外国人騎手・地方騎手は上手い?

▼本日は、外国人騎手と地方騎手について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・外国人騎手は、その国を代表する騎手なので、日本人騎手より上手い

・特に、たまにしか日本に来ない短期免許の外国人騎手は、回収率が高くなりやすい

・ルメール騎手は、現在、JRA最強の騎手だが、めちゃくちゃ過剰人気になるので、回収率は低い

・地方競馬出身の元地方騎手は、毎日競馬に乗っていたので、騎乗技術は非常に高い。上手い騎手と言える。戸崎騎手や岩田騎手など



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼JRAには、様々な騎手が混在しています。

大きく分けると、

①生え抜きのJRA騎手(JRAの競馬学校を卒業した日本人騎手)
②元地方騎手(地方競馬出身の騎手)
③外国人騎手


ですね。



▼ではこの中で、一番上手いのは、どの騎手なのか?

本日は、外国人騎手と地方騎手のデータと狙い目について、わかりやすく解説していきたいと思います。



▼まず、中央競馬の騎手で、最も上手いのは、外国人騎手です。

外国人騎手とは、カタカナの名前の騎手ですね。

この外国人騎手にも、2種類存在しています。

①JRAに所属している外国人騎手(ルメール騎手とMデムーロ騎手)
②短期免許で来日している外国人騎手


この2種類ですね。



▼①も②も、どちらの外国人騎手も、騎乗技術は非常に高いです。

競馬の騎乗技術だけで言えば、日本人騎手よりも、外国人騎手の方がはるかに上手いケースが多い。

外国人騎手というのは、その国を代表する騎手なので、その多くが上手いわけですね。



▼なので、馬券を購入する際も、外国人騎手を意識して馬券購入していくと、的中率と回収率が上がりやすくなります。

では実際に、外国人騎手の成績とデータを見てみましょう。


外国人騎手の成績データ】2020~2023年。全クラス対象

ルメール騎手→単勝回収率69%・複勝回収率78%
Mデムーロ騎手→単勝回収率81%・複勝回収率82%
レーン騎手→単勝回収率70%・複勝回収率81%
Cデムーロ騎手→単勝回収率88%・複勝回収率82%
マーフィー騎手→単勝回収率126%・複勝回収率103%
ムルザバエフ騎手→単勝回収率142%・複勝回収率92%
ヒューイットソン騎手→単勝回収率97%・複勝回収率77%
イーガン騎手→単勝回収率106%・複勝回収率84%
マーカンド騎手→単勝回収率74%・複勝回収率80%



はい。
過去3年程度で勝ち星が多い外国人騎手の成績は、上記のようになります。

では、このデータについて、記事後半ではさらに詳しく解説していきたいと思います。


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外国人騎手と地方騎手の狙い方

▼ということで、外国人騎手について、次の解説をしていきましょう。

先程の続き。

先ほどは、過去3年程度の外国人騎手の成績を紹介しました。

勝ち星が多い外国人騎手の回収率データを並べてみると、やはり日本人騎手よりも回収率が高いことが分かります。



▼基本的には、回収率の高さは、騎乗技術の高さを示しています。

このことから、回収率が高い外国人騎手は、日本人騎手よりも上手いということがわかります。



▼「あれ?でもルメール騎手は、回収率が低いよね?なんで?」と思うかもしれませんが、これには理由があります。

ルメール騎手は、現在、JRAのトップジョッキーであり、スター騎手です。

そのため、ルメール騎手が騎乗しているというだけで、過剰に馬券が売れてしまい、オッズが急降下します。

オッズが下がれば、回収率も下がる。

このような理由により、ルメール騎手の回収率は低くなっているわけです。



▼ルメール騎手は、昔はそれほど有名ではなかったので、回収率も非常に高い騎手でした。

しかし、中央競馬の騎手になり、大活躍して有名になるにつれ、オッズもどんどん下がっていった。

騎乗技術は変わっていないのに、オッズが下がっていけば、当然、回収率も下がるわけですね。



▼ルメール騎手は、回収率は低いけれど、下手なわけではない。

むしろルメール騎手は、めちゃくちゃ上手い騎手です。

その証拠に、「勝率・連対率・複勝率」のデータを見ると、外国人騎手ではトップレベルの成績になっています。

参考までに紹介すると、勝率24%・連対率41%・複勝率52%という、驚異的な成績になっています。



▼ルメール騎手は、好走確率が異常に高いので、「ルメールは過剰人気になるから、馬券から切ってしまおう」ということをやってしまうと、馬券の的中率が大幅に下がってしまいます。

なので、人気のルメール騎手は無理に切らず、軸にして、ヒモに回収率の高いマイナーな騎手を入れる。

ルメール騎手を狙う場合は、このような馬券構成にすることで、的中率と回収率を同時に高めることが可能になるわけですね。



▼▼さて、ルメール騎手は、G1や重賞レースなどの大きいレースで活躍している印象がありますが、実際の成績はどうなのか?

データを集計してみました。


ルメール騎手。重賞レースデータ】2020~2024年

勝率21%
連対率36%
複勝率47%
単勝回収率70%
複勝回収率79%



はい。
ルメール騎手の重賞レースの成績をまとめると、上記のようになります。



▼このデータを見ると、ルメール騎手は大きいレースでは、勝率・連対率・複勝率ともに驚異的な数字になっている

強い馬に騎乗しているというのももちろんありますが、ルメール騎手は大舞台で勝負強いので、大きいレースで馬券になる確率が非常に高いわけです。

ルメール騎手は現在、日本で最も上手い騎手の1人。

的中率を考えると、ルメール騎手は馬券からは外せませんね。



▼一方で、回収率の方はというと、単勝回収率70%・複勝回収率79%と、平均以下の数字になっています。

これは上述した通り、ルメール騎手は常に過剰人気になるので、オッズが暴落してしまい、どうしても回収率が下がるわけです。

例えば、普通の騎手が騎乗すれば5番人気くらいの馬でも、ルメール騎手が騎乗すると1番人気になってしまったりします。

これくらい過剰人気になるので、ルメール騎手の回収率は低くなりやすいわけですね。



▼なので、「重賞レースでルメール騎手の単複で勝負だ!」という戦略を取っている人は、なかなかプラス収支になりません。

単勝回収率70%・複勝回収率79%しかないので、大赤字になる可能性の方が高い。

重賞レースやG1レースでは、ルメール騎手の単勝と複勝はバカ売れしますが、この流れに乗ってしまうと、高確率でマイナス収支になってしまうので、注意が必要です。



▼ルメール騎手で利益を出すためには、先ほども少し解説したように、単複ではなく、「ルメール騎手を軸にして、ヒモを人気薄に流す」という戦略が有効です。

例えば、1番人気のルメール騎手は、連対率が55%、複勝率が67%もあります。

なので、1番人気のルメール騎手を軸にすれば、高確率で馬券を的中させることができる。

さらに、回収率も高める場合は、ヒモを人気薄にすれば良い。

「1番人気のルメール軸、相手は5~9番人気」というような馬券構成にすれば、ルメール騎手で的中率と回収率を同時に上げることが可能になりますね。


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