▼本日は、儲かる馬の年齢について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・競馬では基本的に、若い馬の方が強い
・馬齢で言えば、3歳馬が一番強い。次が4歳馬
・馬は、高齢になればなるほど弱くなり、的中率・回収率が下がり、儲からなくなる
・迷ったら、若い馬を選ぶ。ただこれだけで、あなたの的中率は上がりやすくなるだろう
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。

▼競馬では、様々な年齢の馬が、一緒に走ることになります。
一番若い馬は、3歳馬。
高齢の馬になると、9歳馬・10歳馬。彼らが一緒に走ることになるわけです。
では、競馬では何歳馬が強いのか?
本日は、馬の年齢データについて詳しく解説していきたいと思います。
▼3歳の競走馬は、ダービーが終わると、年上のお兄さん・お姉さんと一緒に走ることになります。
ダービーまでは、2歳馬と3歳馬は、同い年の馬としか走らないわけですが、ダービーが終わると年上の馬と走ることになる。
では、若い3歳馬と、ベテランの年上の馬。これはどちらが強いのか?
▼結論から言えば、「3歳馬の方が強い」ということになります。
イメージ的には、ベテランの年上の馬の方が強そうな気がしますが、競馬では若い馬の方が強いわけですね。
具体的なデータを見てみましょう。
【馬齢別の連対率データ。全レース対象(3歳限定戦は除く)】2020~2023年
3歳→21.4%
4歳→16.0%
5歳→12.3%
6歳→10.3%
7歳→9.1%
8歳→9.5%
はい。
連対率を年齢ごとに集計すると、上記のようになります。
▼このデータを見れば一目瞭然ですが、年齢が若くなればなるほど、連対率も高くなっています。
競走馬もアスリートなので、若い方が有利ということですね。
人間でもそうですが、年齢を重ねると、身体能力も反射神経も低下するので、パフォーマンスが落ちるわけです。
競走馬も同じで、高齢になればなるほど、身体能力が低下して、連対率が下がってしまうわけですね。
▼なので、馬券構成を考える場合は、「迷ったら若い馬を選ぶ」という判断基準を持っておくだけで、的中率と回収率が上がりやすくなります。
多くの競馬ファンは、前走の着順が良い馬や、競馬新聞に印がたくさんついている馬を選びたがりますが、「若い馬を選ぶ」方が、馬券成績は良くなりやすいわけです。
▼また、騎手が自分の騎乗馬を決める時も、「なるべく若い馬を選ぶようにしている」とコメントする騎手がいます(クリストフ・スミヨン騎手など)
これは、若い馬の方が能力が高く、好走確率が高いということの証明でしょう。
競馬では、若い馬の方が強い。
これは頭に入れておくと良いでしょう。
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儲かる馬の年齢と回収率・的中率
▼ということで、馬齢データについて、次の解説をしていきましょう。
競馬では、年齢が若い馬の方が強い。
つまり、3歳馬が一番強く、次が4歳馬。ということになります。
▼これは、重賞レースにおいても、基本的には同じです。
重賞レースのデータも見てみましょう。
【馬齢データ。連対率。重賞レース】2020~2023年
3歳→22.8%
4歳→16.8%
5歳→14.6%
6歳→10.9%
7歳→8.7%
8歳→9.7%
はい。
重賞レースの連対率を、年齢別に集計すると上記のようになります。
▼このデータを見ればよくわかりますが、重賞レースに限定しても、やはり若い馬ほど連対率が高いのが分かります。
2015~2020年のデータでは、4歳馬の方が少し連対率が高かったんですが、時期をズラすと、やはり3歳馬の連対率が最も高くなります。
3歳馬が最も好走確率が高いというのは、重賞レースでも同じなんですね。
▼では、重賞レースでは、高齢馬は切り捨てて、ひたすら3歳馬を購入していれば儲かるのか?
こんなに単純なら、簡単にお金持ちになれるわけですが、競馬はそんなにシンプルではありません。
では次に、年齢別の単勝回収率のデータを見てみましょう。
【年齢別の単勝回収率データ(重賞レース)】2020~2023年
3歳→55(%)
4歳→77
5歳→127
6歳→68
7歳→119
8歳→66
はい。
重賞レースにおける単勝回収率を、年齢別に集計すると上記のようになります。
▼先程の「連対率」では、年齢が若ければ若いほど、連対率も高くなったわけですが、単勝回収率はそんなに単純な形にはなっていません。
単勝回収率で見ると、ほとんどランダム状態。
確たる法則性を発見することができません。
3歳馬も、単勝回収率55%と、最も低くなっています。これはなぜか?
▼これは、「3歳馬の連対率が高いのはみんなわかっているので、3歳馬は過剰人気になってしまうため」です。
3歳馬は一番強いんです。連対率も最も高いんです。
でも、単勝回収率は低い。
それは、競馬ファンが3歳馬の単勝を買いすぎるからです。
その結果、3歳馬は過剰人気になってしまい、回収率が下がるわけですね。
馬齢で儲けようとする場合は、このような過剰人気のバイアスを見抜いていくことが大切になるわけです。
▼▼ただこれは、重賞レースのデータであり、全レースを対象のデータにすると、また傾向が変わります。
【年齢別の単勝回収率データ(全レース)】2021~2024年
3歳→80%
4歳→70%
5歳→79%
6歳→59%
7歳→54%
8歳→60%
はい。
全レース対象の単勝回収率を、馬齢別に集計すると上記のようになります。
▼重賞レースのデータでは、ほとんどランダム状態でしたが、全レースを対象にすると、1つの傾向が見えてきます。
「全レース対象なら、回収率でも若い馬の方が高い」という点です。
重賞レースは、サンプルレース数が少ないので、まだ確率収束していなかった部分もある。
しかし、全レース対象のデータで広範囲に見ていくと、やはり若い馬の方が儲かることがわかります。
▼以上のようなことから、「中央競馬では、若い馬の方が連対率が高いし、回収率も高い」ということになります。
サラブレッドもアスリートであり、身体能力が求められる競技なので、若い方が体が動くんですね。
なので競馬では、若ければ若いほど有利であると言えます。
▼では次に、距離別の成績を見てみましょう。
長距離レースなら、折り合いや経験が求められるので、若い馬より高齢馬の方が有利な気もしますよね?
実際のデータを見てみましょう。
【2500m以上のレースでの、年齢別データ(全レース)】2021~2024年
3歳→20%ー76%(連対率ー単勝回収率)
4歳→21%ー73%
5歳→15%ー45%
6歳→10%ー68%
7歳→5%ー2%
8歳→5%ー117%
はい。
2500m以上のレースでの、年齢別の連対率と単勝回収率は上記のようになります。
▼このデータを見ると一目瞭然ですが、2500m以上の長距離レースにおいても、若ければ若いほど強いことがわかります。
長距離レースでは、何歳馬が強いか?
やはり3歳馬です。次が4歳馬。
長距離レースでも、3歳と4歳が圧倒的に連対率が高いわけです。
▼このように、経験が求められる長距離レースにおいても、身体能力が高い若い馬の方が、好走確率が高い。
やはり馬券を購入する場合は、出来るだけ若い馬を優先的に購入すると、的中率と回収率が上がりやすくなるわけですね。
ちなみに、先程のデータで、8歳馬の単勝回収率が117%になっていましたが、あれは大穴が1頭勝っただけなので、データの誤差ですね。
▼▼では次に、「短距離レース」における年齢別のデータを見てみましょう。
【1300m以下のレースでの、年齢別データ(全レース)】2020~2025年
3歳→20%ー75%(連対率ー単勝回収率)
4歳→14%ー76%
5歳→11%ー73%
6歳→9%ー76%
7歳→6%ー89%
8歳→4%ー25%
はい。
1300m以下のレースでの、年齢別の連対率と単勝回収率は上記のようになります。
▼このデータを見ると、短距離戦の連対率では圧倒的に若い馬の方が強いことがわかります。
短距離レースは、スピードと瞬発力の勝負なので、体が若い方が絶対に有利ですね。
つまり、短い距離のレースは、体が元気な馬の方が強い。
人間でも、年齢が若い方が元気で、スピードと瞬発力がありますよね?
それと同じで、馬も若い方が元気なので、短距離戦では若い馬が有利になります。
▼短距離戦では、3歳馬の連対率が圧倒的に高いので、人気の3歳馬を軸にして馬券を構成すると、的中率と回収率が上がりやすくなります。
ヒモに関しては、単勝回収率にそれほどの差はないので、何歳馬を選んでも大差ありません。
短距離戦のポイントとしては、「軸は3歳馬」「ヒモは何歳でも良い」という感じになります。
▼ちなみに、短距離戦で馬券を構成する場合は、かなりの人気薄まで、手広く購入した方が馬券成績が良くなりやすいです。
通常競馬では、10番人気くらいまでの馬で決まることが多いんですが、短距離戦に関しては10番人気以下でもバンバン来てしまいます。
短距離戦は、短い時間で決着がつくので、わずかなきっかけで着順が大きく変わるからです。
▼なので、短距離戦での馬券構成は、軸は1~3番人気の3歳馬から選ぶ。
そして、ヒモの年齢は何歳でもいいんですが、大穴馬まで手広く流して行くことが重要です。
中距離戦や長距離戦では、10番人気くらいまで押さえておけば問題ないわけですが、短距離戦でこの戦略を取ってしまうと、ヒモが抜けまくる可能性があるので、手広く流すことをお勧めします。
短距離戦と長距離戦では、馬券戦略が全く違ってくるので、距離によって馬券構成を変えていくと利益を出しやすくなりますね。