▼本日は、1番人気の単勝について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・1番人気の単勝は、的中率は最も高いが、回収率は平凡。買い続けても儲からない
・1番人気の単勝の勝率は33%、連対率は52%くらい
・1番人気の単勝回収率は79%程度。買い続けると、確実にマイナス収支になる
・ただ、1番人気が強い条件に限定すれば、1番人気の単勝でも儲かる。利益を出す事は十分可能
・1番人気が強い条件は、少頭数・別定戦・オッズ断層があるレースなど
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬のレースの中心は、1番人気の馬です。
1番人気馬は、そのレースの中で最も能力が高く、強い馬だからです。
もちろん、弱い1番人気もいますが、長期的に見ると、1番人気馬は最強の馬なのです。
▼なので競馬予想でも、まず最初に1番人気の分析から入るのが望ましい。
そのレースの1番人気馬を正しく評価できれば的中に近づくし、穴馬券を取ることもできます。
そこで本日は、1番人気の単勝について、詳しく解説していきたいと思います。
▼競馬を始めたばかりの頃は、「1番人気の単勝を買い続ければ、大儲けできるんじゃないか?」と考えたりしますよね。
1番人気の単勝は的中率・出現率が高いから、そう考えるのも無理はありません。
では、1番人気の単勝を買い続けると、どうなるのか?利益は出るのか?
具体的なデータを見てみましょう。
【1番人気データ】2020~2023年。10824頭分析
勝率33.1%
連対率51.7%
複勝率64.1%
単勝回収率79%
複勝回収率84%
はい。
1番人気のデータをまとめると、上記のようになります。
▼まず、勝率は33.1%。
3回に1回の確率で、1番人気が勝つということになります。
注意点としては、3レース購入すれば、必ず1番人気が1回勝つわけではなく、5連勝したり5連敗したり、確率が偏りながら、その平均が勝率33%ということです。
「3回に1回、必ず1番人気が勝つんだな!」と考えてしまわないよう、ご注意ください。
▼次に、1番人気の連対率は、51.7%です。
1番人気馬は、半分くらいの確率で連対することになります。
なので、1番人気を馬連の軸馬にすれば、半分は軸馬が来るということになる。
これはかなり高確率と言えますね。
▼ちなみに、7番人気の馬を馬連の軸馬にすると、平均連対率は10%程度しかありません。
つまり、7番人気の馬から馬連を購入しても、最大的中率は10%にしかならない。
それに対して、1番人気の馬から馬連を購入すれば、最大的中率は50%を超えるわけです。
的中率を考えると、1番人気を軸にする戦略は、有効であると言えますね。
競馬の年間収支をプラスにするサイトを公開
▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
私が、年間プラス収支を達成できたのは、
やっぱり⇒『このユニークなサイト』で学んだからです。
1番人気の単勝データと勝つ方法
▼ということで、1番人気の単勝について、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
次に、1番人気の複勝率は、64.1%です。
1番人気馬が3着以内に入ってくる確率は、64%もあるということです。
▼という事は、三連複で1番人気を外した馬券を購入すれば、最大的中率は36%未満しかないということになります。
しかもこれは、1番人気絡みの馬券以外をすべて購入した時の数字ですから、実際には、もっと大きく的中率は下落することになります。
1番人気の複勝率は非常に高いので、よほど明確な根拠がない限りは、三連複で1番人気を切ってしまうのは避けた方が良いということになります。
▼では次に、1番人気の単勝回収率は、79%です。
2020~2023年のすべてのレースで、1番人気の単勝を買い続けると、回収率は79%になるということです。
ちなみに頭数は、10824頭です。
サンプル数(n数)は十分に足りているので、確率収束すると、1番人気の単勝回収率は79%程度になるということですね。
▼「1番人気の単勝を買い続けると、お金が増えていくのでは?」と考えていた人には、夢を壊すようなデータだったかもしれません。
しかし、これが現実。
単純に1番人気の単勝を買い続けるだけでお金が増えたら、世の中お金持ちだらけになってしまいます。
▼では、1番人気の単勝馬券は、買う価値がないのか?
そうではありません。
1番人気の単勝は、的中率が高いし、うまく購入すれば利益を出すことは可能なんです。
では、どうすれば1番人気の単勝で利益を出すことができるのか?
▼それは、「1番人気が強い条件でのみ、単勝を購入すればいい」ということになります。
競馬のレースには、それぞれのレース条件によって、1番人気が強いレースと、1番人気が弱いレースがあります。
上記のデータは、これらのすべてのレースの結果であり、フィルタリングは一切していません。
逆に言えば、しっかりフィルタリングして、1番人気が強いレースでのみ単勝を購入すれば、1番人気の単勝でも、利益を出す事は可能であるということになるわけですね。
▼▼では次に、1番人気の複勝回収率は、84%です。
2020~2023年のすべてのレースで、1番人気の複勝を買い続けると、回収率は84%になるということです。
1番人気の複勝馬券は、的中率がめちゃくちゃ高いので、買い続ければ大儲けできるのではないかと考えていた人も多いと思いますが、買い続けると見事にマイナス収支になります。
▼それでも、1番人気の複勝回収率は84%ですから、競馬ファン全体の平均回収率よりは高いと思います。
なので、競馬初心者さんなど、まだ馬券の腕に自信がない人は、1番人気の複勝馬券を買い続けると、競馬ファン全体の中では、成績優秀な方になれるわけです。
ちなみに競馬ファン全体の平均回収率は、推定60~70%程度だと思われます。
▼ということで、1番人気の単勝回収率は79%。1番人気の複勝回収率は84%です。
つまり、1番人気の単複を買い続けると、儲かる?儲からない?という問いに対しては、「儲からない」という結論になります。
ただこれは、フィルタリングなしで、すべての1番人気を購入した場合の結論です。
この中から、「儲かる1番人気だけを購入する」ということができれば、1番人気の単複でも利益を出すことが可能になりますね。
▼さて、1番人気はそのレースの中で最強の馬なのに、なぜ回収率がプラスにならないのでしょうか?
これに関しては、「控除率」と「過剰人気」というのがキーワードになります。
控除率と過剰人気があるから、1番人気の単複は、プラス収支にならないわけです。
▼まず控除率ですが、中央競馬には控除率というものが設定されています。
控除率とは、JRAが競馬を運営するために天引きするお金のことですね。
競馬ファンは、馬券を買った時点で、控除率を天引きされているわけです。
単勝馬券と複勝馬券の控除率は、それぞれ20%になります。
▼なので、1番人気の単複は、的中率は高いんだけれども、控除率の20%が足を引っ張ってしまい、回収率は80%前後に収束してしまうわけです。
1番人気の場合、オッズが低いので、「オッズの歪み」を狙うのが難しく、控除率の影響をモロに受けてしまいます。
その結果、1番人気の単勝や複勝は、儲からないということになってしまうわけですね。