▼本日は、異常投票について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・異常オッズを狙う場合、あまり早い時間に大量購入された馬は、信頼度が下がる
・単勝が異常投票になっている馬を狙う場合は、単勝以外の馬券種を購入する。例えば、馬単1着固定など。
・その場合、馬単1着固定総流しにすると回収率が下がるので、ヒモの大穴はカットするなど、買い目を絞るのがポイント
・大量購入以外で異常オッズを見つける方法としては、馬連オッズと単勝オッズを比較する手法がある
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼異常オッズとは、何者かの偏った大量投票により、本来のオッズが歪められている状態です。
中央競馬の場合、競馬ファンの投票によってオッズが動くシステムになっているので、誰かが大口の投票を入れると、オッズがおかしなことになってしまうわけです。
▼このような異常オッズは、競馬ソフトを使えば簡単にピックアップすることができます。
競馬ソフトでは、「何時に、どれくらいの投票が入ったか?」というデータを見ることができるからです。
▼ある特定の馬に、大きな金額の投票が入る場合、そこには何かしらの根拠があります。
代表的なものが、インサイダー情報。
つまり、競馬関係者だけが知る、怪しい情報ですね。
▼これを悪用して、悪徳サイトは金儲けをするわけですが、果たしてこのインサイダー情報、儲かるのか?
私の感覚では、「インサイダー情報は、基本的には儲からない」と考えます。
▼ほとんどの大量投票は、一部のお金持ちが、なんとなく購入してしまっているものが多いからです。
特に、早い時間の大量投票は、あてにならない印象。
なぜかというと、本当に極秘のインサイダー情報であれば、オッズをできるだけ動かさないために、発走時間ギリギリに購入するはずだからです。
▼もしあなたが、極秘のインサイダー情報を持っているとします。
単勝オッズ10倍の馬だけど、勝率50%を見込めるとする。
想定回収率は、なんと500%ですね。
あなたならどうしますか?
▼もし、そのインサイダー情報を、レースの前日に手に入れたとする。
その場合、あなたは、レース当日の朝イチに馬券購入しますか?
しませんよね。
だって、オッズが動いてしまうから。
▼上述した通り、現代競馬は大きな投票があると、誰でも競馬ソフトですぐに感知できます。
という事は、あなたがインサイダー情報を持っていて、その馬に発走時間よりかなり前に、大金を突っ込んだとする。
そうすると、早い段階で異常オッズが検出されてしまい、他の競馬ファンが追随してくるわけです。
▼こうなってしまうと、せっかくのあなたの極秘インサイダー情報は、他の人にもバレバレになってしまうわけ。
これを避けるためにはどうすればいいか?
そう。できるだけ発走時間直前に馬券購入することなんですね。
▼したがって、「早い時間の異常オッズ」は、多くの場合、優位性がない。
本当に極秘のインサイダー情報は、誰にもバレないように、できるだけ発走時間ギリギリに馬券購入されます。
なので、単純に異常オッズだけを追いかけていても、なかなか利益を出す事は難しいわけです。
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▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
私が、年間プラス収支を達成できたのは、
やっぱり⇒『このユニークなサイト』で学んだからです。
異常オッズの活用方法と狙い方
▼異常投票の馬は儲かるか?についての考察を続けます。
先ほどの続き。
ここまで書いてきた通り、異常オッズはお金持ちの気まぐれで発生しているケースが多い。
そして、本当に儲かるインサイダー情報は、誰にもバレないように、発走時間直前に馬券購入されることが多いんです。
▼それでは、異常オッズは使い物にならないのか?
これは、そうとも言い切れないわけです。
例えば、明らかに大量投票があった馬が、勝ってしまうというケースが多々あります。
「ヒシミラクルおじさん」とかね。
同じように、明らかに大量投票があった馬が、負けてしまうというケースもたくさんある。
▼平均すると、五分五分という感じでしょうか。
五分五分であるならば、わざわざ狙いに行く必要もないわけです。
ただ、大量投票が入るからには、やはりそれなりの理由がある。
▼その前に、異常オッズを追いかけることのデメリットも考えてみましょう。
異常オッズに追随するデメリットは、「大量投票によって、すでにオッズが下がっているので、おいしくない」という部分です。
▼例えば、異常投票によって、単勝20倍の馬が、単勝10倍に下がったとする。
私たちもそれを追いかけて、単勝を購入したとする。
この場合、本来、20倍だったオッズが、すでに10倍に下がってしまっています。
この時点で、期待値は大きく暴落しているわけです。
▼単発の大勝負ならまだしも、継続的に異常オッズを狙って行く場合は、このオッズ低下が大きなデメリットになってしまいます。
もっと言うと、最初の大口投票でオッズが下がり、その異常オッズを見た人も単勝を購入するので、さらにオッズが下がることになってしまうわけです。
▼なので、私が異常オッズを探して狙う場合は、必ず「馬券種をズラす」という作業を入れています。
つまり、単勝に大口の投票があった場合、それを見て単勝を買うのではなく、「馬単や三連単の1着固定」に応用するわけです。
このような「馬券種ズラし」によって、オッズ低下のデメリットをかなり緩和することが可能です。
異常投票によって、単勝オッズだけが低くなっている場合、同じ単勝馬券で追いかけても、逆に回収率が下がってしまうことがあるので要注意ですね。
▼▼つまり、単勝に異常投票が入った場合、単勝オッズが下がるので、単勝で勝負してもなかなか利益が出ない。
そこで、単勝に異常投票が入ったことを確認したら、馬単や三連単の1着固定で勝負するわけです。
こうすることによって、単勝オッズが低下しても、こちらの馬券の期待値は下がらないということになります。
▼具体的な例を考えてみましょう。
例えば、A馬の単勝に異常投票が入ったとする。
普通の人は、ここでA馬の単勝に乗っかります。
しかし上述したように、このような単純な追随で利益を出すことは困難です。
▼そこで、馬券種をズラす。
「馬単。A馬1着固定。2着総流し」
このようにスイッチングするわけです。
▼単勝と馬単1着固定総流しは、内容的には同じ意味になります。
なので、わざわざオッズが下がっている単勝で勝負しなくても、馬単の総流しで勝負すればいいわけです。
▼この場合のデメリットは、馬単の還元率が低いことですね。
単勝の還元率は80%なのに対し、馬単の還元率は75%しかない。
なので、単純回収率が5%下がってしまうわけです。
▼この問題をクリアにするためには、「馬単のヒモを少し絞る」という作業が有効です。
馬単は、総流しにしなくてもよいわけです。
明らかに可能性が低い人気薄のヒモは、カットする。
これによって、回収率が引き上がるので、還元率の5%のデメリットを相殺することが可能です。
▼ちなみに、馬単ではなく、「三連単の1着固定」でも応用が可能です。
ただ、三連単の場合は、買い目点数がかなり多くなってしまうので、資金力がない人は、やめておいた方が良いでしょう。
資金力がない人が三連単に手を出すと、大火傷する可能性があります。
▼私の場合も、単勝で異常投票馬を見つけたら、馬単の1着固定で後追いすることがあります。
これは私のメインの戦い方ではないんですが、たまに遊びで参戦したりするわけです。
▼ポイントはやはり、ヒモ馬の絞り込みになります。
馬単総流しだと、なかなか回収率が上がらないですね。
総流しというのは、ヒモ荒れ待ちなので、収支が安定しないのもデメリットです。
▼ただ、ヒモをうまく絞れれば、異常投票を利用して、高い回収率を生み出すことが可能です。
この場合、私は13番人気以下をカットすることが多いですね。
このようなシンプルなヒモの絞り込みでも、大きく回収率が引き上がります。
▼▼では次に、「単勝オッズと馬連オッズのアンバランス」について考えてみましょう。
ここまでは、単勝オッズの異常投票について考察してきました。
ただ、単勝オッズだけを見る戦略は、精度が少し低くなるのがデメリットです。
単勝オッズだけでは、それが本当に異常オッズなのかを判断するのが難しいんですね。
▼そこで、異常オッズ発見のために、馬連オッズを併用します。
馬連オッズは、単勝オッズと比べて、異常投票に左右されにくく、「基準オッズ」として利用することができます。
初心者さんには意味不明かもしれませんが、慣れれば簡単です。
▼この場合も、パソコンの競馬ソフトを活用することになります。
まず競馬ソフトで、馬連の人気順に各馬をソートします。
これでほぼ人気順に並び替えられるわけですが、ここで単勝オッズを加味します。
▼つまり、馬連の人気順と、単勝の人気順を比較するわけですね。
この誤差が、異常投票ということになるわけです。
単勝オッズだけで見るよりも、高い精度で異常投票を発見することができます。
▼この場合、馬連オッズを基準オッズとします。
そして、単勝オッズと見比べてみる。
すると、「馬連7番人気なのに、単勝3番人気」というような現象を、まれに発見する事ができます。
この部分が、異常オッズになるわけです。
▼馬連のオッズは、異常投票に左右されにくいので、上記のケースでは、単勝が大量に購入されたと考えることができます。
その異常投票に根拠があるかどうかは五分五分ですが、50%の確率で期待値が高いなら、乗っかってみる価値はあります。
単勝に大金が投下されているわけなので、単勝以外の馬券で追随することになります。
馬券種はなんでもいいんですが、相手ヒモ馬は、少し広めに狙っていくのがコツになります。
▼過剰投票馬が人気薄の場合は、相手ヒモ馬は、人気馬をしっかり押さえます。
「馬連7番人気・単勝3番人気」の馬を、馬連で狙う場合は、その7番人気馬を軸に、相手ヒモ馬は1~5番人気くらいをセットするのが基本です。
これは、「人気馬と人気薄の組み合わせ」にするためです。
マツリダ予想や当ブログで推奨している、中穴狙いの形にするわけですね。
▼相手ヒモ馬をもっと絞り込むなら、1~3番人気に流す形も有効です。
この場合、やや的中率は下がりますが、買い目点数が減少するので、的中時の破壊力は増します。
長期的には、3点流しでも5点流しでも大差ないので、お好みで選択してよいかと思います。
▼▼あとは、もっとシンプルな異常オッズの探し方として、「単勝オッズと複勝オッズを比較する」というやり方もあります。
これは、単勝オッズと複勝オッズを比較して、そこにズレがあるかどうかをチェックする手法です。
例えば、下記のようなパターンが考えられます↓
①単勝1番人気で、複勝も1番人気
②単勝1番人気で、複勝は3番人気
③単勝3番人気で、複勝は1番人気
はい。
この3パターンですね。
▼まず、①の「単勝1番人気で、複勝も1番人気」
これは、単勝と複勝に差がないパターンで、オッズは正常。
異常オッズではないので、通常の1番人気として予想します。
▼次に、②の「単勝1番人気で、複勝は3番人気」
これは、単勝が売れている割に、複勝は売れていないケース。
このようなタイプの馬の場合、実質オッズは、複勝の3番人気程度であるケースが多いです。
つまり、単勝が通常の3番人気より売れている。
こういう場合は、通常の3番人気より信頼度が高くなる印象です。
なので、通常よりも単勝が売れている人気馬は、「軸馬」として活用すると、的中率と回収率が高くなります。
▼この場合の注意点として、「逃げ馬」の場合は、過剰に単勝が売れる場合があります。
逃げ馬は単勝回収率が高くなりやすいので、逃げ馬というだけで、単勝が売れてしまうわけですね。
逃げ馬の場合は、単勝が過剰人気になるので、単勝が売れていても、それほど期待値は高くならない印象です。
なので逃げ馬は、単勝オッズが低くても、少し割り引いて考えるくらいでちょうどいいかもしれません。
▼最後に、③の「単勝3番人気で、複勝は1番人気」
これは先ほどと逆で、実質1番人気なのに、単勝が売れていないパターンになります。
このパターンは、軸馬としては、やや信頼度が下がる印象です。
例えば、実績や戦績的には1番人気だけど、パドックや当日の気配があまり良くない場合、単勝が売れない傾向にあります。
なので、「複勝は売れているけど、単勝は売れていない馬」は、私は少し評価を下げることが多いですね。