▼本日は、JRAの陰謀説について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・競馬の勝ち馬は最初から決められている、という陰謀論はおもしろいが、信憑性は低い
・もしJRAが最初から勝ち馬を決めていたとして、JRAにメリットはあるのか?いや、ないな。
・JRAは控除率で儲けているので、勝ち馬を操作しても、何のメリットもない
・ただJRAは、特定の馬を勝たせることで競馬人気が盛り上がるなら、その馬に有利な枠や馬場を与えるということは、やってくると思う
・また、JRAではなく、競馬サークル内部の人間が、やらせや八百長をすることは、よくある
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼中央競馬は、不正が極めて少なく、公正に馬の強さを決めるスポーツです。
ただそれでも、常に人気のある考え方が競馬には存在しています。
それが、「JRAの陰謀論」です。
▼陰謀論とは、「勝ち馬は最初から決められており、競馬の結果は操作されている」というものです。
この考え方は、競馬が純粋に馬の強さを決めるスポーツではなく、何かしらの大きな力によって操作されている組織である、というものになります。
このようなアプローチ手法は、昔から一部の人々に支持されており、人気のある考え方になりますね。
▼では、本当に競馬の結果は操作されているのか?
本日は、中央競馬の陰謀論について、わかりやすく解説していきたいと思います。
▼まず、私の考えですが、「中央競馬に陰謀はない」と考えています。
なぜかと言うと、JRAが最初から勝ち馬を決めても、JRAには何のメリットもないからです。
▼中央競馬は、馬券の売り上げから平均25%の控除率を差し引いて、残りの75%を払戻金として分配します。
なのでJRAは、最初から利益を天引きしているわけです。
つまりJRAは、売り上げが増えれば増えるほど、利益も増える。
そのような利益構造になっているわけです。
▼そう考えると、「特定の馬を勝たせる」ことで、JRAは何か得をするのか?
しませんね。JRAは、売り上げを伸ばすことが至上命題なので、結果を操作しても何のメリットも得られません。
したがって、「JRAが競馬の結果を操作している!」という考え方は、現実的ではないと思われます。
▼大きなレースで、断然人気馬が惨敗すると、「これはJRAの陰謀だ!」と騒ぐ人が必ずいるわけですが、JRAが控除率で利益を得ている事を考えれば、陰謀論はおかしいとわかるはずです。
JRAの陰謀だと騒ぐ人は、断然人気馬が負ければ、JRAが儲かると思っているんですね。
そこが大きな勘違い。
JRAは、断然人気馬が勝とうが負けようが、最初から利益を確保しているのです。
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競馬に陰謀はあるか?
▼ということで、陰謀論について、次の解説をしていきましょう。
日本中央競馬会(JRA)は、売り上げさえ上がれば、そこから25%控除できるので、その時点で利益が確定する。
したがって、勝ち馬を操作しても、JRAにメリットはない。
ここまで解説してきました。
では、中央競馬にヤラセはないのか?
▼競馬には、「ヤリ・ヤラズ」という言葉がありますが、このようなやらせは、競馬には存在しないのでしょうか?
これに関しては、「ヤラセはある」と思います。
私は陰謀論に関しては、全く信じていませんが、ヤリ・ヤラズはあると思います。
ヤリとは勝ちに行くこと。ヤラズとはわざと負けることです。
▼例えば競馬は、クラス別に分けられており、勝てば勝つほどクラスが上がっていきます。
つまり競馬は、勝てば勝つほど、相手が強くなっていくわけです。
勝てばうれしいけど、勝つと相手が強くなって、どんどん勝てなくなっていく。
成績が頭打ちになってしまうわけです。これは悩みどころですね。
▼なので、「上のクラスに上がって惨敗を続ける」より「下のクラスのままで惜しいレースを続ける」方が、お金が儲かったりする。
上のクラスに行って10~13着を続けるよりも、下のクラスで3~4着を続けた方が、賞金が稼げるわけですね。
そのため、「わざと勝たせない」という事は、普通に起こり得るわけです。
▼中央競馬でも、たまに騎手がゴール前で追うのをやめてしまい、油断騎乗でペナルティを食らうことがありますが、あれは調教師から、「勝たせないでくれ」と言われている可能性が高いですね。
勝ってしまうと、クラスが上がって、相手が強くなってしまうからです。
▼なので中央競馬でも、ヤラセはあると思いますね。
これを八百長と言うなら、八百長もあるということになります。
このようなヤラセは、陰謀論ではなく、現実的に賞金を稼ぐための戦略なんですね。
ですから、陰謀論を気にする必要はないけれど、ヤリ・ヤラズはあると頭に入れておくと、競馬予想の際にも役に立つと思います。
▼▼あとは、競馬サークル内部の人間が、個人的に馬券を購入していて、その馬券を的中させるために、わざと騎手や調教師に負けるように指示する、という可能性もあります。
これは地方競馬ではよくある話ですが、中央競馬でもあり得ます。
競馬関係者は馬券を購入できませんが、知人に頼めば間接的に馬券購入できるわけですから。
▼競馬で、最も簡単に儲ける方法は、「断然人気馬を外して、大穴を狙うこと」です。
断然人気馬を外して馬券を的中させれば、一気に高配当を手にすることができます。
なので、「断然人気馬が負ける時」が分かれば、簡単に馬券で儲けることができるわけです。
▼でも、断然人気馬が負ける時なんて、なかなか分からない。
断然人気馬は、そのレースの中では圧倒的に強い馬なので、高確率で馬券圏内に入ってきてしまいます。
しかし、もし断然人気馬が馬券圏外へと飛ぶことがわかっていたら?
これはもう、大儲け確定です。
▼そこで人間が考える事は、「断然人気馬を、わざと負けさせればいいんじゃないか?」ということです。
これは、私たちのような一般人には不可能ですが、競馬サークル内の関係者であれば、不可能ではありません。
特に、競馬サークル内で大きな力を持っている人間であれば、そのような指示をすることは可能でしょう。
▼断然人気馬の関係者が、騎手に対して、わざと負けてくれと依頼する。
あるいは、調教師に対して、仕上げを甘くしてくれと依頼する。
こうすることによって、断然人気馬が馬券圏内に入ってくる確率が大きく下がる可能性があるわけです。
▼もちろん、断然人気馬は圧倒的に強い馬なので、何もしなくても勝ってしまったりする。持ったままで勝ってしまったりする。
これは仕方のないことです。どんなに八百長を仕掛けても、百発百中はあり得ない。
ただそれでも、断然人気馬の好走確率を下げることはできる。
▼通常、単勝1倍台などの断然人気馬が馬券圏内(3着以内)に入ってくる確率は、70~80%程度です。
複勝率が80%ですから、ほとんど馬券圏内に入ってきてしまう。
しかし、このような断然人気馬の複勝率を、50%まで下げることができたら?
これは長期的には、大儲けできてしまうわけです。
▼このように、競馬関係者が自分の馬券を的中させるために、ヤラズを指示することはあり得ます。
頻度はそれほど多くないと思いますが、全くないとは言い切れない。
これは陰謀論とは全く違いますが、そのような可能性もあるということですね。