▼本日は、血統について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・血統はまず父を見る。次に、母の父を見るのが基本
・2016~2022年くらいの範囲での重賞レースでは、活躍している種牡馬は、ディープインパクト・ロードカナロア・ハーツクライ・キングカメハメハ・ステイゴールドあたり。
・種牡馬によって得意な競馬場があるので、コースごとに狙っていく戦略は有効
・また、種牡馬によって、早熟や晩成といった傾向があるので、年齢で狙うのも効果的
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼血統は、競馬の大きな魅力の1つです。
競馬というのは、ブラッド・スポーツ。
血を繋ぐことで、競馬は発展してきました。
血統は、それだけでロマンがありますが、私たちの目的はロマンよりも馬券を当てることなので、本日は馬券に使えそうな血統知識をシェアしたいと思います。
▼まず、血統を見る場合に最重要なのが、「父」ですね。
いわゆる種牡馬。
ディープインパクトやキングカメハメハやステイゴールドなど、血統では、父親が最重要項目になります。
▼競馬ソフトを使うと、種牡馬ごとの得意なレース条件を分析することが可能です。
例えば、過去5年間の東京の重賞レースでは、「キングカメハメハ産駒」の回収率が高いことが分かります。
単勝回収率90%・複勝回収率97%と、非常に優秀な成績になっています。
このことから、東京コースの重賞レースでは、キングカメハメハ産駒を積極的に狙っていくと、回収率が上がりやすいことがわかります。
▼あるいは、東京の芝コースは瞬発力を生かせる競馬場なので、ディープインパクト産駒の回収率も高くなっています。
単勝回収率86%・複勝回収率85%と、回収率が高いだけでなく、連対率19%は、出走頭数の多さを考えると、非常に優秀な連対率になっています。
東京の芝重賞では、ディープインパクト産駒を軸にすると、的中率が上がりやすくなることがわかります。
▼種牡馬を見る時に、現在の主流な血統は、
①ディープインパクト産駒
②キングカメハメハ産駒
③ステイゴールド産駒
この3つの種牡馬が、ほとんどの重賞レースの勝ち星をかっさらっています。
▼なので、まずはこの3頭の種牡馬を中心に血統を考えていくと、軸が明確になり、予想がしやすいかと思います。
この3頭の次が、
④ハーツクライ産駒
⑤ハービンジャー産駒
という感じですね。
特に、ハービンジャー産駒は勢いがあり、これからの中心的な種牡馬になり得る可能性を持っています。
▼血統を見る場合に、父の次に重要な項目は、「母の父」になります。
「ディープインパクト×キングカメハメハ」と言う場合は、父ディープインパクト・母父キングカメハメハということになります。
血統では、主に父の特徴が受け継がれますが、母の父の特徴が出ることもあり、血統が好きな人は、「母父」を意識しているケースが多いですね。
▼ちなみに、「母親」に関しては、能力の伝わり方が複雑になっていて一概には言えないんですが、「母の距離適性」「母のダート適性」は、遺伝しやすい印象です。
なので、「母親が短距離馬」という場合は、産駒に距離の壁ができやすい印象です。
あるいは、「母親がダート馬」の場合は、ダートでも走るケースが多くなりますね。
競馬の年間収支をプラスにするサイトを公開
▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
私が、年間プラス収支を達成できたのは、
やっぱり⇒『このユニークなサイト』で学んだからです。
儲かる種牡馬・血統
▼血統予想についての考察を続けます。
ここでは、先ほど血統の中心とした、ディープインパクト・キングカメハメハ・ステイゴールドについての具体的なデータを考えてみたいと思います。
データ範囲は、過去5年間の重賞レースです。
【ディープインパクト産駒】
単勝回収率81%・複勝回収率80%
勝率10%
連対率20%
複勝率30%
1番人気⇒単勝回収率74%・複勝回収率86%
ダート⇒単勝回収率77%・複勝回収率17%
はい。
ディープインパクト産駒は、現時点では、種牡馬としてトップですね。
重賞レースでも、非常に優秀な成績を残しています。
特に、1番人気での複勝回収率が86%と高く、重賞レースで軸馬にするなら、人気のディープインパクト産駒がお勧めです。
▼ちなみに、ダート重賞でのディープインパクト産駒は、全く活躍できていません。
ディープインパクトは、瞬発力を産駒に伝える特徴があるので、パワー勝負のダートでは、ほぼ走らない。
複勝回収率は17%しかなく、馬券に絡む確率は極めて低いので、ダートでのディープインパクトは、軽視で良いかと思います。
▼では次に、ディープインパクト産駒が得意な競馬場について。
新潟競馬場⇒単勝回収率126%
中京競馬場⇒単勝回収率95%
はい。
左回りで直線が長い、この2つの競馬場では、ディープインパクト産駒が活躍しています。
瞬発力を生かせる競馬場では、やはりディープインパクトは強いですね。
▼阪神競馬場も、単勝回収率76%・複勝回収率100%と、非常に優秀です。
阪神コースは、差しが決まりやすいので、追い込み馬が多いディープインパクト産駒には、合っていると言えます。
▼それに対して、京都コースは、単勝回収率62%・複勝回収率66%と、あまり良くありません。
京都コースの場合、直線が平坦で、前残りになりやすいため、差しが得意なディープインパクト産駒には、あまり合っていない印象です。
▼▼ディープインパクト産駒は、人気馬で狙っていくのがセオリーで、大穴では狙えません。
さらに詳細なデータを見てみましょう↓
【ディープインパクト産駒データ】
重賞レース。2015~2019年
1番人気⇒単勝回収率74%・複勝回収率86%
2番人気⇒単勝回収率83%・複勝回収率91%
3番人気⇒単勝回収率85%・複勝回収率78%
4番人気⇒単勝回収率82%・複勝回収率91%
:
5~8番人気⇒単勝回収率96%・複勝回収率88%
:
13番人気以下⇒単勝回収率0%・複勝回収率44%
はい。
ディープインパクト産駒は、人気馬で信頼できるデータになっています。
また、5~8番人気の中穴馬でも、高い回収率になっているので、軸としても使えるし、中穴のヒモとしても使えることになります。
▼その一方で、13番人気以下の大穴馬になると、急に回収率が下がります。
単勝回収率0%なので、過去5年の重賞レースでは、ディープインパクト産駒は13番人気以下で、1頭も勝っていません。
ディープ産駒は、大穴なら無視してもいいデータになっています。
▼では次に、ディープインパクト産駒の年齢別データを見てみましょう↓
【ディープインパクト産駒。年齢別・単勝回収率データ】
117(%)
107
67
68
60
59
38
(※上から2~8歳)
はい。
ディープインパクト産駒は、なんとなく早熟のイメージを持っている人も多いかと思いますが、データ的にもそれが立証されています。
ディープインパクト産駒は、2~3歳の回収率が非常に高く、若いうちに狙っていくのが正解です。
▼ディープインパクト産駒は、4歳になると急に単勝回収率が下がってしまいます。
これは、3歳で活躍したディープインパクト産駒が、4歳で過剰人気になることも一因になっています。
▼このことから、ディープインパクト産駒は、2歳・3歳の若いうちから狙っていくと、回収率が上げやすくなります。
早枯れのディープ産駒は、古馬になると期待値が下がってしまうので、早めに狙っておくのが良いですね。
▼ではもう少し詳しく見てみましょう↓
【ディープインパクト産駒】
2歳限定戦⇒単勝回収率117%・複勝回収率95%
3歳限定戦⇒単勝回収率107%・複勝回収率88%
はい。
若駒限定戦のデータを見ても、非常に高い回収率になっています。
▼これらのデータを勘案すると、3歳クラシックまでの期間は、ディープインパクト産駒を狙い、古馬になったら、別の馬を狙っていくと回収効率が良くなります。
3歳までで活躍したディープインパクト産駒を、古馬でも買いたくなりますが、回収率を考えると、早い時期に買っておく方が、利益は出しやすくなりますね。
▼▼では次に、キングカメハメハ産駒についてのデータを見てみましょう。
【キングカメハメハ産駒・重賞レースデータ】2016~2021年
単勝回収率66%・複勝回収率76%
勝率8%
連対率16%
複勝率23%
1番人気⇒単勝回収率71%・複勝回収率83%
1~3番人気⇒単勝回収率67%・複勝回収率76%
7~11番人気⇒単勝回収率107%・複勝回収率90%
ダート⇒単勝回収率56%・複勝回収率104%
牝馬⇒単勝回収率44%・複勝回収率57%
はい。
ディープインパクト産駒と比べると、やや成績は劣るものの、優秀な種牡馬成績になっています。
キングカメハメハ産駒は、上記のデータ範囲では、ディープインパクトに次ぐ、2番手の種牡馬と言えます。
▼キングカメハメハ産駒は、7~11番人気での単勝回収率が107%と、プラス収支になっています。
これくらいの穴馬で狙っていくと、定期的に万馬券が引っかかりますね。
ただ、12番人気以下になると、ほとんど馬券にならないので、重賞レースで12番人気以下のキングカメハメハ産駒は、軽視で良いかと思います。
▼1~3番人気での単勝回収率は、67%と低いです。
複勝回収率は76%とまずまずなので、キングカメハメハ産駒は、重賞レースでは2~3着が多いと言えます。
重賞レースでキングカメハメハ産駒を狙う場合は、馬単や三連単の1着固定で狙うよりも、三連複やワイドで狙う方が、回収率は上げやすくなると思います。
▼では次に、年齢別のデータを見てみましょう。
【キングカメハメハ産駒。年齢別・単勝回収率データ】
21(%)
84
81
42
44
141
27
(※上から2~8歳)
はい。
ディープインパクト産駒は、2~3歳での回収率が高かったわけですが、キングカメハメハ産駒は、2歳の回収率が低く、4歳の回収率が高いです。
キングカメハメハ産駒は、古馬になっても活躍できる、成長力のある種牡馬と言えます。
複勝回収率で見ると、8歳でも複勝回収率が84%もあるので、歳をとってからも活躍できる種牡馬ですね。
【キングカメハメハ産駒。年齢別・複勝回収率データ】
46(%)
103
72
51
82
95
84
(※上から2~8歳)
はい。
このように、6~8歳でも、非常に高い複勝回収率を示しています。
高齢のキングカメハメハ産駒は、穴を開けてくるケースが多いので、注意して見ておくと、万馬券が引っかかる確率が高くなると思います。
▼▼では次に、近年勢いのある、ロードカナロア産駒について見ていきましょう。
【ロードカナロア産駒。重賞レースデータ】2017~2022年
単勝回収率106%
複勝回収率84%
勝率13%
連対率20%
複勝率25%
はい。
ロードカナロア産駒の基礎データは、上記の通りです。
▼ロードカナロア産駒は、現在、重賞レースではトップクラスの成績を残しています。
上記のデータ範囲では、ディープインパクト産駒が重賞勝利数 断トツですが、2位がロードカナロア産駒になっています。
ロードカナロア産駒のすごいところは、重賞レースの勝ち星が多いだけでなく、単勝回収率が高いところですね。
2017~2022年の重賞レースで、ロードカナロア産駒の単勝を買い続ければプラス収支になってしまうわけですから、かなり優秀な成績であると言えます。
▼ロードカナロア産駒は、単勝回収率が高いだけでなく、勝率も非常に高いです。
重賞レースでの勝率13%は、他の種牡馬と比較しても、トップレベルの成績になります。
重賞レースでロードカナロア産駒の単勝を狙う事は、現時点では有効な戦略になっています。
▼ロードカナロア産駒の得意な競馬場もチェックしておきましょう。
福島競馬場→単勝回収率128%
新潟競馬場→単勝回収率116%
中京競馬場→単勝回収率321%
小倉競馬場→単勝回収率236%
重賞レースの成績ですが、このような感じになります。
左回りで広いコースの新潟競馬場と中京競馬場の回収率が高くなっています。
それだけでなく、逆に右回りで小回りコースの、福島競馬場と小倉競馬場の回収率も高い。
この適性の広さも、ロードカナロア産駒の長所になっています。
▼ロードカナロア産駒は、上述した通り、ローカル競馬場の単勝回収率が非常に高いです。
それに対して、東京・中山・京都・阪神の4大競馬場の回収率は平凡です。
また、洋芝の札幌・函館競馬場の回収率は低くなっています。
したがって、重賞レースでロードカナロア産駒を狙う場合は、北海道を除くローカル重賞レースで狙っていくと、利益を出しやすいということになりますね。