▼本日は、ルメール騎手について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・ルメール騎手は、騎乗技術はトップレベル。日本で一番上手い騎手と言っても過言ではない
・ただ、ルメールが上手いのは、競馬ファンはみんな知っているので過剰人気になりやすい。そのためルメールで回収率を上げるのは難しい
・数年前までは、ルメールの回収率は非常に高かったが、近年は過剰人気になりすぎるので、回収率は低くなっている
・ルメールのG1の成績は、単勝回収率64%と低い。あまりにも人気になりすぎるため、このような回収率になってしまう
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼ルメール騎手は、中央競馬のトップジョッキー。
日本の競馬の騎手の中で、最も上手い騎手と言っても過言ではない存在です。
2017年から2021年まで、5年連続でリーディングジョッキーにも輝いています。
そんなルメール騎手。上手いのはわかったけど、馬券的にはどうなのか?
本日は、ルメール騎手のデータや狙い目について、詳しく解説していきたいと思います。
▼まず、ルメール騎手の基本データから見ていきましょう。
【ルメール騎手データ】2020~2023年
単勝回収率69%
複勝回収率77%
平場→単勝回収率70%
特別戦→単勝回収率68%
重賞レース→単勝回収率66%
はい。
近年のルメール騎手の成績をまとめると、上記のようになります。
▼まず驚きなのは、全レースのトータル回収率が、単勝回収率69%しかないことです。
リーディングジョッキーで、日本でトップレベルの騎乗技術を持つルメール騎手が、なぜこのような低い回収率になってしまうのか?
ルメール騎手の単勝を買い続けると、回収率は69%になってしまうということです。大赤字ですね。
▼この理由は、「ルメール騎手は過剰人気になるから、回収率が低くなってしまう」ということになります。
どんなに上手い騎手でも、過剰人気になってしまえば、回収率は低くなり、儲からない騎手となります。
オッズ3倍の馬を50%の確率で勝たせれば、回収率は150%になりますが、この馬のオッズが1.5倍まで下がってしまえば、回収率は75%に低下してしまいます。
このように、どんなに素晴らしい騎乗技術を持っていても、過剰人気になれば回収率は必ず下がる。
ルメール騎手の回収率が低いのは、あまりにも有名すぎて、過剰に馬券が売れてしまうからなんですね。
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ルメール騎手の特徴と狙い方
▼ということで、ルメール騎手について、次の解説をしていきましょう。
では次に、ルメール騎手の平場と特別戦の成績について。
ルメール騎手は、平場は単勝回収率70%、特別戦は単勝回収率68%です。低いですね。
通常は、どちらかの回収率が高くなるんですが、ルメール騎手は、どちらも回収率が低くなっています。
▼これも上述した通り、過剰人気の影響ですね。
ルメール騎手は、日本のトップジョッキーであり、日本で一番競馬ファンに信頼されている騎手なので、どんなレースでもルメールが乗れば人気になります。
そのため、午前中のレースだろうが、午後のレースだろうが、重賞レースだろうが、常にルメールの馬は過剰人気になり、回収率が下がるわけですね。
▼数年前までは、ルメール騎手の回収率はもっと高かった。
大体、回収率80%前後の成績だったんですが、近年はルメールが上手いことを多くの競馬ファンがわかってしまったので、回収率は10%以上も下落しました。
こうなってくると、ルメール騎手を買うよりも、ルメール騎手を外して馬券を購入した方が回収率は上がりやすいという状況になってきます。
▼ただ、ルメール騎手は回収率は低いんですが、好走確率は非常に高いので、完全に切ってしまうと、的中率が大幅に下がってしまう。
なので私の場合は、ルメール騎手だからという理由で軸にはしないし、基本的にはもっと人気の盲点になるような騎手を軸にします。
でも、ルメール騎手を完全に切ってしまうのではなく、ヒモには入れることが多いです。
ルメール騎手は、馬券圏内に入ってくる確率はかなり高いので、切ってしまうと的中率が大幅に下がるため、ヒモには入れるわけですね。
▼では次に、ルメール騎手の重賞レースの回収率ですが、単勝回収率66%とかなり低くなっています。
これも数年前までは、ルメール騎手の重賞レースの回収率はかなり高く、100%を超えることも多かったんですが、ルメール騎手が重賞レースで儲かるという事を競馬ファンが知ってしまったので、回収率は大幅に下がりました。
ちなみに、G1の回収率は、単勝回収率64%です。こちらもかなり低い。
G1レースで、ルメール騎手の単勝馬券をいつも購入する人は、回収率が64%にしかならないわけです。
なので近年は、ルメール騎手の狙い方は少し工夫しないと、大赤字になってしまうので注意が必要ですね。
▼▼では、ルメール騎手には狙い目がないのか?買わない方がいいのか?
これについて、ルメール騎手の回収率が高いポイントを探ってみましょう。
まず、距離別のデータを見ていきます。
【ルメール騎手。距離別データ】2020~2024年
1200m→単勝回収率62%
1400m→単勝回収率70%
1600m→単勝回収率67%
1800m→単勝回収率67%
2000m→単勝回収率68%
2200m→単勝回収率73%
2400m→単勝回収率90%
2500m→単勝回収率113%
2600m→単勝回収率113%
3000m→単勝回収率208%
3200m→単勝回収率157%
はい。
ルメール騎手の成績を距離別に集計すると、上記のようになります。
▼このデータを見ると一目瞭然ですが、ルメール騎手は、2400メートル以上の距離になると、回収率が一気に上がります。
つまり、「ルメールは、長距離で狙え」ということになるわけですね。
ルメール騎手は、短距離戦と比べて、長距離戦の回収率が圧倒的に高いからです。
▼G1レースでも、ルメール騎手が長距離G1で神騎乗を見せたことが多々あります。
記憶に新しいところでは、2023年の菊花賞。距離は3000m。
ルメール騎手がドゥレッツァを圧勝させたレース。
このレースは、最初ドゥレッツァが逃げて、その後、一度馬群に沈むも、直線でまた差してくるという、スーパー騎乗が見られました。
長距離戦のルメールは、このような好騎乗を見せることが多く、明らかに長距離レースを得意としていることがわかります。
▼このように、ルメール騎手は、長い距離を得意としているんですが、競馬ファンはそこまで考えていない人が多い。
ルメール騎手という名前だけで馬券が売れてしまうので、短距離戦でも長距離戦でも、同じようにオッズが下がってしまうわけです。
しかし、短距離戦のルメール騎手はそれほど信頼できないので、短距離戦では回収率が下がってしまう。
なので、短距離戦や中距離戦では、あまりルメール騎手を積極的に軸にはしたくないところです。ヒモならいいですが。
▼ルメール騎手を軸にして、積極的に狙うなら、2400m以上の距離で狙うことをおすすめします。
このロジックも、世の中に広まってしまえば、またオッズが下がってしまうかもしれないので、今のうちに購入しておくと良いですね。
長距離のルメール騎手は、儲かるという事は頭に入れておいてください。