関西馬と関東馬はどっちが良いか?

▼本日は、関西馬と関東馬について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・関西馬と関東馬では、関西馬の方が強い。

・ただ近年は、G1で関東馬が活躍するケースが増えてきた。

・それでも、G1への出走頭数は圧倒的に関西馬の方が多く、関西馬の方が出世していることがわかる。

・G1レースを購入する場合は、「軸は人気の関西馬。ヒモで関東馬を狙う」という形が基本。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼まず、関西馬と関東馬の違いを書き出してみます。


【関西馬】調教師が栗東に所属している馬

【関東馬】調教師が美浦に所属している馬



まあこんな感じ。

慣れればすぐにわかるようになります。



▼さて、その関西馬と関東馬。どっちを狙えばいいのか?

これは、現状ではシンプルで、関西馬の方が強いです。

関西の坂路施設は、関東よりも効果的な負荷がかかりやすく、馬が強くなりやすい部分があります。



▼3年前くらいまでは、圧倒的に関西馬が強かったわけですが、それも最近は、少し緩和してきています。

2016年から2019年4月までのG1レースのデータを見ても、


・関西馬⇒単勝回収率44%・複勝回収率64%

・関東馬⇒単勝回収率60%・複勝回収率67%



という感じで、むしろ関東馬の方が上回っている。



▼ただ、G1への出走頭数を見ると、


・関西馬⇒971頭

・関東馬⇒414頭



という感じで、圧倒的に関西馬の方が、G1に出走している。

これは、関西馬の方が出世しているとも言えるわけです。



▼とは言え、少し前までは、関西馬の独壇場だったのに、最近は関東馬が巻き返している。

この原因の1つは、「外厩」と呼ばれる、牧場でのトレーニング施設の影響が大きいと思われます。

主にノーザンファームで生産された馬は、外厩施設で疲労を抜きながら調子を上げることができるので、圧倒的に有利な状況になっています。

アーモンドアイなども、ノーザンファームで生産された関東馬です。



▼さて、先ほどは、G1でも関東馬の方が優秀な成績になっていると書きました。

ここでは、「G1の1番人気」について、見てみます。


・関西馬。G1で1番人気⇒ 単勝回収率98%・複勝回収率95%

・関東馬。G1で1番人気⇒ 単勝回収率82%・複勝回収率78%



はい。
このように、G1で1番人気になったときの回収率は、相変わらず関西馬の圧倒的な成績が目立ちます。



▼このことから、G1レースを購入する場合は、「軸は人気の関西馬。ヒモで関東馬を狙う」という形にすると、回収率が上がりやすくなる印象です。

逆に、人気の関東馬を軸にしてしまうと、基本回収率が低いので、どうしても全体の回収率も下がりがちになります。



▼最近は、関東馬が巻き返してきているとは言え、まだ全体的には関西馬が中心となっている感じです。

馬券を構成するときに、関東馬と関西馬で迷ったら、関西馬を優先していくと、回収率も上がりやすくなってくるかと思います。


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関西馬を狙うのは、どんな時か?

▼関西馬と関東馬はどっちが強いか?についての考察を続けます。

ここでは具体的なレースについても分析してみます。

まず、2019年のNHKマイルカップ



▼このレースは、関東馬のグランアレグリアが、単勝1.5倍の断然人気でした。

2番人気が、単勝4.3倍で関西馬のアドマイヤマーズ。

多くの競馬ファンは、ここでグランアレグリアを軸にして、馬券を外しています。



▼人間の心理的に、どうしても断然人気の馬に乗っかりたくなるものですが、それをやると馬券では勝てない。

「断然人気の馬に乗っからない理由」を明確にする必要があるわけです。



▼そこで本日のテーマ、関西馬と関東馬を活用します。

先ほども少し書きましたが、G1では、人気の関西馬を軸にすると回収率が上がりやすい。

という事は、ここでの軸馬は、関西馬のアドマイヤマーズで行ける、と考えることができるわけです。



▼ちなみに私の馬券は、◎アドマイヤマーズから、ワイド3点流し。

3着のカテドラルを拾って、3点で18.4倍ゲットとなりました。

ついでに言うと、カテドラルも関西馬でした。



▼ここでワイド馬券を選択したのは、グランアレグリアが明らかに強いからです。

もし、グランアレグリアに勝たれたとしても、2-3着のワイドが的中すれば、それで良い。

馬連にしてしまうと、グランアレグリアが連対した時点で、馬券は外れてしまうわけです。



▼あまり断然人気の馬がいるレースは、参加しないことが多い私ですが、参加する場合は、このようなワイド戦略を使うことも多いです。

断然人気の馬は、好走確率がものすごく高い。

ただ、その断然人気の馬から勝負していても、回収率は上がらない。

だから、2番人気に軸をズラして、ワイドで勝負するわけですね。



▼まぁ断然人気の話は置いておいて、ここで私が使ったような、「人気の関西馬を軸馬にする」という戦略は、あらゆる場面で活用できます。

特に、1~2番人気で迷ったときには、関西馬を選んでおいた方が、現時点では、回収率が高くなりやすいです。

特に、レベルの高いG1レースでは、関西馬の信頼度がかなり高くなるので、軸馬には最適ですね。



▼▼では次に、2019年の宝塚記念。
このレースは、関東馬のレイデオロと、関西馬のキセキが人気を分けており、競馬ファンも軸に迷ったレースでした。

しかし、本日のテーマから考えると、意外なほど簡単なレースだったと言うこともできます。



軸に迷ったら、人気の関西馬を選ぶ。

特に、G1レースでは、このシンプルな作戦がうまく機能するケースが多いです。

そう考えると、この宝塚記念は、普通に関西馬のキセキを軸にすれば良いということになる。



▼結果的には、関東馬のレイデオロは5着に沈み、関西馬のキセキは2着に粘りました。

このレースでの私の馬券構成は、関西馬のキセキからの馬連流しと、三連複流しでした。

少頭数だったので、馬連は相手5点、三連複も相手5頭の10点買い。

配当は、馬連が970円・三連複が2720円と固めになりましたが、点数を絞っていたので、普通に利益を出すことができたレースでした。



▼ここでは、関西馬の頭数が多かったということもあり、結局、関西馬のワンツースリー。1~3着独占となりました。

結果的には、関西馬を狙うだけで的中できたレースですが、騎手を見ると、キセキは川田騎手、レイデオロはルメール騎手。

騎手で狙うと、レイデオロが軸になる。

なので、非常に判断が難しいレースでもあったと思います。



▼ちなみにこのレース、3番人気はリスグラシューで、これも関西馬。

しかも鞍上は、ダミアン・レーン騎手だったので、リスグラシューを軸に馬券を構成するという手もあったと思います。

少頭数の宝塚記念は、外枠が有利になりやすいので、大外枠のリスグラシューは、枠で見ると、最も狙い目の馬だったと言うことになります。



▼このレースでやってはならない買い方としては、まず多点買いですね。

出走頭数が12頭のレースでは、多点買いしてしまうと、必然的に合成オッズが下がってしまい、利益を出すのが難しくなります。

なので、少頭数のレースでは、ボックス買いなどの多点買いは避けたいところです。



▼あとは、少頭数で人気サイドが強いレースタイプだったとは言え、「人気馬同士の馬券」も、できれば避けたいところ。

少頭数のレースの場合、確かに人気サイドの好走確率はアップするんですが、かといって、人気馬同士の馬券で利益を出せるかというと、そんなに簡単でもないわけです。

人気馬同士の馬券は、いかなる状況でも回収率を上げにくい組み合わせであり、少頭数でも例外ではありません。

なので少頭数の場合は、そのレースを見送るか、中荒れを見込んで、買い目点数を絞り込んで狙っていくのが基本になるわけです。



▼▼関西馬と関東馬の話に戻りましょう。

ここでは具体的な重賞レースでのデータを見てみたいと思います。


重賞レース。関西馬と関東馬データ】2018~2021年

■関西馬
338勝
4561頭出走
勝率7%
連対率15%
複勝率23%
単勝回収率81%
複勝回収率79%


■関東馬
157勝
2490頭出走
勝率6%
連対率12%
複勝率18%
単勝回収率72%
複勝回収率67%



はい。
過去3年半の重賞レースにおいて、関西馬と関東馬の成績をまとめると上記のようになります。



▼まず、勝ち星では、関西馬が338勝に対し、関東馬はその半分以下の157勝しかしていません。

重賞レースは、圧倒的に関西馬の勝ち星が多く、関西馬の強さを証明しています。



▼次に、重賞レースの出走頭数ですが、関西馬が4561頭出走に対し、関東馬は2490頭出走です。

これもほぼダブルスコアですね。

重賞レースに出走できるということは、出世しているということなので、下級クラスにおいても関西馬が優勢であることがわかります。



▼次に、勝率ですが、関東馬が6%に対し、関西馬が7%。

ここはそれほど大きな差は開いていません。

関東馬は、平均的には関西馬に明らかに負けていますが、関東馬のトップレベルの馬は、関西馬と遜色がないことが分かります。



▼次に、連対率ですが、関東馬が12%で関西馬が15%。

ここでも関西馬が1歩リードしています。

複勝率は、関東馬が18%で関西馬が23%。

同じく関西馬がリードしています。

やはり重賞レースでは、関西馬を中心に馬券を構成した方が、的中率が上がりやすくなることがわかります。



▼次に、単勝回収率ですが、関東馬が単勝回収率72%で、関西馬は単勝回収率81%になっています。

実に、10%もの開きがあります。

重賞レースの単勝馬券で勝負する場合、関東馬を中心に馬券購入している人と、関西馬を中心に馬券購入している人とでは、単純に平均回収率が10%も違ってくるということになります。



▼併せて、複勝回収率も見ていきましょう。

複勝回収率は、関東馬が67%、関西馬が79%になっています。

こちらは12%も差がついています。

単勝馬券以上に、複勝馬券で勝負する場合は、関西馬を中心にした方が重賞レースにおいては回収率を上げやすいということになります。



▼▼さてここまでは、G1レースや重賞レースに絞り込んで、関東馬と関西馬を比較してきました。

ここからは、クラス別に分けずに、全レースの成績を比較してみたいと思います。


全レース対象。関西馬と関東馬データ】2019~2022年

(151438頭分析)

■関西馬
6379勝
78060頭出走
勝率8.2%
連対率16.2%
複勝率24.1%
単勝回収率76%
複勝回収率77%


■関東馬
4609勝
73163頭出走
勝率6.3%
連対率12.7%
複勝率19.3%
単勝回収率68%
複勝回収率69%



はい。
朝の第1レースから、最終第12レースまで、すべてのデータを集計すると、上記のようになります。



▼このデータを見れば一目瞭然ですが、やはり関西馬が圧倒的に好成績になっています。

下級クラスにおいても、関西馬の方が強いと言えるわけです。

先ほど、「G1への出走回数」は、関西馬の方がはるかに多いと書きましたが、下級クラスで勝つからこそ、G1まで出走できるようになるわけですね。



▼勝率・連対率・複勝率、どれを取っても関西馬の方が上です。

また、単勝回収率・複勝回収率で見ても、関西馬の方が10%近く高いことが分かります。

このことから、現代競馬では、「迷ったら関西馬を選ぶ」というシンプルな戦略が有効であると言えます。



▼では、さらに具体的にデータを深堀りしてみましょう。


全レース対象。平均着順

関西馬
7.3着

関東馬
8.1着


はい。
全馬の平均的な着順を集計してみると、上記のようになります。

明らかに、関西馬の方が上位入線していることがわかりますね。


全レース対象。平均人気

関西馬
7.2番人気

関東馬
8.2番人気


こちらは、全レースの人気を集計したものです。

関西馬の方が人気になっていることがわかります。

競馬新聞の記者さんも、そして競馬ファンも、関西馬の強さを理解していますね。

ただ、関西馬は人気にはなりますが、それでも回収率は関東馬よりも上です。

人気にはなるが、それ以上に好走確率も高いということがわかります。


単勝平均

関西馬
940円

関東馬
1094円


はい。
単勝オッズの平均値は上記の通り。

やはり関西馬の方が人気になることがわかります。



▼ということで、全レース対象で、関西馬と関東馬を比較してみました。

重賞レースに限らず、どのレースでも関西馬の方が強いということがわかります。

この傾向がいつまで続くかわかりませんが、現状では、迷った時は関西馬を選択していくと、的中率と回収率が上がりやすいということになりますね。


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