馬連の買い方

▼本日は、馬連について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・馬連の買い方の基本は、まず軸馬を決めて、その軸から3頭くらいのヒモに流す形。

・馬連流しは、軸馬の期待値が最も重要になる。軸馬の期待値で、回収率や利益が決まる。

・軸馬は、1~3番人気くらいの人気馬から選ぶのが基本。軸を人気薄にしてしまうと、的中率が大きく下がる。

・馬連の買い目点数は何点でもいいが、合成オッズを3倍以上に設定するのが望ましい。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



馬連は、1着2着に入る馬を、順不同に当てる馬券です。

単勝や複勝より、2頭を見る分、やや複雑になりますが、その分配当も高くなります。



▼この馬連の基本的な買い方としては、

軸1頭。相手3頭ながし(3点)

このような形がオーソドックスかと思います。



▼まず、軸馬を1頭決めます。

馬連では、この軸馬が最も重要になります。

軸馬の期待値が高いかどうかで、その馬券全体の期待値・利益率が変わってくるわけですね。



▼軸馬を選ぶときは、私の場合は、人気馬を選びます。

人気馬というのは、大体1~3番人気くらい。

この3頭の中から、より期待値が高いと思われる馬を、馬連の軸馬にするわけです。



▼ちなみに、人気薄を軸馬にしてもいいんですが、この場合は、的中率が大きく下がります。

例えば、1番人気の連対率は約50%弱ありますが、9番人気の連対率は7%くらいしかありません。



▼連対率が7%という事は、そこにヒモ馬がマッチする確率を考えると、全体の的中率は、2~3%になってしまう。

つまり、100レース購入すると、98レースは不的中になるというわけです。



▼ここまで的中率が低いと、ほとんどの人は飽きてしまうと思います。

100レース購入して、2レースしか当たらない。

もし仮に、その2レース合計で、回収率がプラスになったとしても、勝っている感じはしないと思います。



▼競馬では、回収率が最も重要な指標ですが、的中率も重要なんですね。

上述した通り、的中率が低すぎると、全然楽しくないです。

淡々と大穴狙いできる人ならそれでもいいんですが、ほとんどの競馬ファンは、そこまでメンタルが強くない。



▼なので、軸馬は人気馬にした方が、馬連を楽しめると思います。

1~3番人気の中で、安定感があるのは、「先行馬

逃げ馬の後ろにつけて、直線で抜け出すタイプですね。



▼競馬ファンに人気があるのは、「追い込み馬」なんですが、馬券的な期待値を考えると、追い込み馬より先行馬の方が儲かりやすいです。

競馬では常に、先行できる馬が有利なんですね。

これは馬連に限らず、頭に入れておくと良いかと思います。



▼あとは、当たり前ですが、「騎手

騎手は、できるだけリーディング上位の騎手を選んだ方が、軸馬としての信頼性は増します。

人気馬に乗った時の期待値が高い騎手。

これは、やはりリーディング上位の騎手の方が、期待値は高くなりやすいですね。


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馬連の軸馬の決め方

▼馬連の買い方についての考察を続けます。

先ほどの続き。

リーディング上位の騎手を、馬連の軸馬にすると良い。

特に、外国人騎手は、人気馬に乗った時の信頼度が高くなりやすいです。

ルメールが代表的ですね。



▼外国人騎手で言えば、JRAの所属ではなくても、短期免許で来日している外国人騎手は、期待値が高いです。

基本的に、日本に来る外国人騎手は、技術力が高いんですね。

ムーア・Cデムーロなどが代表的です。



▼まあ、騎手が下手でも、馬が強ければ好走確率は高くなります。

なので、馬を見て決めるか、騎手を見て決めるか、長期的にはそれほどの差にはなりません。



ただ、やはり「人気馬に乗って、あまり成績がよくない騎手」というのもいるわけです。

これは有料の競馬ソフトなどでデータ分析すればわかります。

各騎手の、1~3番人気での単勝回収率・複勝回収率をチェックするわけですね。



▼「せっかく馬の条件はいいのに、騎手のせいで負けた」というケースは多々あります。

騎手の得意条件というのは、それぞれ多岐にわたるわけですが、平均的には「リーディング上位の騎手」が良いかと思います。



ここまでをまとめると、馬連の軸馬を決める場合は、「1~3番人気」「先行馬」「リーディング上位の騎手」

この辺の条件が揃っている馬を、馬連の軸にすると良い。



▼後は、前走の成績なども重要です。

前走で、あまり大きく負けている馬は、期待値が低くなりやすいです。

その反対に、前走で1着の馬というのは、調子が良いことが多いので、今回も期待値が高くなりやすいわけです。



▼注意点としては、前走1着でも、「下のクラス」で勝った馬は、今回は昇級戦になるので、能力が通用するかを判断する必要があります。

「勝って同条件」なら、今回も有力となりますが、昇級戦の場合は一気に相手が強くなるので、前走1着を信頼できない場合があります。



▼ただ、昇級戦だったとしても、やはり前走1着は、全体的な期待値が高くなりやすい。

私の場合は、前走同クラスで2~3着より、昇級戦でも前走1着の馬を、馬連の軸馬にすることが多いです。

昇級戦だったとしても、今走で人気になっているということは、そのまま能力が通用する可能性が高いわけですね。



▼▼ここまで見てきた馬連の軸馬条件をまとめると、

「1~3番人気」
「先行馬」
「リーディング上位の騎手」
「前走1着」



という感じになります。

これらの条件が、できるだけ揃っている馬がいるレースを選択していくことになります。



▼競馬でなかなか利益が出ない人や、負け組の人の特徴として、「レースを見送ることができない」というものがあります。

例えば、先ほど私が列挙した条件。

勝ち組は、その条件が揃っているレースだけを探していく。

負け組は、あまり条件が揃っていなくても、なんとなく参戦してしまう。

この違いが分かるでしょうか。



▼私は、当ブログで、「すべての重賞レースに参加すると、負けやすくなる」と何度も書いています。

この理由は、すべての重賞レースに参加するということは、勝てる条件が揃っていないレースでも参加してしまうからなんですね。

重賞レースというのは、様々な条件が設定されており、自分の得意なパターンに当てはまらないレースも多いです。

それなのに、馬券を購入したいからといって、自分の得意条件にマッチしていないレースまで購入すれば、回収率が下がるのは必然なんですね。



▼つまり私が言いたい事は、馬連で勝ちたいなら、軸馬の条件がバッチリ揃っているレースでだけ勝負する、ということです。

上述したような、軸馬の期待値が高い条件。

これを厳しくチェックして、少しでも条件が合わないようであれば、そのレースは購入しない。

このような自制心が、馬連で勝つための1つのポイントになってくるわけです。



▼ではここで、少し具体的なケースについて見てみましょう。

例えば、2019年の紫苑ステークス。
ここでは、パッシングスルーが馬連の軸馬として最適でした。

条件はこのような感じ↓


【パッシングスルー】
2番人気
先行馬
前走1着
戸崎圭太騎手



はい。
先ほど、私が述べた条件がすべて揃っています。



▼ここは私も、馬連でしっかり馬券を的中させています。

断然の1番人気だったカレンブーケドールが3着だったことで、馬連の配当は3040円と、好配当になりました。



▼カレンブーケドールも、軸馬としては悪くない条件ではありましたが、オッズが少し過剰人気だった。

いつも書いていますが、競馬というのは過剰人気の馬を買ってしまうと、全く回収率が上がらなくなります。

なので、馬連の軸馬は1~3番人気が基本ですが、1番人気を軸馬にする場合は、それが過剰人気ではないかどうかをしっかりチェックすることが重要になるわけです。



▼▼では次に、「軸馬の過剰人気判定」について考察してみましょう。

先ほど私は、馬連の軸馬には、1~3番人気の馬が良いと書きました。

ただ、ここには1つ注意点があります。

それは、「過剰人気の1番人気馬を、軸馬にはしない方がいい」という部分です。



▼一口に、1番人気馬と言っても、その中身は様々です。

混戦の1番人気馬もいれば、断然の1番人気馬もいる。

同じ1番人気馬でも、利益の出しやすさが全然違うわけです。



▼私の場合、1番人気馬を狙うなら、「単勝オッズ3倍以上」を目安にしています。

単勝オッズ2.9倍以下になってくると、合成オッズが下がってしまい、なかなかプラス収支にするのが難しくなるからです。



▼合成オッズというのは、馬券が的中した時に、賭け金がどれくらい増えるかの倍率ですね。

1万円の馬券を購入して、的中した時に払戻金が3万円なら、合成オッズは3倍となります。

実際には、もっと細かい計算があるんですが、ここでは割愛します。

合成オッズについて詳しく知りたい方は、他の記事も参考にしてみてください。

参考記事
 ↓
合成オッズとは?



▼馬連の話に戻りましょう。

馬連には、22.5%の控除率が設定されています。

控除率というのは、JRAの取り分です。

この控除率を超えない限り、馬券でプラス収支にすることはできないわけです。



▼控除率を超えるためには、期待値の高い馬券を購入しなければならない。

期待値の高い馬券というのは、過小評価されている馬券。

つまり、「馬は強いのに、あまり馬券が売れていない馬

このような馬を買い続けることにより、馬券で利益が出るわけです。



▼そこで、先ほどの「1番人気馬を狙うなら、単勝オッズ3倍以上」という話につながってきます。

単勝オッズ2.9倍以下の馬は、合成オッズがどうしても低くなってしまうので、控除率の22.5%を超えるのが難しいわけです。

だから私は、馬連の軸馬を選ぶ場合でも、単勝オッズ3倍以上を目安にしているんですね。



▼もちろん、断然人気馬を軸にした方が、的中率は高くなります。

しかし、どんなに的中率を上げても、回収率がマイナスだったらお金が減ってしまうので、意味がないわけです。

そこで、「少し的中率を下げて、回収率を上げる」という工程を入れるわけです。
(マツリダ予想より引用)


▼もし1番人気馬が、単勝2.5倍だったら、そのレースは見送るか、2~3番人気から軸を選ぶのが得策だということです。

回収率を上げて、プラス収支にするためには、ある程度のオッズ幅が必要なので、このような考え方になるわけですね。



▼▼では次に、「馬連の相手ヒモ馬の決め方」について考察してみましょう。

期待値の高い軸馬が見つかったら、次は相手ヒモ馬を決定します。

ヒモの人気ゾーンは、4~9番人気あたりが、私の推奨ゾーンですね。

なぜかというと、馬連でも中穴狙いした方が、長期回収率が高くなりやすいからです。



▼今回の記事では、最初に軸馬を1~3番人気馬から選ぶことを基本としています。

なので、相手ヒモ馬は、4~9番人気あたりから選ぶことによって、自然と中穴狙いの形になるわけです。

これを、ヒモも1~3番人気にしてしまうと、本命サイドの馬券に突っ込むことになってしまい、的中率は上がっても、なかなかプラス収支になりません。



▼もしこれが、「馬連の軸が人気薄」と言うなら、ヒモは1~3番人気でもOKです。

例えば、軸が7番人気だとしたら、馬連のヒモは1~3番人気に流す。

こうすることで、「人気馬と人気薄の組み合わせ」となり、ナチュラルに中穴狙いができるわけです。

この場合は、ヒモは1~3番人気か、1~2番人気となるので、特に迷う事はないと思います。



▼問題は、軸を1~3番人気馬から選んだ場合の、相手ヒモ馬の頭数、つまり買い目点数です。

軸を人気馬にした場合、馬連は何点買えばいいのか?

これに対する正解は、「合成オッズが3倍以上になるように、買い目点数を調整する」ということになります。私の考えですが。



▼馬券で利益を出すために、最も重要なポイントの1つが、合成オッズ。

これは要するに、「的中した時に、しっかりと利益を出すための指標」という感じですね。

馬券には控除率があるので、的中した時にしっかり利益を確保しておかないと、なかなか長期ではプラス収支になりません。

馬券でなかなかプラス収支にならない人は、合成オッズが低いケースが多いです。

「馬券が当たっても、なんかイマイチ儲からないな」と思う人は、合成オッズが低すぎです。



▼したがって、買い目点数は合成オッズから逆算して考えるので、何点買うかはあまり気にしなくても大丈夫です。

考え方としては、買い目点数を減らせば減らすほど、合成オッズは上がるということになります。

なので、回収率を上げたければ、基本的には買い目点数はあまり増やさない方が良い。

ただ、それも合成オッズによるので、購入する馬連のオッズが高い場合は、相手ヒモ馬を増やして、多点買いしても大丈夫ということになります。



▼多くの競馬ファンは、このような合成オッズからの考え方ができていません。

だから、なかなかプラス収支にならないわけです。

ですから、あなたは合成オッズの考え方を取り入れるだけで、大きく勝ち組に近づくことができると言えますね。


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