▼本日は、馬券期待値について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・競馬でプラス収支にするには、期待値を計算することが必要不可欠である。
・期待値は目に見えないが、慣れてくれば、なんとなくわかるようになってくる。
・期待値を判断する方法は、「オッズと好走確率を比較する」
・要は、「強いのにあまり馬券が売れていない馬」「過小評価されている馬」、このような馬が期待値の高い馬であり、儲かる馬であると言える。
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬はギャンブルなので、期待値が存在します。
ただ、お馬さんが走るゲームでは、パチンコなどのように明確な期待値がわかりにくいのが難点ですが。
▼でも、競馬に期待値があることは間違いないと、当研究所では考えています。
それは、毎年の馬券収支をプラスにしている人が、数多くいる事からもわかります。
もし、馬券に期待値がなければ、このような安定した成績は出せないからです。
▼競馬が、運任せのギャンブルであるならば、全員の回収率は、基本還元率の75%前後に収まることになるはず。
でも、そうはならない。
回収率が30%の人もいれば、70%の人もいれば、100%を超えて利益を出している人もいるわけです。
▼この違いは、期待値を考えて馬券購入しているかどうか?という部分にあると思う。
期待値、つまり期待回収率が100%を超える馬券だけを購入できているかどうか?です。
▼その方法論をシンプルに書けば、「的中確率とオッズを比較する」ということになります。
オッズはJRAから発表されているので、それを見ればいいだけ。
問題は、的中確率をどのようにして推察するかです。
▼競馬で、推定的中確率を出すためには、「自分なりの物差し」が必要になってくると思うわけ。
当サイトでは、馬券検討の際に、「データ・血統・パドック」のどれかを勉強してくださいと書いていますが、その理由は、この自分なりの物差しを手に入れるためなんですね。
▼どんなに競馬新聞を読み込んでも、的中確率は見えてこない。
もし、競馬新聞を見て、大体の的中確率が分かると言う人は、すでに競馬新聞以外の知識が頭に入っている人だと思います。
▼上記の3つのうち、最もわかりやすいのは、「データ」ですね。
パソコンでデータ分析して、過去のデータをバックテストするわけです。
この条件の時に、このようなタイプの馬は、好走確率が~%である、というようなアプローチ手法ですね。
▼このようなデータ分析が、競馬の期待値を推察するのに、最もシンプルなアプローチになると思います。
デメリットとしては、データ分析にお金がかかること、データ分析に時間がかかること、ですね。
▼まぁ、時間がかかるのは、血統でもパドックでも同じです。
競馬は、勝てるようになれば、後は自動的に利益が積み上がりますが、そこにたどり着くまで時間がかかる。
なぜなら最初は、上述したような基礎的な知識を頭に詰め込まなければならないからです。
知識さえ集まれば、あとは比較的簡単に、年間プラス収支を続けていくことができるようになります。
競馬の年間収支をプラスにするサイトを公開
▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
私が、年間プラス収支を達成できたのは、
やっぱり⇒『このユニークなサイト』で学んだからです。
競馬における期待値とは?
▼競馬の期待値についての考察を続けます。
「期待値」というのは、確率の見地から算定した平均値。
簡単に言えば、儲かるか儲からないかを判断する基準となる数値です。
▼このように書くと非常に難解に聞こえますが、本質はシンプルです。
馬券には、儲かる馬券と儲からない馬券が存在しています。
オッズだけを見ていると、すべてが同じに見えますが、実はそこにはいろいろな期待値の混在があるわけです。
▼オッズ10倍、オッズ20倍、オッズ30倍
例えば、このようなオッズがあったとする。
これは、表面上は単なる払戻倍率を示しているに過ぎませんが、その裏には期待値が常に存在しているわけです。
▼オッズ10倍だけど、買い続けると、回収率50%になる馬券。
あるいは同じオッズ10倍だけど、買い続けると、回収率110%になる馬券。
オッズは常に同じ期待値を示しているのではなく、それぞれが独立した期待値を示しています。
▼払戻倍率自体は、もちろん同じ10倍ですよ?
でも、その中身が違うということ。
中身が期待値です。
▼この部分を理解していないと、競馬で年間プラス収支を目指すのは難しいです。
パチンコでも、「打ち続けるとプラス収支になる台」を探して打つのがパチプロ。
パチンコの台も、一見すると、すべて同じ台に見えますが、その裏には様々な設定がセットされている。
勝てる台、負ける台、それは打つ前から決まっているわけです。
▼馬券も全く同じ。
馬券購入する前から、勝てる馬券、負ける馬券、それぞれ決まっているわけです。
なので、勝てる馬券だけを選んで購入すれば、年間プラス収支になるわけ。
これは先程のパチプロと同じ仕組みですね。
▼勝てる馬券というのが、期待値が高い馬券と言える。
この期待値判断は、先ほども少し書きましたが、自分なりの物差しを使って測定していきます。
▼競馬の期待値は、目に見えないものなので、最初は慣れるまで、訳が分からないと思います。
でも、競馬で勝っている人というのは、常に期待値が高い馬券だけを狙っている。
競馬で負ける人というのは、期待値を考えずに、ただ予想だけしているわけです。
▼▼さて、競馬の期待値を予測する場合に、最も邪魔になる要素は何か?
意外に思うかもしれませんが、邪魔になるのは「的中率」です。
▼競馬というのは、パチンコよりも、「予想」という部分にフォーカスされやすい。
つまり、「馬券が当たれば儲かる!」と思ってしまっている人が多いわけです。
でも、これは間違いです。
▼もちろん、馬券が当たれば、その瞬間は儲かります。
しかしながら、このような短期目線の戦略は、完全に期待値を無視しており、長期的には負ける戦略になります。
▼馬券が当たれば、その瞬間は一時的に儲かるけれど、その当たった馬券の期待値が低ければ、長期的にはマイナス収支になってしまう。
この意味が全くわからない人は、おそらく年間プラス収支にはならないと思います。
▼逆に言えば、しばらく馬券が当たらなくても、購入している馬券の期待値が高ければ、長期的にはプラス収支になるわけです。
競馬の的中率というのは、常に一定の数値を示すわけではなく、連敗したり連勝したりするわけです。
いわゆる確率の偏りですね。
▼なので、馬券の上手さというのは、あくまでも長期的な期間の収支で判断していくことになります。
なぜかというと、短期的な馬券収支というのは、確率収束していないので、ほとんど運で決まってしまうからです。
▼万馬券を当てるのは簡単。
万馬券になるような馬券を買い続ければよい。買い続ければそのうち万馬券は必ず当たります。
でも、ここまで読んできた読者さんはもう理解していると思いますが、万馬券を当てても、それは勝ち組になることとは全く別物なのです。
▼万馬券にも、儲かる万馬券と、儲からない万馬券がある。
例えば、同じオッズ100倍の馬券でも、1.3%の確率で的中するものと、0.7%の確率で的中するものがある。
前者は買い続ければ回収率130%になり、後者は買い続ければ回収率70%になります。
▼これが馬券における期待値です。
馬券で年間プラス収支にして、利益を出すためには、期待値が1を超える馬券を購入しなければならない。
つまり、長期回収率が100%を超える馬券を購入しなければ、利益を出すことはできないわけです。
▼したがって、馬券で勝つためには、的中率などどうでもよいということになる。
ほとんど馬券が当たらなくても、期待値の高い馬券だけを購入すれば、確率が収束するにしたがって、長期回収率は100%を超えてきます。
まずは、ここがスタートライン。
このような馬券期待値を理解することから、勝ち組への第一歩が始まります。
▼▼では次に、「過剰人気と過小評価」ということについて考えてみたいと思います。
競馬の期待値と言っても、最初はなかなか理解できないと思います。
そこで、分かりやすい考え方として、過剰人気と過小評価というものがあります。
▼過剰人気とは、能力以上に馬券が売れてしまっている状態のこと。
逆に、過小評価とは、能力はあるのにあまり馬券が売れていない状態のことです。
この過剰人気と過小評価という考え方は、馬券で利益を出すために、非常に重要なファクターになります。
▼言い換えると、
・過剰人気=期待値が低い
・過小評価=期待値が高い
と言えます。
つまり、私たちが馬券で利益を出すためには、過小評価されている馬を購入すればよいということになります。
▼中央競馬のオッズは、投票数に応じてオッズが変動する、変動オッズ制です。
オッズは、基本的には馬の能力を示していますが、オッズが必ず正しい訳では無い。
オッズが間違っていることもあるわけです。
これを、オッズの歪みと言います。
▼競馬では、このようなオッズの歪みがあるからこそ、利益を出せるわけです。
もし競馬のオッズが、100%正確に馬の能力を示していたとしたら、私たちは馬券で利益を出せなくなってしまいます。
なぜなら、競馬には平均控除率の25%があるからです。
▼競馬で利益を出すためには、この控除率の25%を超えるような馬券だけを選んで購入する必要がある。
それはつまり、過小評価されている馬であり、オッズが歪んでいる馬、ということになるわけです。
▼競馬で勝っている人は、全員がこのようなオッズの歪みを意識して馬券購入しています。
「この馬は、能力的には3番手だと思うが、オッズは6番人気か。過小評価されているな。期待値が高いから、この馬から馬券購入するか」
というような発想ですね。
このような発想が、競馬の期待値を意識しているということであり、競馬で利益を出すための方法になるわけです。
▼多くの競馬ファンは、「一番強い馬はどれか?」と、考えてしまいます。
しかし、ここまでお読みくださった方はわかると思いますが、一番強い馬を探しても、それは利益につながりません。
競馬で利益を出すためには、そこから更に一歩踏み込んで、
「この馬は1番強いけれど、人気は3番人気か。狙い目だな」
という考え方が大切になるわけですね。
▼▼オッズの歪みは、ポジティブにもネガティブにも働きます。
例えば、「この馬は1番人気だけれど、能力的には4~5番手だな」というケースもあるわけです。
このようなケースは、意外と多く見受けられます。
いわゆる、「怪しい人気馬」「危険な人気馬」「信頼できない人気馬」というやつですね。
▼このように、1番人気馬の能力が低いと判断された場合、そのレースは利益を出すための絶好のチャンスとなります。
なぜなら、多くの競馬ファンは、1番人気から馬券を購入するわけで、弱い1番人気馬に投票が集まれば、それ以外の馬の期待値が上がるからです。
▼このように、競馬で最も期待値が高くなりやすい条件として、「1番人気が弱いレース」が挙げられます。
特に、「断然の1番人気馬が、それほど信頼できない時」は、超高期待値のレースと言えるわけです。
断然の1番人気馬というのは、あまり能力が高くなくても、断然人気というだけで過剰人気になりやすいです。
行列のできるラーメン屋さんに、さらに行列ができてしまう状態と同じですね。
▼もちろん、断然人気馬は、馬券圏内に来る確率が高いです。
どんなに弱い1番人気馬だとしても、1番人気である限りは、そのレースでは一番強い馬だと言えます。
なので、1番人気を切って、高配当を狙うスタイルは、的中率はそれほど高くないです。
なぜなら、弱い1番人気でも、頻繁に馬券圏内に来てしまうからです。
▼馬券で長期的に利益を出すためには、この部分の理解をしっかりしていかなければなりません。
「的中率が高いなら、1番人気から買えばいいじゃないか!」と思いますか?
だとしたら、あなたはまだ勝ち組にはなれません。
たとえ的中率が驚異の50%だとしても、平均合成オッズが2倍未満だったら、長期的には確実にマイナス収支になってしまうわけです。
高い的中率を求めても、その馬券の期待値が低ければ、絶対に赤字になってしまうわけですね。
▼今日の記事は、抽象的な内容になっているので、競馬初心者さんなどは、なかなか勝つイメージが湧きにくいかと思いますが、ここは非常に重要な内容なので、しっかり理解しておいてください。
「馬券には、すべてオッズがついており、すべてのオッズには期待値が内包されている」
まずはこれを頭に入れておくことが大切です。
オッズの裏には、期待値が隠れている。
その期待値を、自分の中で判断できるようになれば、自由自在に儲かる馬券を選択できることになり、年間プラス収支の勝ち組になっていけるわけですね。