▼本日は、単勝について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・単勝馬券の買い方の基本は、「1点買い」
・ただ、中穴狙いなら、単勝2~4点の多点買いでも、利益を出すことができる。
・10番人気以下の大穴馬の単勝は、ほとんど的中しないので、無理に狙わなくても良い。
・脚質的には、逃げ馬・先行馬の単勝は、期待値が高く、利益を出しやすい。
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼単勝馬券は、競馬で最も基本的な馬券になります。
「1着馬を当てる」というシンプルな馬券。
シンプルであるが故に、奥が深いのも単勝馬券の特徴です。
▼単勝の買い方としては、基本的には「1点買い」が良い。
単勝馬券は、他の馬券種と比べて、総買い目点数が少ないので、あまり多点買いすると利益を出すのが難しくなります。
▼単勝馬券の総買い目点数は、最大でも18点。
という事は、1点買いでも、全体の5~6%の馬券を購入することになる。
これは、他の馬券種と比較すると、かなり多い方です。
▼なので、単勝馬券のコツとしては、まずは1点買いできるレースかどうかを考えることがポイントになります。
「どう考えても2~3頭で迷ってしまう」というようなケースでは、単勝の2~3点買いをするよりも、そのレースは見送って、1頭に絞り込めるレースで勝負したほうが良い場合が多いです。
▼理由は上述した通り、単勝の多点買いは、合成オッズが下がりやすく、回収率が下がってしまうからです。
この辺は、競馬初心者さんには少し難解かもしれませんが、慣れれば感覚的に分かるようになります。
▼単勝候補を1頭に絞り込む場合、「大穴馬」を切っていくと、初心者さんでもわかりやすいかと思います。
大穴の単勝は、一発高配当が魅力ですが、ほとんど的中しません。
10番人気の単勝でも、的中率は1~2%
11番人気以下となると、1%も的中しないわけです。
▼ここまで的中率が低いと、せっかく予想しても、ほとんど馬券は当たらないことになります。
100レース予想しても、99レース外れるわけです。
これだけ的中率が低いと、ほとんどの人は途中でモチベーションが切れて、挫折してしまうと思います。
▼なので、単勝の基本買い目としては、「人気サイドの単勝を1点買い」というのがベーシックスタイルになるかと思います。
1~3番人気くらいの馬で、期待値が高いと思われる馬が1頭いるレース。
そのようなレースを探して、その高期待値の馬の単勝1点勝負。
期待値判断が正しければ、このようなシンプルな戦略でも、ほとんど負けない競馬が実践できます。
▼私も単勝馬券は買いますが、年間の単勝の回収率は、プラス収支になっています。
狙っているのは、上述した通りの本命サイドと、中穴サイドです。
大穴の単勝はめったに買いません。
▼大穴の単勝でも、荒れるレースに絞っていけば、利益を出す事は可能なんですが、どうしても的中率が低いので飽きてしまいます。
この辺は、各人の性格や好みで、狙うオッズゾーンを決めて行くと良いかと思います。
競馬の年間収支をプラスにするサイトを公開
▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
私が、年間プラス収支を達成できたのは、
やっぱり⇒『このユニークなサイト』で学んだからです。
中穴の単勝の基本
▼単勝馬券の買い方についての考察を続けます。
ここまで、単勝馬券の1点買いについて書いてきました。
もう少し続けます。
▼先ほどは、「本命サイドの単勝1点買い」について言及しました。
次はこの応用で、「中穴サイドの単勝1点買い」について考えてみたいと思います。
▼本命サイドが1~3番人気としたら、中穴サイドは4~9番人気くらいですかね。
中穴は、本命サイドより大きく的中率が下がります。
的中率が下がるので、あまり中穴の単勝を狙う人はいないんですが、中穴にはメリットも数多く存在しています。
▼まず、本命サイドよりも配当が大きい。
本命サイドの単勝は、オッズ1~5倍くらいですが、中穴はオッズ6~30倍くらいあります。
これを1点で取ることができれば、一気に回収率が上がるわけです。
▼また、オッズが高いゾーンというのは、そのオッズに歪みが発生しやすい。
つまり、実力以上に馬券が売れたり、売れなかったりするわけです。
これがオッズの歪み。
このような不自然さを突いていくことで、馬券で長期的な利益を出すことが可能になります。
▼オッズの歪みは、本命サイドでも発生するんですが、本命サイドの場合、オッズの絶対値が小さいので、歪みも小さいんですね。
という事は、本命サイドより、中穴の方が大きく儲けやすいということになる。
▼そう考えると、大穴サイドはもっと儲けやすいのか?
これは、「イエス」です。
大穴サイドは、オッズの歪みが最大であり、最も利益を出しやすいゾーンである。
▼ただ、先ほども少し書きましたが、大穴サイドはとにかく的中率が低い。
あまりにも当たらないので、モチベーションの維持が大変なんです。
でも、馬券が当たらなくても、淡々とやり続けることができる人なら、大穴サイドの単勝は強力な武器になります。
▼結局のところ、本命サイドだろうが、中穴だろうが大穴だろうが、オッズがポジティブに歪んでいる部分を狙えば、利益は出るわけです。
あとは、それぞれ的中率が大きく違っているので、自分がどのタイプの単勝狙いに適しているのか?それを考えて、選択していくのが良いですね。
▼▼では次に、「脚質と単勝馬券」について。
単勝馬券を狙う場合、脚質はかなり重要になります。
脚質というのは、「逃げ・先行・差し・追い込み」と言われる、道中の位置取りのことです。
▼スタートから先頭に立つのが、逃げ馬。
道中で2~3番手につけるのが、先行馬。
道中で中団につけるのが、差し馬。
最後方から追走して、最後の直線でラストスパートするのが、追い込み馬。
という感じになります。
▼で、この脚質。
単勝馬券で狙う場合、どれが有利なのか?
▼これに関しては、単勝馬券でプラスにしている私の感覚で言えば、逃げ・先行馬が有利、ということになります。
見た感じの派手さで言えば、後方から差してくる馬の方が目立つわけですが、実際の期待値や回収率を考えると、逃げ馬と先行馬の回収率が圧倒的に高くなっています。
▼これはなぜかと言うと、競馬の場合、馬群が密集して走ることになるので、後方から追走する馬は、馬同士の体がぶつかったりして、不利を受けるわけですね。
あるいは前が開かず、進路を確保できないまま負けてしまうこともあります。
▼例えば、2019年の重賞レースを、脚質別に見てみます↓
・逃げ馬⇒単勝回収率129%
・先行馬⇒単勝回収率105%
・差し馬⇒単勝回収率74%
・追い込み馬⇒単勝回収率25%
はい。
このように、逃げ馬と先行馬の単勝回収率が高くなるわけです。
▼これは、2019年に限った話ではありません。
競馬のデータを取ってみれば、どの年を見ても、逃げ馬と先行馬の単勝回収率が高くなるわけです。
これは常識なので、頭に入れておくと良いかと思います。
▼つまり、単勝馬券で勝負するなら、できるだけ前の方に行ける馬を選んだ方が、回収率が上がりやすくなるということになります。
回収率だけでなく、的中率にも大きく影響します。
実際の数字を見てみると、このようになります↓
・逃げ馬⇒勝率16%
・先行馬⇒勝率9%
・差し馬⇒勝率7%
・追い込み馬⇒勝率3%
はい。
単勝的中率を見ても、逃げ馬と先行馬が圧倒的なのがわかると思います。
▼上述した通り、私たちは、最後方から追い込む馬に、魅力を感じてしまいがちです。
また、先行する馬というのは、手応えがなくなると、あとは下がっていく一方なので、あまり強い感じがしません。
イメージ的に、差し馬と追い込み馬は、強そうに見えるわけですね。
でも、実際のデータを見てみると、先ほど見たとおり、的中率も回収率も先行できる馬の方が高くなるわけです。
▼▼では次に、「単勝の多点買いについて」
ここまでは、単勝の1点買いを基本として話を進めてきました。
多くの場合、単勝は1点買いにした方が、長期回収率は高くなりやすいです。
ただ、単勝の多点買いでも利益を出すことが可能です。
▼単勝の多点買いで回収率をプラスにする場合、「合成オッズ」をしっかりと設定していくことが重要になります。
合成オッズとは、簡単に言えば、「そのレースが的中した時の払戻倍率の平均」ですね。
1万円馬券を購入して、的中した時に3万円くらい戻ってくるのであれば、合成オッズは3倍ということになります。
▼この合成オッズ、馬券で利益を出すためには、非常に重要なポイントになります。
要するに、
「合成オッズが低すぎると、プラス収支になりにくい」
「合成オッズが高すぎると、的中率が大きく下がってしまう」
ということになります。
▼まず、合成オッズが低すぎる場合ですが、合成オッズが低いと、馬券が的中してもほとんど利益が出ません。
単勝であれば、本命サイドの単勝を2~3点購入してしまうと、合成オッズが下がり、回収率がプラスになりにくくなります。
なので、本命サイドの単勝で勝負するなら、1点勝負が基本になるわけです。
▼なぜ合成オッズが下がると利益が出ないのか?
それは、馬券には「控除率」というものが存在しているからです。
控除率というのは、JRAの取り分。
中央競馬の馬券は、競馬ファンが購入した馬券代をJRAがまとめて、そこから単勝であれば控除率の20%を差し引いて、残りの80%を、払戻金として競馬ファンに還元するわけです。
▼なので、単勝馬券で利益を出すためには、控除率の20%を超えるような、オッズに歪みがある単勝馬券を購入しなければならないということになります。
そして、オッズの歪みは、オッズの数値が大きければ大きいほど、大きく歪むことになる。
逆に、オッズの数値が小さければ小さいほど、あまり歪まないということになるわけです。
▼なので私の場合、合成オッズは3倍以上を目安にしています。
単勝1点で勝負するなら、最低でも、オッズ3倍は欲しい。
単勝の多点買いなら、合成オッズ3倍以上になるように設定するわけです。
▼このように考えると、単勝オッズ1.5倍などの、断然人気馬の単勝では、なかなか利益を出すのは難しいということがわかります。
多くの競馬ファンは、単勝1倍台の断然人気馬の単勝に大金を賭けますが、このような低い合成オッズでの勝負は、おすすめしません。
ここまで書いてきた通り、低い合成オッズで勝負しても、控除率の壁を越えることができず、プラス収支にしにくいからですね。
▼▼ではここで、これまで書いてきた単勝馬券の買い方を、まとめてみましょう。
【単勝馬券の買い方・コツ】
本命サイドの単勝1点(オッズ3倍以上)
中穴馬の単勝1~4点(合成オッズ3倍以上)
逃げ馬・先行馬の単勝
はい。
単勝馬券の買い方のコツとしては、このような感じが基本になります。
▼これらはあくまでも、表層的な狙い方であり、最も重要な「期待値が高い馬の単勝を狙う」ということについては言及していません。
期待値については、あまりにも奥が深く、それだけで複数の記事になってしまうので、期待値が高い馬の狙い方については、当ブログの他の記事を参考にしてください。
尚、「逃げ馬・先行馬の単勝」を狙うことについては、期待値とやや関わりがあります。
競馬では、前に行ける馬の期待値が高くなるので、逃げ馬・先行馬の単勝は、回収率が高くなりやすいということになります。
▼ちなみに、上記の項目には、「大穴馬の単勝」は含めていません。
大穴馬の単勝は、オッズが高く、オッズに歪みができやすいので、うまく狙えば利益を出すことができます。
ただ、大穴のデメリットとして、過剰人気になりやすいことと、控除率が高くなりやすいことが挙げられます。
▼過剰人気というのは、大穴馬は、馬が弱い割に馬券がよく売れてしまうという意味です。
10番人気以下の馬の勝率は、大体1%前後ですが、これらの馬の単勝オッズは、多くの場合、100倍に届きません。
勝率が1%なら、単勝オッズは100倍以上でないと利益は出ないわけです。
ではなぜ、勝率が1%の馬のオッズが、ほとんど100倍未満なのか?
▼それは、「大穴馬の単勝はオッズが高く、一攫千金の魅力があるため、何も考えずに馬券購入する競馬ファンが多いから」です。
中央競馬は、投票数に応じてオッズが変動する、変動オッズ制。
なので、高配当の魅力に引き寄せられて、なんとなく馬券購入してしまう競馬ファンが多い大穴ゾーンは、オッズが必要以上に下がりやすく、回収率も下がりやすくなってしまうんですね。
▼したがって、大穴馬の単勝は、平均すると、回収率が非常に低くなります。
14~18番人気の単勝は、平均回収率が40%前後しかありません。
これでは安定的に利益を出すのは難しい。
なので、よほど穴馬を探す能力に自信がある人以外は、大穴馬の単勝は、あまり手を出さない方が良いかと思います。