馬券は何点買うか?

▼本日は、馬券は何点買うのが良いかについて、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・馬券の買い目点数は、的中率が20~30%くらいになるように逆算すると良い。

・難しい馬券種になればなるほど、ベストな買い目点数は増えることになる。

・具体的には、単複なら1~4点買い、馬連ワイドは1~5点買い、三連複は6~21点買い、三連単は42~168点買いくらいが目安。

・買い目点数は、本命サイドになればなるほど、点数を減らさなければならない。逆に、穴狙いなら、手広く買ってもOK。これは合成オッズの概念である。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



馬券は、多点買いが基本です。

1点勝負することもありますが、ほとんどの人は多点買いしていると思います。



▼その理由の1つとして、売られている馬券が、より難しい方向にシフトしているというものがあります。

要するに、三連単や三連複が出てきたから、多点買いせざるを得ないわけですね。

三連単を1点勝負しても、ほとんど当たらないからです。



馬券の場合、買い目点数を減らせば良いというものではなく、最適な的中率にしないと、効率よく利益を積み重ねることができません。

的中率が低すぎるということは、連敗期間がものすごく長くなるということであり、連敗期間が長いと資金が大きく目減りしてしまいます。



▼なので、「的中率を最適に保つために、多点買いする」というイメージですね。

馬券では、買い目点数を増やせば増やすほど、的中率が上がっていくからです。



▼しかしながら、買い目点数を増やせば良いというものでもない。

買い目点数を増やしすぎると、的中率は上がりますが、今度は回収率が下がってしまうからです。



▼合成オッズという概念がありますが、最適な買い目点数にしないと、合成オッズが下がって、回収率も下がるわけです。

競馬で勝つために重要なのは、この的中率と回収率のバランス。

どちらに偏っても、利益を出しにくくなります。



▼競馬で負ける人の特徴として、この偏りがあるわけです。

つまり、買い目点数が多すぎるとか、買い目点数が少なすぎる人が多いわけ。

極端なんですね。



▼資金力がなく、一攫千金を求めている人は、買い目点数が少なすぎる傾向にある。

逆に、とにかく馬券を当てたい人は、買い目点数が多すぎる傾向にある。

これはどちらもダメです。



▼では、馬券は何点買うのが良いのか?

これは馬券種によって大きく違ってくるんですが、私がよくやる買い方の買い目点数は、こんな感じ↓


・単勝なら、1~4点買い

・複勝なら、1点買い

・馬連なら、5点買い

・ワイドなら、1~6点買い

・馬単なら、7点買い

・三連複なら、6~21点買い

・三連単なら、42~168点買い



はい。
これはあくまでも私の馬券構成ですが、これくらいの買い目点数になることが多いです。



▼難しい馬券ほど、買い目点数が増えているのが分かると思います。

難しい馬券、すなわち総買い目点数が多い馬券種では、購入する買い目点数を増やすことによって、合成オッズのバランスをとるわけですね。


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狙うオッズによっても、最適な買い目点数が変わる

▼馬券は何点買うのが良いか?についての考察を続けます。

先ほどは、馬券種ごとの買い目点数について考察しました。

ここでは、狙う人気ゾーンについても考えてみたいと思います。



同じ馬券種であっても、狙うオッズゾーンによって、買い目点数は大きく違ってきます。

例えば、三連複では15点買いくらいにすることが多い私ですが、本命サイドを狙う場合と、大穴サイドを狙う場合では、買い目点数は全く違います。



▼簡単に言えば、本命サイドになればなるほど、買い目点数を減らさなければならない。

本命サイドというのは、オッズの絶対値が小さいので、あまり多点買いすると合成オッズが下がってしまい、回収できなくなるからです。



▼普段からよく馬券を購入する人なら、このことは感覚的になんとなくわかると思います。

本命サイドの馬券を狙う時は、出来るだけ買い目点数を絞ることが多いですよね?

そうしないと、的中したときに、回収率が低くなってしまうから。



▼逆に、大穴サイドを狙う時は、手広く狙うことが多いハズ。

これは、大穴サイドならオッズの数値が大きくなるので、多点買いしても回収できるからです。



▼例えば、

A.10倍
B.12倍
C.14倍

↑このような三連複3点買いをするのと、


D.100倍
E.120倍
F.140倍

↑このような三連複3点買いをするのとでは、全く意味が違いますよね。

同じ馬券種で、同じ3点買いなのに、狙うオッズゾーンによって、その意味は全然違ってくるわけです。



上記の例の場合、D~Fの三連複は、もっともっと買い目点数を増やしてもいいわけです。

万馬券狙いになるので、3点買いではなく、30点くらいは購入しても良い。

むしろそうしないと、的中率のバランスが取れないので、全く当たらない馬券を購入することになってしまいます。



▼このように考えていくと、馬券は何点買うのが良いかがわかってくると思います。

最も買い目点数を増やすことができるのは、「三連単の大穴狙い」ということになります。



▼逆に、最も買い目件数を減らさなければならないのは、「複勝馬券の本命サイド狙い」ですね。

この場合は、1点勝負が基本になります。

というか、複勝馬券の本命サイド狙いでは、2点以上購入するとトリガミになるので、必ず1点買いになるわけです。



▼▼したがって、「馬券は何点買うのが良いのか?」を考える場合は、「馬券種」と「狙う人気」から判断することになるわけです。

この部分をめんどくさがって、「常に馬連5点で勝負だ!」というタイプが非常に多い。

でも、ここまで書いてきた通り、最適な買い目点数というのは、馬券種と人気に左右されるので、無理やり固定してしまうと、的中率も回収率もバラバラになってしまうわけです。



▼なので、馬券を何点買うか?よりも先に、決めなければならないことがあります。

①どの馬券種で勝負するか?
②どのくらいの人気ゾーンを狙うか?
③どのレースを選ぶか?


この3つですね。



▼多くの人は、順番が逆になってしまっている。

どういうことかというと、まず先にレースがあって、そこに無理矢理、買い方を当てはめていく人が多いわけです。

例えば、「明日は日本ダービーだ!うーん。1番人気が強いから、1番人気から馬連5点流しにしよう!」

このようなアプローチ手法ですね。

多くの人は、このような競馬予想をしますが、これだと負ける確率が高くなります。



▼なぜかというと、順番が逆だからです。

先にレースがあって、そのレースに合った戦略を探すというスタンスは、上級者向けなんですね。

中央競馬のレースは、それぞれ多種多様なレース条件があり、そこに臨機応変に馬券戦略を合わせていくというのは、非常に難しいわけです。



▼しかし、多くの人はこれをやってしまう。

なぜやってしまうかというと、「その週で、一番大きなレースを購入したいから」です。

つまり多くの人は、その週の重賞レースを中心に馬券購入するからです。



▼だから、まず最初に「その週の重賞レース」があって、そこからどうやって馬券購入するかを考えてしまっている。

このような逆の順番にするから、馬券が当たらなくなるし、馬券を何点買えばいいかどうかもわからなくなるわけです。



▼競馬で勝つためには、重賞レースだけにこだわらない方が良い。

中央競馬には、1日24~36レースもあるわけです。

ここから、自分が勝てそうなレースを選べば良い。



▼なので順番としては、先ほども書いた通り、まず馬券種を決める。

私の場合は、三連複が多いです。

三連複で行くと決めたなら、次は本命サイド・中穴・大穴のどこを狙うかを決める。

私の場合は、中穴が多いです。

だから私は、三連複で15点買いくらいの購入になるわけですね。



▼▼ではここで、馬券は何点買うのが良いか?についての基本をまとめてみましょう。


・買い目点数が多すぎると、合成オッズが下がって回収率が下がる
・逆に、買い目点数が少なすぎると、的中率が下がって収支が安定しない
・買い目点数は、合成オッズ3倍くらいを目安に決定する
・本命サイドを購入するなら買い目点数は少なく、穴サイドを購入するなら買い目点数は多くする
・まず最初に、自分が狙う馬券種・オッズゾーン・買い目点数を決めて、それにマッチするレースを選ぶ



はい。
馬券を何点買うか迷った時は、上記のポイントを考えてみると良いかと思います。



▼まず、「買い目点数が多すぎると、合成オッズが下がって回収率が下がる

先ほども少し書いた通り、買い目点数は多ければ多いほど的中率が上がります。

ただ、的中率と回収率は基本トレードオフなので、買い目点数を増やして的中率を上げれば、今度は回収率が下がってしまいます。



▼買い目点数を増やしすぎて、合成オッズが2倍以下になってくると、平均回収率は80%前後になってしまうと思われます。

これでも平均的な競馬ファンの回収率よりは高めですが、利益を出すためには、これでは足りない。

理想的な的中率の目安は、大体30%くらいですね。

的中率が40%以上で、回収率が80%くらいの人は、買いすぎの可能性があるので、少し買い目点数を減らすと回収率が上がりやすくなると思います。



▼では次に、「逆に、買い目点数が少なすぎると、的中率が下がって収支が安定しない」について。

これは先ほどと逆ですね。

買い目点数を減らすと、合成オッズが上がるので、的中した時の破壊力が増します。

なので、一攫千金狙いの人などは、買い目点数を絞り込む傾向にあります。

これはこれで、長期回収率を高めるためには有効なんですが、欠点もあります。



▼それは、買い目点数を減らしすぎると、収支が安定しないということです。

買い目点数を減らして、合成オッズを上げると、的中率が大幅に下がります。

的中率が下がると、「連敗期・不調期間」が長くなるんですね。

買い目点数が少ない場合、たとえ年間プラス収支だったとしても、3~4ヶ月くらい連続でマイナス収支になる事はざらにあります。



▼年間プラス収支なら勝ち組なんですが、あまりにも連敗期間が長いと、収支の波がデコボコになってしまい、なかなかコンスタントに利益を積み上げることができないわけです。

なので、月によって馬券収支が大きく変動する人は、少し買い目点数を増やして合成オッズを下げることで、収支が安定すると思います。



▼▼では次に、「買い目点数は、合成オッズ3倍くらいを目安に決定する」について。

「馬券は何点買う??」と迷っている人は、合成オッズを意識してみると、迷いがなくなります。

合成オッズとは、「払戻金が均等になるように資金配分した時の、平均倍率」という感じでしょうか。

競馬初心者さんには、よく意味が分からないと思いますが、ざっくり言うと、「馬券が的中した時に、賭け金が何倍になって戻ってくるか?」を考えればOKです。



▼当ブログや「マツリダ予想」では、合成オッズは3倍程度を目安にすることを推奨しています。

つまり、「馬券が的中した時に、賭け金が3倍くらいになる」ように、馬券構成するわけですね。

必然的に、本命サイドを狙う時は買い目点数は少なくなり、穴サイドを狙う時は買い目点数は多くなるわけです。



▼したがって、合成オッズ3倍を意識していけば、自動的に買い目点数も決まってくるわけです。

合成オッズについては、有料のPC用競馬ソフトで簡単に算出できます。

競馬ソフトにお金を出したくない場合は、ネットで合成オッズを計算できるサイトもあります。

それすらめんどくさい場合は、「馬券が的中した時に、どの目が的中しても、賭け金総額の3倍くらいになる」というイメージで馬券構成すると良いでしょう。



▼では次に、「本命サイドは買い目点数を少なく、穴サイドは買い目点数を多くする」について。

これについては、先ほどから書いている通りです。

合成オッズ3倍くらいになるように調整していくと、必然的にこのような買い方になると思います。



▼競馬でなかなか利益が出ない人というのは、「本命サイドを多点買いしてしまう」とか「穴サイドを少点数で狙う」ということをやってしまいがちです。

本命サイドを多点買いすれば、合成オッズが下がって利益が出ません。

合成オッズが下がりすぎてしまうと、平均控除率の25%を上回ることができなくなるからですね。



▼高めの合成オッズを維持することが重要なのは、競馬に控除率があるからなんです。

競馬には、控除率という「JRAの取り分」が規定されています。

この控除率は平均で25%。

つまり、馬券を購入した時点で、25%差し引かれているわけです。



▼馬券で利益を出すためには、この控除率の25%を上回るような馬券を購入しなければならない。

そのためには、「オッズの歪み」を突いていく必要がある。

そして、オッズの歪みは、合成オッズ3倍以上ないと、狙いにくいということになるわけです。

このように考えていくと、合成オッズを高く維持するために、馬券を何点買えばいいかが見えてくると思いますね。


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