競馬 開幕週の傾向。開幕週とはいつ？荒れる？ダートも前残りか。データと馬券の買い方

開幕週の傾向

▼本日は、競馬の開幕週について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・開幕週とは、開催される競馬場が入れ替わった最初の週のこと

・開幕週の芝コースは、インコースの馬場状態が良いため、内枠有利・先行有利となりやすい

・開幕週のダートコースは、芝コースのような顕著な傾向はない。ダートでは、通常開催も開幕週もほぼ同じ

・芝を保護するために、開催する競馬場を切り替えるので、必然的に開幕週というものが生じる

・開幕週は、人気薄の先行馬が粘り込みやすいので、荒れる傾向にある


ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼競馬では、「開幕週」というものがあります。

開幕週とは、競馬場が切り替わった最初の週のことですね。

例えば、中山→東京、阪神→京都、というように開催される競馬場が切り替わった時、その最初の開催が行われる週を、開幕週と言うわけです。



▼開催される競馬場を入れ替える理由は、芝を保護するためです。

ずっと同じ競馬場で競馬を開催していると、芝がボロボロになってしまいます。

そのため、ある程度、一つの競馬場で開催を継続したら、次は別の競馬場に切り替えて、芝の状態を回復させるわけですね。



▼競走馬が故障せず、安全に走るためにも、競馬場の切り替えは重要な施策になります。

そのため、開幕週というものは、必然的に発生するわけですね。

そしてこの開幕週は、馬券的にも傾向があります。

そこで本日は、開幕週の基礎知識から、馬券の当て方まで、詳しく解説していきたいと思います。



▼まず、開幕週の芝コースの傾向ですが、これは明らかで、

「開幕週の芝コースは、内枠有利・先行有利である」ということになります。



▼開幕週の競馬場は、それまで開催がお休みされていたので、芝の状態が良好です。

インコースもアウトコースも、芝が綺麗な状態になっているのが開幕週。

内も外も馬場状態が良好という事は、最短距離を走れる内枠が圧倒的に有利となる。

そのため開幕週では、内枠の馬の好走確率が高くなるわけですね。



▼また、インコースの馬場状態が良いという事は、前が止まらない馬場ということになるので、先行有利になりやすいです。

開幕週は、通常の開催と比べて、逃げ馬と先行馬が粘り込みやすい。

前が止まらない芝状態では、差し馬と追い込み馬の末脚が不発となりやすいので、先行馬有利になりやすいわけです。



▼したがって、競馬の開幕週（芝のレース）では、「内枠」と「先行馬」を重視して予想していくと、的中率と回収率が上がりやすくなります。

このことは、開幕週の基本中の基本なので、必ず頭に入れておきたいところですね。



▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」

これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。

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▼ということで、開幕週について、次の解説をしていきましょう。

では次に、同じ開幕週でも、芝のレースとダートレースでの違いについて考えていきましょう。



▼競馬のレースには、芝のレースとダートのレースがあります。

芝のレースは、緑の芝生の上を走る競走。

ダートのレースは、茶色い砂の上を走る競走ですね。

この2つは、傾向が全く違います。



▼そして開幕週においても、この2つは傾向が大きく違ってきます。

芝のレースの開幕週は、上述した通り、「内枠有利・先行有利」が基本になります。

しかし、ダートのレースの場合は、開幕週であってもこのような傾向はありません。



▼ダートの開幕週の場合、通常の開催と傾向はほとんど変わりません。

まぁダートの場合は、通常開催からして、先行有利になりやすいので、開幕週だからといって特に傾向が変わるという事はないですね。



▼そもそも、芝のレースが開幕週で内枠有利・先行有利になるのは、インコースの馬場状態が良いからです。

開幕週の芝は、インコースが荒れておらず、綺麗なままなので、内枠有利になるわけです。

一方、ダートの場合は、砂のコースなので、開催が進んでもインコースが荒れるという事はありません。

なので開幕週であろうが、開催が進もうが、ダートは馬場状態が変化しないわけです。

なので、ダートの開幕週は、特に顕著な傾向がないわけですね。



▼ただ、ダートのレースであっても、開幕週は比較的、前残りになりやすい印象もあります。

ダートの場合は、芝コースほどの明らかな前残りではありませんが、気持ち、前が有利になることもあります。



▼それから、芝のレースでは、開幕週は内枠有利になるんですが、ダートのレースでは、開幕週でも内枠有利にはなりません。

ダートレースというのは、砂の上を走る競走なので、内枠だと、前の馬が蹴り上げた砂が顔にかかってしまい、馬が走る気をなくしてしまいます。

なので、ダートは開幕週でも通常開催でも、基本的には「外枠有利」となります。

データ分析してみればわかりますが、芝のレースでは内枠の馬の好走確率が高いのに対し、ダートのレースでは外枠の馬の好走確率が高くなります。

これは、開幕週でも同じ傾向なので、頭に入れておくと良いでしょう。



▼▼では次に、具体的なデータを見ていきましょう。


【開幕週データ（1日目）芝のレースの連対率（枠順別）】2020～2024年

18.8%
18.2%
16.1%
16.5%
17.4%
17.5%
15.9%
15.6%
13.3%
13.0%
14.1%
11.2%
11.9%
10.7%
10.7%
11.3%
13.7%
14.4%

（※上から1～18番枠）


はい。
開幕週における、芝のレースの連対率を、枠順別に集計すると上記のようになります。



▼このデータを見ると一目瞭然ですが、明らかに内枠の方が連対率が高くなっています。

まぁ、芝のレースで内枠有利なのは、開幕週に限ったことではありませんが、開幕週の場合はより内枠有利が顕著になります。

特に、1番枠と2番枠の連対率が非常に高く、開幕週において、最内枠はかなり有利であることがわかります。



▼上記のデータを見ていくと、1～6番枠の連対率が高いことが分かります。

開幕週の芝のレースでは、1～6番枠の馬を中心に馬券を構成すると、的中率が高くなりやすい。

このことは、しっかり頭に入れておくと良いでしょう。



▼逆に、12～16番枠の馬は、連対率が非常に低くなっています。

開幕週の芝のレースで、外枠はかなり不利であることがわかります。

開幕週では、内枠を重視し、外枠を軽視していくことが基本戦略になりますね。



▼尚、17～18番枠の馬は、連対率が少し高くなっていますが、大外枠の馬というのは、連対率が高くなりやすい傾向にあります。

それと同時に、17～18番枠の馬は、データのサンプル数が少ないので、まだ確率収束していない可能性もあります。

私の感覚では、あえて開幕週で大外枠を狙っていく必要はないと思うので、このデータはとりあえず保留にしておきます。



▼ただ、開幕週の大外枠は、馬券が売れないのは確かです。

競馬ファンも、開幕週の大外枠が不利なのは分かっていますから、馬券を購入する人が少ないんですね。

その結果、開幕週の大外枠はオッズが高くなり、期待値も高くなる。

なので、自分が狙っている馬が、開幕週の大外枠なら、意識的に馬券に組み込んでいくことで、回収率を引き上げることが可能になります。

このような逆張り戦略も、期待値を考えると非常に有効であると考えられます。