勝ち組と負け組の違い

▼本日は、馬券で勝っている人の考え方について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・競馬の負け組は、何も考えずに競馬を楽しんでいる。勝ち組は、期待値を計算し、利益を出すために仕事のように真剣に取り組んでいる。

・負け組は、強い馬を探そうとしている。勝ち組は、期待値の高い馬を探そうとする。

・負け組は、目先のレースの結果に一喜一憂する。勝ち組は、長期目線で馬券収支を考える。

・負け組は、重賞レースばかり購入する。勝ち組は、重賞レースにはこだわらず、自信のあるレースを探す。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼競馬で負けている人は信じられないかもしれませんが、競馬には「勝ち組」が、厳然として存在しています。

勝ち組というのは、私の認識では、「年間プラス収支」を達成している人。

このような勝ち組が、競馬の世界では一定数、存在しているわけです。



▼ただ、その比率は非常に少なく、競馬ファン全体の3~5%くらいかなという印象です。

95~97%は、負け組ということですね。



▼こうやって書くと、馬券は非常に難しいもののように感じますが、パチンコでも株でも、勝ち組の比率というのは非常に少ないものです。

もっと言えば、スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、勝ち組の数は負け組の数よりずっと少ない。



▼では、このような少数派の勝ち組になるためには、どうすればいいのか?

勝ち組と負け組は何が違うのか?

私の考えを列挙してみます↓


・勝ち組は、馬券に取り組むときも仕事と同じように、真剣に取り組んでいる

・勝ち組は、常に長期目線で馬券収支を考えている

・勝ち組は、期待値が高い馬券だけを探している

・勝ち組は、的中率はあまり気にしない

・勝ち組は、競馬を楽しみにしすぎない

・勝ち組は、自信のないレースはG1でも見送る

・勝ち組は、当たっても喜ばず、外れても落ち込まない



はい。
軽く書き出してみましたが、これらは勝ち組の要素のように思います。



▼まず、勝ち組は「真剣に取り組んでいる

競馬は遊びのゲームなので、ほとんどの人は真剣に取り組んでいません。

競馬新聞で予想を楽しむ。それはいいと思う。

でも、予想を楽しむだけでは、まず勝ち組にはなれないわけです。



▼馬券というのは、自分の大切なお金を賭けるわけですから、仕事と同じように真剣に取り組まなければならない。

少額で趣味の範囲で楽しむなら、遊びでやってもいいんですが、もし勝ち組になりたいと思うなら、しっかり覚悟を決めないと無理です。



▼例えば、自分の狙っている条件のレースでは無いレース。

普通なら見送りです。

でも、それがG1だったら?

あなたは見送れますか?



▼競馬の勝ち組は、そのレースがG1だろうと、自分の条件に合っていなければ、普通に見送ります。

なぜなら、自分のルールに反する馬券購入は、すべて回収率を下げる原因になるからです。



▼馬券には、「馬券を買いたい!」と思わせる魅力があります。

だからついつい、何も考えずに馬券購入してしまう。

これが負け組の特徴です。


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勝ち組は、長いスパンで考える

▼勝ち組と負け組の違いについての考察を続けます。

先程の続き。

次は、「勝ち組は、長期目線で考えている



▼競馬というのは確率のゲームなので、確率が収束するくらいの期間で考えていかないと、馬券収支は安定しません。

ほとんどの競馬ファンは、目先のレースが当たったとか外れたとか、そういう短期的な視野でしか見ていない。

だから負けるわけです。



▼勝ち組は、ある程度長いスパンで考えている。

最低でも3ヶ月。

3ヶ月以上の収支がプラスになれば、それで良しなんです。



なので、1ヶ月の馬券収支がマイナスだったとしても、それはどうでもいいこと。

なぜなら、確率には必ず偏りが発生し、それはコントロールできないからです。



▼短期的な確率の偏りによるマイナス収支は、最初から織り込んでおかなければならない。

「短期的には負けるものだ」と認識しておくわけです。

そうすることで、一喜一憂せず、長い目で見ていくことができるようになります。



▼馬券の勝ち組といっても、結局みんな同じなんです。

長期スパンでプラス収支にすることを考えているだけ。

どんな勝ち組でも、毎週大儲けしている人はいません。

ここを勘違いしないほうがいい。



▼負け組の競馬ファンは、視野が狭すぎるわけ。

「ああ、今週も負けた…。もうダメだ…」という感じで、目先のレースに一喜一憂してしまうわけです。

これをやってしまうと、長期的な期待値分析がおろそかになり、さらに負け組になります。



▼競馬の場合、どんなに予想に時間をつぎ込んでも、ちょっとしたレース中のトラブルで大きく着順が変わってしまいます。

なので、予想を頑張れば勝てるようになるわけでは無い。

それは努力の方向性が違うわけです。



▼勝ち組は、目先のレースを当てようと努力する訳では無い。

そうではなくて、長期回収率をプラスにするための努力をしているわけです。

そのために、勝ちやすいレースを選んだり、勝算のないレースは見送ったりするわけですね。



▼1つ確実に言えるのは、勝ち組は穏やかな雰囲気です。

それに対して、負け組は熱くなっている。

負け組の方が、競馬を楽しんでいる感じはしますが、お金は減ってしまいますね。

競馬は趣味のゲームなので、どちらでも良いと思いますが、もしあなたが勝ち組になりたいなら、勝ち組のクールな雰囲気を身に付けることが重要です。



▼▼では次に、「勝ち組は、期待値が高い馬券だけを探している」ということについて。

これは、馬券で利益を出すために、最重要ポイントと言ってもいい部分です。



▼まず期待値というものを簡単に説明してみましょう。

例えば、わかりやすく単勝馬券で考えてみます。

単勝馬券は、最大で18通りの買い目があります。

そして当然ですが、この18点にはそれぞれオッズが決められています。



▼単勝馬券の中で、最もオッズが低い馬を、1番人気馬と言いますね。

そして、18頭立てなら、最もオッズが高い馬が18番人気になるわけです。



▼ここまでは誰でもご存知かと思います。

ただ、競馬で勝つためには、ここで思考停止してしまうとダメなわけです。



▼ほとんどの競馬ファンは、オッズしか見えていない。

目に見えるものしか見えていないわけです。だから負ける。

しかし、すべての馬券には、目に見えない期待値が存在しているわけです。



▼期待値というのは、わかりやすく言えば、回収率に近いですね。

そのパターンの馬券を買い続けたときに、どれくらいの回収率になるか?

これが馬券における期待値と、私は定義しています。



なので、すべてのレースに1番人気が存在していますが、それぞれの1番人気は期待値が違うわけです。

儲かる1番人気もいれば、儲からない1番人気もいる。

馬券で利益を出すためには、儲かる1番人気を探して、そこだけ購入しなければならない。

まあ、これは1番人気馬から流す場合なので、軸候補を1~3番人気まで広げるとすれば、1~3番人気馬の中で、期待値が高い馬がいるレースで勝負する、ということになります。



▼私が見たところ、ほとんどの競馬ファンは、この作業ができていない。

ただ何となく競馬新聞を見て、「この馬が良さそうだ!」というフィーリングで軸馬を決めてしまうわけです。

だから、ほとんどの競馬ファンは、負け組になってしまうんですね。



▼馬券で勝ち組になるためには、馬券を当てる必要は無い。

逆説的なんですが、馬券の的中確率と馬券の期待値は、まったく別物なんですね。



▼的中率なんて、オッズが低ければ高くなる。

逆に、穴狙いすれば、的中率は低くなる。

ただそれだけの話です。

だから、馬券で儲けたければ、的中率はあまり重視しない方が良いということになります。

勝ち組になるために見なければならないのは、目に見えるオッズや的中率ではなく、目に見えない期待値なんですね。



▼▼では次に、「勝ち組は、的中率はあまり気にしない」ということについて。

先ほども少し書きましたが、競馬における的中率というのは、オッズに依存します。

要するに、人気がある馬を買えば的中率は高くなるし、人気がない馬を買えば的中率は低くなるわけです。



▼この的中率というのは、利益とは全く関係がありません。

的中率が高い馬券でも、期待値が低ければ回収率は低くなり、損失が出ます。

逆に、的中率が低い馬券でも、期待値が高ければ回収率は高くなり、利益が出るわけです。



もちろん、的中率が高くて回収率も高ければ、それが最高なんですが、なかなかそうもいかないのが競馬です。

競馬においては、的中率を求めすぎると、回収率が下がってしまうケースが多いからです。

なぜかと言うと、的中率を求めるという事は、人気サイドを買うということであり、人気サイドを買えば合成オッズが下がり、回収率が上がりにくくなるからです。



▼例えば、単勝馬券で最も的中率が高いのは、オッズ1倍台の単勝です。

単勝1倍台の馬というのは、そのレースの中ではダントツで能力の高い馬であり、勝つ確率も非常に高くなります。

なので、単勝で的中率を追求すると、最終的には、単勝1倍台の馬に辿り着きます。



▼しかしながら、オッズ1倍台の単勝を買い続けて利益を出す事は、非常に困難です。

オッズ1倍台ということは、倍率は2倍未満であり、合成オッズ2倍未満ということになります。

ここまでオッズが低くなってしまうと、単勝控除率の20%の壁を越えるのが難しくなるわけです。

その結果、オッズ1倍台の単勝は、買い続けるとマイナス収支になりやすいわけですね。



▼なので、競馬の勝ち組は、断然人気の馬から馬券を買う事は少ないです。

断然人気の馬に死角がある時に、それ以外の馬から馬券を購入するか、あるいはそのレースは見送りにするわけです。

なぜかというと、上述した通り、合成オッズが低い馬券では、利益を出すことが困難だからです。



勝ち組が的中率を気にしないのは、回収率の方が重要だと考えているからです。

回収率をプラスにするためには、ある程度、穴狙いする必要がある。

穴狙いすれば、的中率は下がってしまう。

でもいいんです。回収率がプラスになれば。

回収率を100%以上にするために、あえて的中率を下げる。

それが勝ち組の発想ですね。



▼▼では次に、「勝ち組は、競馬を楽しみにしすぎない」ということについて。

競馬は、とても楽しく、刺激的な娯楽です。

馬券を購入してレースを見れば、脳内麻薬のドーパミンが分泌され、非現実的な気分を味わうことができます。

仕事で嫌なことがあっても、家庭がうまくいっていなくても、馬券を購入してレースを見れば、その瞬間はすべてを忘れることができる。

だから多くの競馬ファンは、毎週の競馬を楽しみにしています。

しかし、ここが落とし穴だったりするわけです。



▼競馬で勝つためには、そして馬券で利益を出すためには、事前に「マイルール」を決めておき、それを厳守する必要があります。

例えば、「期待値の高い1番人気馬から、4~8番人気あたりへ流し。合成オッズ3~4倍」と、最初に決めたら、それに合致するレースだけを購入することが重要です。

たとえ重賞レースであっても、自分のルールに反するレースは購入しない。

これが勝ち組の特徴ですね。



▼勝ち組は「ドライ」です。

競馬に対して、冷めているというか、達観している人が多いです。

どんなに盛り上がるG1レースがあっても、テンションが上がって買いすぎてしまうということはないし、常に冷静な目で全体を見ています。

競馬というのは、JRAとの戦いではなく、他の馬券参加者との戦いですから、全体の雰囲気を見て、人と違う道を行くという冷めた態度が、勝ち組への道につながっていくわけです。



▼なので勝ち組の人々は、競馬で勝っているにもかかわらず、それほど競馬を楽しみにはしていない。

競馬で勝っている人ほど、「競馬開催がない週があってもいいよね」と思っている。

冷めた目で見れば、競馬の勝ち組になれるわけではないですが、競馬の勝ち組の多くは、冷めた目で競馬を見ているわけです。

そうでなければ、勝ち残れないからです。



▼それに対して、競馬の負け組は、「毎週の競馬を、とても楽しみにしている」

平日の月曜日から、その週の重賞レースをチェックし、出走馬をチェックし、早くも予想を始める。

「今週の重賞レースは、宝塚記念かー。楽しみだなー。ワクワク」という感じで、とにかく競馬が好きで、競馬を楽しみにしている。

これはこれで、娯楽としては素晴らしい効果があるわけですが、傾向としては、負け組になりやすいタイプになります。



▼競馬の勝ち組は、「自分のルールにきっちり当てはめて、クールに馬券購入する」

競馬の負け組は、「感情に流されて、ドキドキワクワクしながら、熱く馬券購入する」

娯楽として、競馬の刺激を楽しむには、負け組の考え方の方が良いのかもしれませんが、もしあなたが勝ち組になりたいなら、勝ち組の考え方を取り入れた方が良いと思いますね。


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