%以上あれば、馬券種をズラして、馬単や三連単の1着固定にすることで、比較的簡単にプラス収支にすることができます。
上記の例で言えば、芝の重賞レースでは、1~4番枠の馬は単勝回収率が90%以上あるので、この内枠の馬を1着固定にすれば、利益を出しやすくなるわけですね。
▼もちろんこの場合、「レース選び」と「ヒモ選び」が重要なポイントになりますが、基本的な馬券構成としては、上記のような考え方になります。
これを頭に入れておけば、単勝回収率を有効に活用して儲けることができるわけですね。
▼▼では次の単勝回収率が高い条件→「ダートレースの外枠」
先ほどは、芝のレースの内枠は単勝回収率が高くなりやすいと解説しました。
ただこれは、芝のレースの話であって、ダートレースでは全く傾向が変わります。
中央競馬には、芝のレースとダートレースの2種類があります。芝のレースは芝の上を走る競走。ダートレースは砂の上を走る競走ですね。
芝とダートでは、傾向が全然違うわけです。
▼芝のレースは、スピードと瞬発力の勝負になるので、最短距離を走れる内枠が有利になりやすい。
それに対して、ダートレースは砂の上を走る競走なので、あまり内枠に入ってしまうと、不利な材料がいくつかあるわけです。
それは例えば、前の馬が蹴り上げた砂が顔にかかってしまう「キックバック」だったり、内枠で出遅れるとリカバリーできないという不利だったりするわけですね。
▼ではここでも、少し具体的なデータを見てみましょう。
【ダートレース(全レース対象)における枠順別・単勝回収率】2020~2025年
62(%)
75
58
74
67
75
71
66
71
85
75
71
60
76
68
75
(※上から1~16番枠)
はい。
ダートレースの単勝回収率を、枠順別に集計すると、上記のようになります。
▼このデータを見るとわかりますが、芝のレースでは明らかに内枠の方が単勝回収率が高かったのに、ダートレースでは外枠でも互角の勝負をしています。
むしろ外枠の方が単勝回収率が高いくらいです。
これが先ほど解説した、「キックバック」と「出遅れの不利」の影響ですね。
▼先ほども少し解説しましたが、ダートレースの場合、砂の上を走る競走なので、芝のレースよりもキックバックが激しくなります。
キックバックというのは、前の馬が蹴り上げた砂や芝が飛んでくることですね。
競馬のサラブレッドは繊細なので、自分の顔に砂が飛んでくると、走る気をなくす馬も多いわけです。
▼このようなダートのキックバックは、インコースを走れば走るほど激しくなります。
インコースには馬が凝縮して走るので、その馬群の中に入ってしまうと、前から砂が飛んでくる量が多くなる。
つまり、キックバックが激しくなり、馬が走りにくくなってしまうわけですね。
なので、ダートレースでは、芝のレースのように内枠の単勝回収率が高くなるということはなく、むしろ外枠の単勝回収率が高めに出るわけです。