外枠有利なコースは?

▼本日は、外枠有利・内枠不利について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・競馬は、基本的に内枠有利だが、外枠有利なコースも存在する

・例えば、新潟の直線芝1000mのレースは、明らかに外枠が有利となる

・あとは、ダートのレース。ダートは内枠だと砂をかぶってしまうため、外枠が有利となりやすい

・競馬場別に見ると、阪神競馬場は外枠有利になりやすい

・大きなレースでは、アイビスサマーダッシュ・宝塚記念・桜花賞あたりは、外枠有利になりやすい

・重馬場のレースも、外枠有利・内枠不利になりやすい



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼競馬のレースでは、「枠順」というものが決められており、この枠順がレースの決着に大きな影響を与えます。

当ブログでは一貫して語っているように、競馬は基本的に内枠有利です。

競馬のレースはオープンレーンのため、最短距離を走れる内枠は、明らかに有利になるわけですね。



▼なので競馬予想では、内枠の馬を重視して考えていくことが基本になります。

内枠重視の競馬予想は、的中率と回収率が上がりやすくなる傾向にあるからです。

競馬は内枠有利。まずはこれが基本となります。



▼しかし、中央競馬の数多くあるコースの中には、「外枠有利」のコースもあります。

外枠有利のコースでは、いつものように内枠重視の予想をしてしまうと、逆に、的中率と回収率が下がってしまいます。

そこで本日は、外枠が有利になりやすいコースについて、わかりやすく解説していきたいと思います。



▼まず、外枠有利なコースの代表例として、「新潟の直線芝1000m」があります。

いわゆる、「千直」と言われるコースで、日本で唯一の、直線だけのコースですね。

この新潟直線1000mは、明らかに外枠有利になります。

これはなぜか?



▼通常、競馬は円形のコースを周回する競走なので、最短距離を走れる内枠が有利になります。

しかし、直線だけのレースでは、内枠が最短距離とはならない。

まっすぐ走るだけなので、内枠も外枠も、走る距離は同じなわけです。



▼走る距離が同じなら、芝の状態が綺麗な方が有利となります。

競馬の芝コースは、内側から傷んでいくので、外枠の方が綺麗な馬場状態です。

そのため、直線1,000メートルのレースでは、綺麗な芝の部分を走ることができる外枠が、圧倒的に有利になるわけですね。



▼従って、新潟の芝1000mでは、従来の内枠狙いではなく、意識的に外枠を狙っていく方が、的中率と回収率が上がるわけです。

中央競馬には、このような外枠有利のコースがいくつか存在しています。

記事後半では、さらに具体的に外枠有利について解説していきたいと思います。


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内枠不利なコースとは?

▼ということで、外枠有利なコースについて、次の解説をしていきましょう。

先程の続き。

新潟の直線1000mでは、例外的に外枠が有利となる。

では、それ以外のコースで、外枠が有利になるコースはあるか?



▼次に考えられる外枠有利のコースは、「ダートのレース」です。

中央競馬には、芝のレースとダートのレースが共存しています。

芝のレースは、芝の上を走る競走。

ダートのレースは、砂の上を走る競走ですね。



▼簡単に言うと、「芝のレースは内枠有利」「ダートレースは外枠有利」という傾向になります。

芝のレースは、単純に最短距離を走れる内枠が有利になる。

一方で、ダートのレースは、砂の上を走る競走なので、内枠に入ってしまうと、前の馬が蹴り上げた砂が顔にかかってしまい、馬が走る気をなくしてしまいます。

また、砂の上を走るダート競走は、スピードに乗るまでに時間がかかるので、内枠だと馬群に包まれてポジションが悪くなってしまう。

そのような理由により、ダートレースでは、外枠有利・内枠不利という傾向になるわけですね。



▼したがって、ダートレースでは、外枠を重視した予想をしていくと、馬券収支が良くなりやすいです。

特に、ダートレースで軸馬を決める場合は、外枠の馬から軸を選ぶようにしていくと、的中率と回収率が上がりやすい。

芝のレースが内枠有利なのは、すでに有名な話ですが、ダートレースの外枠有利は、まだ知らない競馬ファンも多いので、狙い目となるケースが多々あります。



▼では、実際のデータも見てみましょう。


ダートレースでの枠順別の連対率。全クラス対象】2020~2023年

12.3%
13.3%
13.7%
13.9%
14.8%
15.2%
14.3%
14.7%

(上から1~8枠)



はい。
過去3年半程度のダートレースの結果を枠順別に集計したものが、上記の数字です。



▼このデータを見ると一目瞭然ですが、外枠の方が連対率が高くなっています。

つまり、ダートレースでは、外枠有利・内枠不利の傾向にあることが分かるわけですね。

「芝のレースは内枠有利。ダートレースは外枠有利」→これを頭に入れておくだけでも、あなたの馬券収支は改善されていくと思います。



▼▼通常、芝のレースでは、枠順別の連対率を集計すると、明らかに内枠の方が連対率が高くなります。

これが競馬の標準的なデータ傾向なんですね。

しかし、ダートレースの連対率を集計すると、上述したように、外枠の方が連対率が高くなる。

これはある意味、異常事態と言えます。



▼では、芝のレースの枠順別の連対率も見ておきましょう。


芝のレースでの枠順別の連対率。全クラス対象】2020~2024年

15.5%
15.1%
14.9%
15.2%
14.9%
15.0%
14.4%
14.1%

(上から1~8枠)



はい。
芝のレースで枠順別の連対率を集計すると、上記のように、内枠になればなるほど連対率が高くなっていきます。



▼競馬のレースは、円形のコースを周回する競走なので、インコースを走った方が最短距離を走れるため、明らかに有利なんですね。

なので競馬のレースは、基本的には内枠の方が連対率が高くなります。

だから競馬の勝ち組は、内枠の馬を狙っていく人が多いわけですね。



▼さて先程は、枠番別の連対率を見ていきましたが、ちょっとわかりにくいので、今度は馬番別の連対率も見ておきましょう。


芝のレースでの馬番別の連対率。全クラス対象】2020~2024年

16.2%
17.1%
15.5%
16.6%
16.4%
16.9%
15.2%
15.5%
14.5%
14.1%
13.2%
12.8%
12.6%
12.4%
11.3%
11.7%
10.1%
10.9%

(※上から1~18番枠)



はい。
今度は、馬場別に連対率を集計してみました。



▼このデータを見れば、はっきり分かりますが、明確に内枠の方が連対率が高くなっています。

内枠になればなるほど連対率が高くなっていく。

逆に、外枠になればなるほど連対率が下がっていきます。



▼これが競馬の標準的なデータ傾向。

競馬は内枠有利なんです。

なので、基本的には内枠を狙っていくと、利益を出しやすいわけですね。



▼ただ、そんな中でも、外枠有利のレース条件もある。

ダートレースはその代表的なものであり、ダートでは内枠狙いは裏目に出ます。

上述した通り、芝とダートはデータ傾向が真逆になるので、外枠有利なダートレースを購入する場合は、内枠はあまり狙わない方が良いわけですね。


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