▼本日は、1番人気の買い方について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・1番人気は、最強の馬であり、最も的中率が高い馬である
・ただ、1番人気はオッズが低いので、的中率は高いが、プラス収支にしにくい
・1番人気の買い方としては、単勝オッズ3倍以上で狙うと利益を出しやすい
・単勝オッズ1倍台などの断然の1番人気は、馬券はよく当たるが、トータルでマイナス収支になってしまう確率が高いので、基本的には買わない方がいい
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬では、すべての馬に「オッズ」が付けられています。
すべての馬には、人気順のオッズがついているわけですね。
そしてその中で、最も注目されるのが、「1番人気」です。
▼1番人気馬は、出走メンバーの中で、最も強いと考えられている馬です。
そして実際、データ分析してみても、1番人気馬は最も勝率や連対率が高いことがわかっています。
もちろん、レースによっては、弱い1番人気馬もいますが、全体の平均で見ると、1番人気馬は最強の馬であると言えます。
▼では、1番人気馬から馬券を買えば、それだけで儲けることが可能なのか?
それとも、1番人気はオッズが低いから、買わない方がいいのか?
本日は、1番人気からの馬券の買い方について、わかりやすく解説していきたいと思います。
▼まず、1番人気の成績データから見ていきましょう。
【1番人気の成績。全クラス対象】2020~2023年
勝率33%
連対率52%
複勝率64%
単勝回収率79%
複勝回収率84%
はい。
過去3年程度の1番人気馬、約1万頭以上を分析すると、成績は上記のようになります。
▼これを見ると、1番人気の勝率は約33%。
3回に1回くらいは、1番人気馬が勝つということになります。
ただこれは、すべての1番人気馬の平均の勝率なので、オッズごとに分類すると、また全然違った数字になります。
▼例えば、
単勝オッズ1.0~1.4倍→勝率67%
単勝オッズ5倍以上→勝率10%
という感じで、同じ1番人気でも、単勝オッズによって勝率は全く違うわけです。
単勝オッズ1倍台と2倍台の馬は、好走確率がかなり高いと言えます。
▼単勝オッズ1.0~1.4倍の馬は、複勝率が約90%もあるので、このような1番人気馬を切って三連複や三連単を購入すると、ほとんど馬券は当たらないことになります。
断然の1番人気馬を切って馬券が的中すれば、かなりの高配当を手にすることができますが、ほとんど当たらない。
なので、断然の1番人気馬がいる時は、その馬を切るよりも、「ケンする。レースを見送る」方が、馬券成績は安定しやすいわけですね。
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1番人気の買い方・狙い方
▼ということで、1番人気について、次の解説をしていきましょう。
先程の続き。
断然の1番人気を切ると、的中率が大幅に下がってしまう。というか、馬券がほとんど当たらなくなってしまう。
なので、断然の1番人気は、切るよりも、レースそのものを見送ってしまった方が効率が良くなります。
▼ただ、断然の1番人気を切る戦略というものもあります。
それは、「断然の1番人気馬に死角があるレース」「断然の1番人気馬の期待値が低いレース条件」において、1番人気を切る作戦です。
上述したように、断然の1番人気馬は、好走確率がかなり高いので、闇雲に切ってしまうと、馬券がほとんど当たらなくなります。
なので、断然人気馬を切る時は、そこに「根拠」がなければならない。
▼では、どのような場合に、1番人気馬を買わない方がいいのか?
ちょっと列挙してみましょう。
【1番人気馬を買わない方がいいケース】
ハンデ戦の1番人気
重賞の1番人気
オープン特別の1番人気
前走人気薄で勝った1番人気
芝のレースで極端な外枠の1番人気
ダートレースで極端な内枠の1番人気
ローカル競馬場の1番人気
昇級戦の1番人気
不確定要素が多い1番人気
はい。
このような条件の場合の1番人気馬は、回収率が低くなるので、あまり積極的には買わない方が良いです。
▼まず、「ハンデ戦の1番人気」
ハンデ戦というのは、斤量にハンデがつけられているレースです。
通常は、斤量はどの馬も同じくらいに設定して走るわけですが、ハンデ戦だけは、馬の能力に応じて斤量が決定されます。
簡単に言うと、ハンデ戦では、「強い馬には重い斤量」「弱い馬には軽い斤量」を設定することで、各馬の能力を同じくらいにし、波乱を演出するわけです。
▼したがって、ハンデ戦は、1番人気にとっては不利なレース条件となります。
ハンデ戦は、各馬の能力が同じくらいになるように斤量を調整するため、強い馬が強いレースをしにくくなります。
ちなみに、ハンデ戦の1番人気の単勝回収率は、72%とやはり低くなっています。
勝率も26%しかないので、ハンデ戦の1番人気は、平均的な1番人気よりも、成績が悪くなることがわかる。
なので、ハンデ戦の1番人気は、あまり買わない方が良いということになるわけですね。
▼▼では次に、「重賞レースの1番人気」
重賞レースは、ほとんどの競馬ファンが馬券を購入するレースになります。
競馬初心者さんの参戦も多いので、1番人気の馬券がよく売れます。
しかし、重賞レースの1番人気は、回収率が低くなることが多いです。
▼重賞レースの1番人気の単勝回収率は、73%です。
1番人気全体の平均単勝回収率が79%であることを考えると、重賞レースの1番人気は回収率が低いことがわかります。
競馬初心者さんなどは、いつも重賞レースで1番人気から流し馬券を購入する人も多いわけですが、このような戦略だと、高確率でお金が減ってしまいます。
▼重賞レースの1番人気の単勝回収率を、クラス別に並べてみましょう。
G1→単勝回収率82%
G2→単勝回収率78%
G3→単勝回収率67%
はい。
重賞レースの1番人気の単勝回収率は、クラスによってかなり差がありますね。
▼まず、G1レースの1番人気ですが、単勝回収率82%と、なかなか好成績になっています。
G1は、競走馬の頂点を決めるレースであり、すべての競馬ファンが注目するレースです。
そのため、陣営もしっかり馬を仕上げてくるし、競馬新聞の記者さんも気合いを入れて取材します。
その結果、G1レースの1番人気は、信頼度が高くなるわけですね。
▼G1レースの1番人気の好走確率も見てみましょう。
勝率39%、連対率54%、複勝率65%となっています。
これも1番人気の平均から考えると、かなり高い数値になります。
▼従って、G1レースしか買わないという人は、1番人気からの流し馬券を馬券戦略の中心に置くことで、的中率と回収率を大幅にアップさせることができます。
逆に、G1レースで常に1番人気を切って穴狙いする人は、苦戦しやすい傾向にあります。
▼常に1番人気を切って勝負するのであれば、G1レースよりも、G3で勝負した方がいいですね。
G3の1番人気は信頼度が低くなるので、G3で1番人気を切ると、回収率が上がりやすくなります。
1番人気を買う場合でも、切る場合でも、闇雲にただなんとなくその戦略を選ぶのではなく、データから考えてアプローチしていくと、馬券成績が良くなるわけですね。