ルメール騎手の買い方

▼本日は、ルメール騎手の狙い方について、当研究所の見解を書いてみたいと思います。

まず、結論から書いていきます↓


・ルメール騎手は、どのクラスのレースでも安定して回収率が高い。

・特に、重賞レースでは非常に高い回収率を誇る。

・ルメール騎手の得意な競馬場は、東京競馬場。東京コースで狙いたい騎手。

・ローカル競馬場では、札幌競馬場と新潟競馬場での成績が良い。

・ルメール騎手は、時期による好不調の波が少なく、常に高い回収率を記録する優秀な騎手である。



ではこの根拠について、具体的に解説していきましょう。



▼現在、中央競馬で最強の騎手が、クリストフ・ルメール騎手です。

2015年からJRAの所属騎手になり、2017年からリーディングジョッキーになっています。

どのレースでも安定感があり、もちろんG1でも大活躍する騎手ですね。

非常に弱点・欠点が少ない騎手です。



▼まず、過去4年程度(2016~2019年)の、ルメール騎手の基本データを見てみます↓


・勝率25%
・連対率41%
・複勝率54%

・単勝回収率80%
・複勝回収率84%



はい。
むちゃくちゃ回収率が高い訳では無いですが、常に安定した成績を残してきます。

複勝回収率84%は、軸馬としてかなり信頼できる数字です。



▼ルメール騎手の一番すごいところは、安定感ですね。

たとえば複勝回収率を年度別に見ても、2016年から2019年まで毎年、複勝回収率81%~86%で安定しています。

これは上述の通り、三連複などの軸にすると回収率が上がりやすくなることを示しています。



▼では次のデータ↓


・平場の単勝回収率78%
・特別戦の単勝回収率84%



はい。
ルメール騎手は、平場でも特別戦でも、どちらも回収率が高いです。

Mデムーロ騎手などは、平場が低くて、特別戦が高いという傾向だったんですが、ルメール騎手はどちらでも狙える。

参考記事
 ↓
Mデムーロ騎手の買い方



▼では次に、重賞レースのデータを見てみます↓


・G1⇒単勝回収率139%
・G2⇒単勝回収率129%
・G3⇒単勝回収率68%



はい。
重賞レースに絞ってみると、驚異的な回収率になります。

G1とG2では、ルメール騎手の単勝を買い続けるだけで、かなりの利益になります。

という事は、単勝にこだわらず、ルメール騎手を三連単や馬単の1着固定にすると、さらに利益が出るということになります。



▼G3は、単勝回収率68%と低くなっていますが、複勝回収率は80%あるので、合格ラインですね。

重賞レースでは、ルメール騎手はとりあえず馬券に入れておいた方が良いでしょう。

というか、重賞レースではまずルメール騎手の軸を考えていくと、回収率が上がりやすくなると思います。



▼後はこのようなデータもあります↓

・ハンデ戦の単勝回収率97%

ハンデ戦というのは、各馬の能力が同じくらいになるように、斤量にハンデ差をつけるレースです。

このハンデ戦で回収率が高いということは、同じくらいの馬の能力で勝っているということであり、腕があるということになりますね。


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ルメール騎手の得意なコース・儲かる競馬場

▼ルメール騎手の成績についての考察を続けます。

ここでは、より実践的なデータについて考えてみたいと思います。



▼まず、ルメール騎手の競馬場ごとの回収率をチェックしてみましょう↓


・東京競馬場⇒単勝回収率91%
・中山競馬場⇒単勝回収率75%
・京都競馬場⇒単勝回収率69%
・阪神競馬場⇒単勝回収率77%



はい。
単勝回収率を見ると、東京競馬場での成績が抜けて良いです。

ルメール騎手は、ギリギリまで仕掛けを遅らせるタイプの騎手なので、直線が長いコースでは、その特徴が最大限に生かされますね。



▼直線が長いコースで言えば、

・新潟競馬場の単勝回収率114%

このようなデータもあります。

ルメール騎手が新潟競馬場で騎乗することはあまりないんですが、出てきたら要注意ですね。



▼ローカル競馬場のデータを見ると、

・札幌競馬場の単勝回収率94%

かなり優秀な数字になっています。

なぜか函館競馬場は、単勝回収率63%と、あまり良くないんですが、札幌競馬場では要注意ですね。



▼では、次のデータです↓


・関東遠征⇒単勝回収率93%
・関西騎乗⇒単勝回収率77%


ルメール騎手は、関西栗東の所属ですが、なぜか関東遠征のときの回収率がかなり高くなっています。

これは、東京競馬場が得意ということも関係している感じですね。

後は上述の通り、新潟競馬場や札幌競馬場での成績が良いことが影響しています。



▼こんなデータもあります↓


・中央開催⇒単勝回収率80%
・ローカル開催⇒単勝回収率81%


中央開催でもローカル開催でも、ルメール騎手の安定感は抜群です。

特に、先ほども書いた通り、関東圏での騎乗では、かなり高い回収率になるので、関東のルメール騎手は特注です。



▼では、次のデータ↓


・右回り⇒単勝回収率76%
・左回り⇒単勝回収率87%


ここまで書いてきたとおり、ルメール騎手は、東京競馬場と新潟競馬場の成績が良いので、左周りの方が、回収率が10%以上も高くなっています。



▼ここまで見てきた感じで言うと、ルメール騎手は、「重賞レース」「東京競馬場」

この2つの条件では、優秀な成績を残しています。

シンプルな馬券戦略で考えると、重賞レースと東京競馬場では、単純にルメール騎手を軸にするだけでも、回収率が上がりやすくなると思います。



▼▼では次に、「重賞レースでのルメール騎手のデータ」を見てみましょう。

2015~2019年の過去5年データです↓


単勝回収率121%
複勝回収率91%


はい。
先ほども少し書きましたが、重賞レースでのルメール騎手の成績は、すばらしいものがあります。

過去5年間、重賞レースでルメール騎手の単勝馬券を買い続けるだけで、お金が増えたことになります。



▼また、複勝回収率の91%もかなり優秀で、複勝馬券では利益は出ませんが、三連複やワイドの軸にすれば、簡単に利益を出すことが可能です。

とにかく現在は、重賞レースではルメール騎手が最強なので、単勝や軸馬として考えていくのが基本になります。



▼では次に、「年度別の重賞レースデータ」を見てみましょう。

()は複勝回収率


2015年⇒単勝回収率172%(99%)
2016年⇒単勝回収率70%(96%)
2017年⇒単勝回収率126%(79%)
2018年⇒単勝回収率145%(101%)
2019年⇒単勝回収率95%(79%)※10月まで



はい。
恐ろしい数字になっています。



▼通常、重賞レースの回収率が高い騎手でも、その年によってムラがあるのが普通です。

以前に紹介した、Mデムーロ騎手や戸崎圭太騎手などは、かなりムラがありましたね。

しかし、ルメール騎手は、先ほど見た通り、毎年回収率が高いです。

あの安定感は驚異的。

通常ではあり得ない成績になっています。



▼2016年だけ、単勝回収率が低めの70%になっていますが、複勝回収率は96%もあるので、三連複や馬連なら、簡単に利益が出せたことになります。

ルメール騎手の場合、この複勝回収率の高さが、1つの武器になります。

重賞レースで三連複や三連単を狙う人は、ルメール騎手を軸にするだけで、利益が出しやすくなると思います。



▼では次に、「連対率のデータ」を見てみましょう。


2015年⇒連対率33%
2016年⇒連対率40%
2017年⇒連対率31%
2018年⇒連対率46%
2019年⇒連対率43%



はい。
連対率も非常に優秀ですが、それよりもすごいのは、基本的に右肩上がりで連対率が上がっていることです。



▼なぜ連対率が上がるかというと、強い馬に乗るようになったからですね。

2015年の時点では、騎乗馬の平均オッズは16倍程度だったのに対し、2019年ではオッズ4倍くらいまで下がっています。

これは、重賞レースで実績を残したルメール騎手を信頼して、多くの人気馬が集まっていることを示しています。

人気馬に騎乗すれば連対率も上昇するので、好循環になるわけですね。



▼▼では次に、Cルメール騎手のデータを、さらに期間を更新してチェックしてみましょう。


ルメール騎手。全レースデータ】2019~2021年。1892レース分析

勝率25%
連対率43%
複勝率54%
単勝回収率72%
複勝回収率79%



はい。
2019年からの2年半の、ルメール騎手のデータは上記の通りです。



▼2016年からのデータと比べると、回収率が下がっています。

複勝回収率の79%はまあ合格ラインとしても、単勝回収率の72%は低いですね。

これは、ルメール騎手が下手になったわけではなく、「過剰人気になった」ということが原因と思われます。



▼つまり、これまでルメール騎手は、かなり高い回収率を残してきたので、「ルメール騎手は儲かる!」ということを競馬ファンがわかってしまった。

その結果、ルメール騎手というだけで馬券が売れてしまい、馬の能力以上に馬券が売れてしまうので、回収率が下がっていくというわけです。



▼上記の範囲でのデータでは、ルメール騎手が騎乗するだけで、平均人気は、1~2番人気です。

ルメール騎手は、ほとんどのレースで1~2番人気になるわけです。

これでは、回収率が下がるのも当然ですね。

明らかに過剰人気です。ルメール人気ですね。



▼ではさらに詳細なデータを見てみましょう。

平場⇒単勝回収率72%・複勝回収率80%(平均人気1.9番人気)
特別戦⇒単勝回収率71%・複勝回収率78%(平均人気2.2番人気)


はい。
平場でも特別戦でも、回収率は安定しています。

どちらも、あまり儲からないですね。

元々、ルメール騎手はもっと回収率の高い騎手だったんですが、上述の通り、あまりにも馬券が売れすぎるので、近年は回収率が低くなっています。

平均人気を見ても、平場が1.9番人気、特別戦が2.2番人気と、尋常ではない売れ方をしています。

ここまで馬券が売れてしまうと、単勝回収率が70%程度に下がってしまうのも、仕方ないかなという感じです。



▼近年のルメール騎手の狙いどころは、やはり「重賞レース」ということになります。

重賞レースの回収率は、単勝回収率88%・複勝回収率77%と高めになっています。

平均人気が2.2番人気でこの回収率ですから、人気馬をかなり勝たせているということになります。

ただ、複勝回収率は77%しかないので、2016年からのデータと比べると、近年のルメール騎手は、昔よりは儲からない騎手になっていると言えます。



▼▼では次に、「ルメール騎手の年度別の重賞レースデータ」を更新して見てみましょう。


ルメール騎手。重賞レース成績】2019~2022年

2019年⇒連対率43%・単勝回収率98%・複勝回収率79%
2020年⇒連対率41%・単勝回収率82%・複勝回収率79%
2021年⇒連対率38%・単勝回収率71%・複勝回収率72%
2022年⇒連対率28%・単勝回収率0%・複勝回収率50%(※3月まで)



はい。
ルメール騎手の重賞レースの成績は上記の通りです。



▼このデータを見ると、先ほど2015年~2018年までで集計した時より、大きく回収率が下がっているのが分かります。

連対率はそれほど変わっていないのに、回収率が下がってしまっている。

これはなぜかというと、「オッズが低くなったから」なんですね。

同じ連対率で、オッズが下がってしまえば、当然、回収率は下降するわけです。



▼では次に、競馬場別のデータを見てみましょう。


ルメール騎手。重賞レース・競馬場別成績】2019~2022年

東京競馬場⇒単勝回収率109%・複勝回収率86%
中山競馬場⇒単勝回収率64%・複勝回収率79%
京都競馬場⇒単勝回収率75%・複勝回収率68%
阪神競馬場⇒単勝回収率71%・複勝回収率77%



はい。
先ほどから集計期間を更新してみましたが、やはり東京競馬場の回収率が突出して高くなっています。

東京の重賞レースはルメール騎手」というシンプルなルールを覚えておくだけでも、的中率と回収率が上がりやすくなると思います。



▼では次に、重賞レース以外のレースも含めて、全レースの競馬場別データを見てみましょう。


ルメール騎手。全レース対象・競馬場別成績】2019~2022年

東京競馬場⇒単勝回収率81%・複勝回収率86%
中山競馬場⇒単勝回収率75%・複勝回収率76%
京都競馬場⇒単勝回収率53%・複勝回収率74%
阪神競馬場⇒単勝回収率70%・複勝回収率78%



はい。
対象を全レースにしても、やはり東京競馬場の回収率が明らかに高いですね。

ルメール騎手が東京競馬場を得意としているのは、間違いなさそうです。



▼ただ、対象を全レースに広げると、重賞レースだけで集計した時より、回収率が下がってしまいます。

これは、重賞レース以外のレースでは、ルメール騎手が特に過剰人気になりやすいことが原因です。

レベルの低いレースなど、よくわからないレースは、「とりあえずルメール騎手から買おう!」という競馬ファンが多いので、どうしても過剰人気になってしまい、回収率が下がるんですね。

近年は、東京競馬場以外では、ルメール騎手から馬券を購入してもなかなか利益が出ないので、ルメール騎手が過剰人気だなと感じる時は、別の騎手を軸にした方が良さそうです。


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