▼本日は、牝馬は弱いのか?について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。
まず、結論から書いていきます↓
・長期的・全体的なデータを見ると、牝馬は牡馬よりも弱いことがわかる
・パソコンソフトでデータ分析すると、勝率・連対率・複勝率・単勝回収率・複勝回収率、すべてにおいて牡馬が上回っている
・特に、ダートレースでは牝馬は牡馬に負けるケースが多い。牝馬の方が繊細で華奢な馬が多いため
・牝馬の狙い目は、7~8月の夏競馬と、1600m以下の短距離戦
ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。
▼競馬には、牡馬と牝馬が存在しています。
馬も生き物なので、オスとメスがいるわけですね。
そして競馬というスポーツでは、基本的に、牡馬と牝馬が一緒に走ります。
人間の陸上競技では、男性と女性が一緒に走るケースは少ないですが、競馬では一緒に走ることが多いですね。
▼では、競馬において、牡馬と牝馬はどっちが強いのか?
これに関して、私がデータ分析した結果は、「牡馬の方が強い」ということになります。
具体的なデータを見てみましょう。
【牡馬と牝馬の違い。データ分析結果】2020年~2023年。10486レース分析
牡馬
勝率7.8%
連対率15.5%
複勝率23.1%
単勝回収率74%
複勝回収率75%
牝馬
勝率6.5%
連対率13.1%
複勝率19.9%
単勝回収率71%
複勝回収率70%
はい。
過去3年以上の、1万レース以上のデータを分析すると、上記のようになります。
▼このデータを見ればわかる通り、すべての数値において牡馬が牝馬を上回っています。
このことから、牡馬と牝馬はどっちが強いか?という問いに対しては、「牡馬の方が強い可能性が高い」と言えます。私の考えですが。
▼最近は、G1レースなどの大きなレースで、牝馬が牡馬を負かすことも多くなりました。
それを見て、「最近は、競馬の世界でも女性が強いんだ!」と考えてしまい、牝馬の評価を上げる人も多いです。
しかしながら、先程のデータを見てもわかる通り、全体を俯瞰して見ると、まだまだ牝馬は弱いことがわかります。
これは、生物としての基本的な構造の問題なので、この差が完全に逆転するのは難しいと思うわけです。
▼人間の世界でも、身体能力で女性が男性に勝つのは難しいですよね。
それと同じように、競走馬の世界でも、生物としての体の強さは牡馬の方が高くなりやすい。
最近は、調教技術の発達などにより、牝馬が活躍するケースが増えましたが、本質的には牡馬の方が強いと、私は思うわけです。
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牡馬と牝馬の違いと狙い目
▼ということで、牡馬と牝馬の違いについて、次の解説をしていきましょう。
では次に、「ダートの牝馬」について。
競馬のレースには、芝のレースとダートのレースがあります。
芝のレースは、芝の上を走る競走で、スピードが求められる。
ダートのレースは、砂の上を走る競走で、パワーが求められる。
▼牝馬は、牡馬よりも体つきが華奢で、精神的にも繊細です。
そのため、牝馬は芝には向いているけれど、ダートにはあまり向いていないケースが多いわけです。
具体的なデータを見てみましょう。
【ダート戦における牡馬と牝馬の違い。データ分析結果】2020年~2023年。5132レース分析
牡馬
勝率7.7%
連対率15.2%
複勝率22.6%
単勝回収率72%
複勝回収率77%
牝馬
勝率6.1%
連対率12.4%
複勝率18.8%
単勝回収率69%
複勝回収率67%
はい。
ダートのレースに限定してデータ分析すると、上記のようになります。
▼このデータを見ると、明らかにダートでは、牝馬が劣勢であることがわかります。
先程の全体データよりも、ダートの牝馬はさらに成績が悪くなっています。
なぜダートのレースで牝馬が弱いかというと、やはりパワーが求められるからですね。
パワー不足の牝馬は、ダートのレースでは不利になるケースが多いわけです。
▼また、ダートのレースは砂の上を走るレースなので、走っている最中に、前の馬が蹴り上げた砂が、自分の顔にかかったりします。
牝馬は繊細なので、顔に砂がかかってしまうと、走る気がなくなってしまうこともある。
このようなメンタル的な意味合いでも、ダートレースでは牝馬が不利になりやすいわけですね。
▼ダートレースでの、単勝回収率と複勝回収率を見ても、牝馬は牡馬よりも、明らかに回収率が低くなっています。
なので、ダートで牝馬を積極的に狙ってしまうと、回収率が下がり、マイナス収支になる確率が高くなるわけです。
したがって、基本戦略としては、「ダートでは牝馬の評価は少し下げる」という感じにした方が、回収率は上がりやすくなると思いますね。
▼▼では次に、「芝のレースの牝馬」についても考えていきましょう。
ダートレースはパワーが求められるので、牝馬には不利でした。
では、芝のレースなら牝馬は牡馬と互角に戦えるのか?
ここでもデータ分析してみましょう。
【芝のレースにおける牡馬と牝馬の違い。データ分析結果】2020年~2024年。6870レース分析
牡馬
勝率8.0%
連対率15.8%
複勝率23.5%
単勝回収率75%
複勝回収率72%
牝馬
勝率6.8%
連対率13.7%
複勝率20.8%
単勝回収率71%
複勝回収率74%
はい。
芝のレースに限定してデータ分析すると、上記のようになります。
▼このデータを見ると、やはり全体的には牡馬の方が成績が上回っています。
しかし、先程のダートレースと比べると、その差は縮まっていることがわかります。
特に、複勝回収率に関しては、牝馬の方が好成績になっています。
芝のレースでは、牝馬が2~3着に突っ込んでくるケースが多いわけですね。
▼上述したように、芝のレースというのは、スピードと瞬発力の勝負になります。
なので、芝ではパワー勝負にならないため、体が小さい牝馬でも、戦えるということになるわけですね。
その結果、芝のレースでは、ダートよりも牝馬の成績が良くなるわけです。
▼上記のデータを見ると、芝のレースでは、牝馬は単勝回収率は低いものの、複勝回収率は高くなっています。
ここから分かる事は、「芝のレースでは、牝馬は2~3着に入ってくることが多い」という点です。
これを頭に入れておけば、芝のレースで牝馬を三連単の2~3着づけにするなど、馬券戦略の幅が広がるわけですね。
▼牝馬は単勝期待値が低いので、頭から狙っていくタイプではない。
牝馬を、馬単や三連単の1着固定にしてしまうと、回収率が下がりやすくなります。
その反面、芝のレースで牝馬を三連単の2~3着固定や、三連複のヒモなどに入れておくと、回収率が上がりやすくなるわけですね。
あるいは、牝馬をワイドで狙うという戦略も、非常に効果的です。
▼ここまで解説してきた通り、「牝馬は牡馬より弱い」→これが基本的な考え方になります。
ただその中でも、「牝馬は、芝のレースで2~3着に突っ込んでくることが多い」「牝馬は、ダートレースではあまり狙いたくない」
これらのロジックを頭に入れて馬券を構成すると、それだけで平均回収率が上がりやすくなると思います。
競馬というのは、複数のロジックを重ねていくことで的中率と回収率が上がるので、牝馬ひとつ取ってみても、様々な馬券戦略が考えられるわけですね。