▼本日は、馬券の1点買いについて、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・1点買いは、馬券種によって狙うオッズが違ってくる。
・単勝1点ならオッズ2~10倍、複勝1点ならオッズ2~5倍、馬連1点ならオッズ5~15倍、ワイド1点ならオッズ2~10倍、三連複1点ならオッズ10~20倍くらいが目安。
・1点勝負でも、的中率を求め過ぎるとオッズが低くなって回収率が下がるので、やや高めのオッズを1点で狙うのがコツ。
・1点買いでは、あまり多頭数のレースになると的中率が下がるので、出走頭数10~14頭くらいのレースが狙い目。
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬における1点買いは、最も無駄の少ない買い方の1つです。
ボックス買いや流し馬券だと、どうしても無駄な馬券が紛れ込んでしまうので、回収率が下がりやすくなります。
その点で、1点買いというのは、無駄な馬券をカットして、回収率を上げるのに有効な戦略になります。
▼1点買いを考える上で、まず重要なポイントは、「馬券種」
どの馬券種をチョイスするかによって、1点買いの精度が大きく違ってくる。
▼次に重要なポイントは、「狙うオッズ」
本命サイドを狙うのか、大穴サイドを狙うのかによって、的中率は天と地ほど違います。
▼以上のようなことを勘案した上で、私がよくやる1点買いの買い方を記載してみます↓
・単勝1点買い。オッズ2~10倍
・複勝1点買い。オッズ2~5倍
・馬連1点買い。オッズ5~15倍
・ワイド1点買い。オッズ2~10倍
・馬単1点買い。オッズ5~20倍
・三連複1点買い。オッズ10~20倍
はい。
私が1点買いでプラス収支にしている買い方は、このような感じです。
▼さすがに、三連単の1点買いは、ほとんどやりませんね。
三連単1点だと、的中したときの破壊力はかなりのものですが、的中率が極端に下がるので、投資効率が悪いです。
なので、1点買いで狙う場合は、上記のような馬券種を使うことが多いわけです。
▼まず、単勝1点買い。
1点買いでは、これが最もオーソドックスかと。
狙うオッズゾーンは、2~10倍くらい。
人気で言えば、1~5番人気くらいを、1点で狙うイメージですね。
▼単勝馬券の場合、還元率が80%と高いので、1点買いにすると非常に回収率が上げやすいです。
この場合は、当然ですが、データ分析から単勝期待値が高い馬をあぶり出し、ピンポイントで狙います。
▼単勝の1点買いのメリットは、期待値が高い馬を探しやすいことですね。
単純に、単勝回収率だけを考えればいいので、データ分析する場合でも、非常にシンプルに探すことができます。
▼ちなみに私は、「単勝1倍台の断然人気の馬」の単勝は、あまり狙うことはないです。
単勝1.5倍など、極端に断然人気になっている馬の場合、仮に期待値が高い馬だったとしても、単勝ではなかなかプラス収支まで持っていくのが大変だからです。
オッズ2倍くらいあれば、プラス収支まで持って行けますが、1倍台だとなかなか厳しいですね。
この場合は、単勝馬券よりも、馬単の1着固定で1点勝負にします。
これなら、単勝で狙うよりオッズも高くなるので、プラス収支が期待できるからです。
競馬の年間収支をプラスにするサイトを公開
▼競馬ファンの最終目標である「年間プラス収支」
これを達成するためには、馬券知識を身につけるしかない。
私が、年間プラス収支を達成できたのは、
やっぱり⇒『このユニークなサイト』で学んだからです。
複勝1点買いと、三連複1点買いのコツ
▼競馬の1点買いで勝つ方法についての考察を続けます。
先ほどの続き。
ここでは、複勝1点買いについて考えてみます。
▼複勝の1点買いで狙うのは、オッズ2~5倍くらい。
私は、中穴馬を狙うことが多いですね。
これはなぜかというと、先程の単勝の時と同じなんですが、オッズ1倍台では、なかなか回収率がプラスにならないからです。
▼なので、複勝1倍台で期待値が高い馬がいるときは、複勝馬券ではなく、三連複の軸にします。
その1頭が鉄板だとすれば、あとは2頭選ぶだけなので、予想もシンプルになります。
私の三連複の1点買いは、このような狙い方をするケースが多いです。
▼三連複を1点で狙う場合は、オッズ10~20倍くらい。
これはつまり、本命サイドになります。
三連複を1点で穴狙いすると、大きく的中率が下がってしまい、資金の回転効率が非常に悪くなってしまうからです。
▼具体的なケーススタディについても考えてみます。
例えば、2019年の青葉賞。
私はここで、複勝1点買いをしています。
厳密に言えば、他の馬券も購入していますが、1点買いは別枠で購入していました。
▼複勝を1点買ったのは、5番人気のリオンリオン。
確定オッズは、複勝270円でした。
リオンリオンは先行馬で、東京2400mで絶対有利の内枠。
期待値的には文句なしで、5番人気なら複勝でも十分勝負できると考えました。
▼ちなみにこのレース、もし三連複で勝負するとしたら、リオンリオンとランフォザローゼスの軸2頭。
どちらも絶好の内枠で、期待値が高かった。
相手ヒモ馬には、単純に2~3番人気をセットして、三連複2点買いで簡単に5490円が的中することになります。
▼ランフォザローゼスの単勝1点(オッズ330円)というのも狙い目でしたが、結果的にはハナ差の2着だったので、リオンリオンの複勝1点で良かった感じ。
この青葉賞は、レース条件とメンバーの能力バランスから、大荒れにはなりにくいレースでした。
比較的、本命サイドで決まると判断した場合、1点買いや2点買いが威力を発揮する。
逆に、荒れそうなレースというのは、多点買いで回収率が上がりやすくなるわけです。
▼▼では次に、「馬連の1点買い」について。
馬連の1点勝負の場合、狙うオッズは5~15倍あたりになります。
馬連でも、ここまで書いてきた通り、1倍台は避けた方が良いです。
▼馬券において、1倍台のオッズというのは、長期回収率が100%を超えにくいわけです。
もちろん、オッズ1.2倍でも、単発の1レース勝負ならプラスになります。
しかし、私たちは継続的に馬券を購入するわけで、1レースの回収率は問題ではありません。
▼大切なのは、長期回収率がプラスになるように馬券購入すること。
私の目標は常に、「年間プラス収支」です。
年間の馬券収支をプラスにしている競馬ファンは、ほとんどいないと思います。
これがいわゆる競馬の勝ち組、という感じになってくると思います。
▼競馬の1点買いで勝つ方法についての話に戻りましょう。
上述した通り、馬券においては、最低でもオッズ2倍は欲しいところ。
それは、長期回収率をプラスにするためには、オッズが2倍以上ないと、厳しいからです。
▼馬券の控除率は、平均で25%です。
この25%を上回る成績を上げないと、馬券収支はプラスになりません。
控除率の25%を上回るためには、オッズが歪んでいる部分を狙わなければならない。
オッズが歪んでいる部分というのは、オッズが間違っている部分ですね。
▼例えば、単勝1点勝負で、オッズ2倍の馬がいるとする。
このオッズ2倍の馬でも、期待値が高い馬と、期待値が低い馬がいるわけです。
▼例えば、このような感じになります↓
①単勝オッズ2倍で、推定勝率55%(プラスになる馬)
②単勝オッズ2倍で、推定勝率35%(マイナスになる馬)
はい。
オッズ2倍なら、プラス収支にするためには、推定勝率50%超が必要になるわけです。
なのでこの場合、①が期待値が高い馬で、②は期待値の低い馬になります。
▼これがオッズの歪みですね。
同じ2倍というオッズなのに、勝率が全然違うわけです。
このような現象は、競馬では頻繁に起こります。
▼オッズは競馬ファンが作るものであり、競馬ファンの投票は、競馬新聞によって作られます。
競馬新聞は、競馬記者さんの印によって作られています。
競馬記者さんも人間なので、確実に能力どおりの評価ができるわけでは無い。
したがって、人間が作るものである以上、そこに歪みが発生するわけですね。
▼このようなオッズの歪みを突いて利益を出すのが、競馬というゲームです。
そして、オッズの歪みは、1点勝負の時に発見しやすいわけです。
先程の単勝2倍の例でも、1点勝負だと理解しやすかったと思います。
その点でも、競馬の1点買いは、勝ち組になりやすい買い方と言えます。
▼▼では次に、「ワイド1点買い。オッズ2~10倍」について。
ワイド1点買いも、勝ちやすい買い方になります。
ワイドの場合、穴サイドが過剰人気になりやすく、本命サイドが過小評価されやすいので、本命サイドのワイド1点買いで、回収率をプラスにすることが可能です。
▼この場合も、狙うオッズは、ワイド2倍以上で考えていきます。
人気で言うと、1~5番人気の馬で構成するイメージですね。
特に、「1番人気がほぼ確実に3着以内に来るであろうレース」を狙っていくと、的中率が非常に上がりやすくなります。
▼1番人気の信頼度が高いレースは、その馬の複勝だとオッズが2倍未満になってしまうので、複勝では勝負できません。
なので、複勝馬券の類似馬券である、ワイドを活用するわけです。
「複勝期待値が高い1番人気馬がいる」⇒複勝ではなく、ワイドで狙う
というイメージで覚えておくと、回収率が上がりやすくなると思います。
▼ワイド1点で購入する場合、あまり荒れるレースを選んでしまうと、うまくいかなくなります。
本命サイドのワイド1点勝負ですから、比較的、固く収まりそうなレースを選ぶことが重要です。
例えば、「少頭数・別定戦・中央開催・1番人気が鉄板・オッズ断層がある」
このようなレース条件ですね。
▼ワイド1点勝負の場合、出走頭数は結構重要です。
私がワイド1点勝負する場合は、頭数10~14頭くらいのレースを選ぶことが多いです。
15~18頭立てになると、1番人気が鉄板でも、ヒモ荒れする確率が高くなるので、ワイド1点で的中させるのが難しくなってしまうからです。
▼ワイド1点勝負に限らず、出走頭数を意識することは、勝ち組への第一歩になります。
多頭数のレースでは、買い目点数を増やして、中穴を狙う。
少頭数のレースでは、買い目点数を減らして、少ない点数で本命サイドを狙う。
ごく基本的な事ですが、多くの競馬ファンはこれができていません。
▼競馬の1点買いの場合でも、複勝1点買いは、中穴を狙う必要があるので、ある程度頭数が多い方が勝ちやすいです。
一方、ワイド1点買いの場合は、本命サイドを狙うので、頭数は少なめの方が成功しやすいわけです。
そのレースの出走頭数に合わせて、買い方を取捨選択していけるようになると、戦略の幅が広がり、一気に勝ちやすくなります。
▼▼では次に、「馬単1点買い。オッズ5~20倍」について。
馬単1点買いの基本形は、「1番人気を1着固定、2着欄は2~4番人気から1頭選ぶ」という感じになるかと思います。
特に重要なのは、1着固定にする1番人気馬の単勝期待値になります。
データ分析などから、単勝期待値が高い1番人気馬を特定することができれば、その馬を1着固定にした馬単を構成することで、比較的簡単に回収率をプラスにすることができます。
▼単勝と似ていますが、馬単1点買いのメリットは、合成オッズを上げやすいことですね。
単勝の場合は、オッズが2倍を切ると、長期回収率をプラスにするのがかなり難しくなりますが、馬単1点買いなら、単勝オッズが1倍台でも長期回収率をプラスにすることができます。
なので、「この馬は単勝期待値が高いんだけど、単勝馬券だとオッズが低すぎて、長期的にはプラス収支にしにくいな」という時に、単勝馬券の代わりに馬単を活用すると、有効ということになります。
▼では次に、「三連複1点買い。オッズ10~20倍」について。
三連複の1点買いも、本命サイドを狙うのが基本になります。
今までの馬券種と違い、3着までのすべての馬を1点で的中させる必要があるため、最も難易度が高くなります。
▼三連複の1点買いで狙う場合も、「本命サイドが強いレース条件」で狙っていくことになります。
ここが最も重要なポイントで、これを意識しないと、三連複の1点買いは極端に的中率が下がってしまい、収支が悪くなってしまいます。
▼本命サイドが強いレース条件とは、例えば、「少頭数のレース」
競馬において、出走頭数は結果に大きな影響を与えます。
出走頭数が少なければ少ないほど、本命サイドで決まる確率は高くなり、逆に、出走頭数が多ければ多いほど、荒れる確率が高くなります。
▼なので、三連複の1点買いを狙うなら、多頭数のレースは避けて、少頭数のレースを狙う方が効率的です。
具体的には、頭数10~14頭くらいのレース。
これくらい少なめの頭数で狙っていく方が、三連複1点買いは機能しやすいです。
逆に、頭数15頭以上のレースになってくると、ヒモ荒れする確率が高くなるので、三連複1点勝負よりも、多点買いで中穴狙いした方が、回収効率が良くなります。
このような「出走頭数と馬券構成の関係」は、非常に重要なポイントなんですが、多くの競馬ファンはあまり意識していません。
なので、ここの部分をしっかり意識するだけで、一気に勝ち組に近づいていくと思いますね。