▼本日は、中山競馬場について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・中山競馬場は、小回りコースで直線が短いので、逃げ馬・先行馬が有利
・ただ、ゴール前に急坂があるので、パワーがない馬はバテてしまう。コース実績が重要
・芝コースは内枠有利・外枠不利。ダートコースは内枠不利・外枠有利
・過去10年以上のデータで、中山競馬場で勝ち星が多い騎手は、戸崎圭太騎手。回収率が高い騎手は、田辺裕信騎手
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼4大競馬場の1つ、中山競馬場は、小回りコースと急坂が特徴の、ややトリッキーなコースです。
代表的なG1レースは、有馬記念と皐月賞ですね。
どちらのレースも、先行馬有利や内枠有利になりやすく、波乱の決着が多いレースになります。
中山コースは難しいコースなので、強い馬が能力を発揮できずに負けてしまうケースも多々あります。
▼有馬記念は、あの伝説の名馬ディープインパクトが、国内で唯一、負けたレースになります。
ディープインパクトは、先行したハーツクライを差すことができず、2着に敗戦。
中山競馬場の「小回り・先行有利」という特徴がよく表れていたレースでした。
▼有馬記念を見ても分かるように、中山競馬場は、「直線が短い・小回りコース・ゴール前に急坂」というトリッキーなコースなので、逃げ馬・先行馬が有利。
では実際に、中山競馬場の脚質別データも見てみましょう。
【中山競馬場・脚質別データ】2010~2023年
逃げ馬→勝率18%・単勝回収率174%
先行馬→勝率14%・単勝回収率126%
差し馬→勝率5%・単勝回収率52%
追い込み馬→勝率1%・単勝回収率19%
はい。
このデータを見ればわかるように、中山競馬場では、明らかに先行した馬が有利な結果となっています。
▼まぁこれは、中山競馬場に限らず、競馬は先行馬有利なので当たり前のデータなんですが、中山競馬場では特に先行馬有利になりやすいですね。
中山競馬場のレースを予想する場合は、できるだけ前に行ける馬を優先的に購入していくと、的中率と回収率が高くなりやすいわけです。
▼逆に、後方から進める馬は、勝率と単勝回収率がかなり低くなっているのが分かります。
直線が短い中山コースでは、道中で後方待機してしまうと、勝つのが難しくなります。
なので中山コースで、特に単勝や馬単や三連単で1着馬を狙う場合は、逃げ馬と先行馬を優先的に狙っていくことをおすすめします。
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中山競馬場のデータ傾向
▼ということで、中山競馬場について、次の解説をしていきましょう。
上述したように、中山コースは小回りで直線が短いので、逃げ馬と先行馬に有利な競馬場となっています。
ただ、最後の最後、ゴール前に急な坂が待ち構えている。
そのため、先行馬有利なコースであっても、パワーがない馬は、ゴール前で失速するケースが多々あります。
▼競馬予想する場合、自分が狙う馬が、中山の急坂を克服できるかどうかは、「コース実績」を見ればわかります。
ごく基本的な戦略ですが、過去に中山競馬場で好走実績がある馬は、急坂を苦手としないパワーのある馬なので、狙っていけるわけですね。
パワーがあるかどうかは、馬格や馬体重でも判断できますが、コース適性を見るのが最も有効な判断材料となります。
▼このゴール前の急坂が、中山競馬場の大きな特徴で、京都競馬場との違いになります。
京都競馬場は、直線が平坦で、ゴール前に坂がありません。
そのため、極端に逃げ馬・先行馬が有利になることが多く、また、芝のレースでは極端に内枠有利になることも多いです。
京都競馬場では、先行馬・内枠を狙うだけでOKですが、中山競馬場には急坂があるので、馬のパワーや馬力をチェックすることも重要になるわけですね。
▼では次に、中山競馬場で有利な枠順について。
これも具体的なデータを見てみましょう。
【中山競馬場・枠順データ(芝のレース。連対率)】2010~2023年
14.2%
17.7%
14.5%
15.9%
13.9%
14.3%
15.3%
15.6%
13.7%
13.7%
13.2%
13.7%
12.3%
12.0%
10.9%
10.2%
8.1%
12.8%
(※上から1~18番枠)
はい。
過去10年以上の中山競馬場での芝のレースを、枠順別に分析すると、連対率は上記のようになります。
▼このデータを見れば一目瞭然ですが、中山の芝コースは、明らかに内枠有利の傾向にあります。
連対率は、内枠ほど高く、外枠ほど低い。
多少の誤差はありますが、明らかに内枠有利のコースになっています。
中山競馬場で、購入する馬の取捨選択に迷ったら、内枠の馬を優先的に購入していくようにすると、的中率が高くなりやすいわけですね。
▼▼では次に、連対率ではなく、単勝回収率を見てみましょう。
【中山競馬場・枠順データ(芝のレース。単勝回収率)】2015~2024年
50(%)
85
52
63
56
70
72
74
55
61
71
56
82
93
53
72
30
286
(※上から1~18番枠)
はい。
中山の芝レースにおける単勝回収率を、枠順別に集計すると上記のようになります。
▼このデータを見ると、不思議なことがわかります。
それは、「連対率では圧倒的に内枠が有利だったのに、回収率にすると外枠の方が高い」という点です。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
▼その理由は、「中山の芝コースでは、内枠の馬が過剰人気になるから」です。
中山の芝コースが内枠有利というのは、競馬ファンもよくわかっているので、みんな内枠の馬を優先的に購入するわけです。
その結果、内枠の馬は能力以上に馬券が売れてしまう。そしてオッズが下がる。
そうなると、内枠の馬の回収率が下がり、外枠の馬の回収率が上がるわけですね。
▼中山の芝コースが、内枠有利というのは間違いないです。
そして、内枠の馬の方が好走確率が高いというのも間違いない。
内枠の馬の方が、的中率が高いというのも間違いない。
しかし、「回収率」で見ると、必ずしも内枠が高いわけではないんですね。
▼これが競馬の面白いところであり、難しいところでもあります。
単純に強い馬を購入すれば儲かるわけではない。
単純に有利な条件の馬を購入すれば儲かるわけではない。
馬券の利益というのは、常にオッズによって決まるものであり、過剰人気と過小評価の関係によって決まるわけです。
▼では、このことを証明するデータをもう一つ紹介します。
【中山競馬場・枠順データ(芝のレース。平均人気)】2015~2024年
7.3人気
7.3人気
7.4人気
7.4人気
7.4人気
7.5人気
7.5人気
7.5人気
7.7人気
7.9人気
8.0人気
8.2人気
8.5人気
8.8人気
9.0人気
9.3人気
10.4人気
9.0人気
(※上から1~18番枠)
はい。
中山の芝レースにおける、「平均人気」を枠順別に集計すると、上記のようになります。
▼このデータを見れば一目瞭然ですが、「内枠になればなるほど人気になっている」ことがわかります。
中山の芝レースでは、内枠の馬が人気になり、外枠の馬は人気になりません。
このような傾向の投票が過剰に行われるので、内枠の馬は回収率が下がり、外枠の馬は回収率が上がるわけですね。
なので、中山の芝レースでは、「外枠の人気薄」が穴馬になることが多いので、頭に入れておくと高配当をゲットできると思います。